システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

(2013.3.8)図書館情報システムの最新技術と近未来の図書館システム

2013-03-10 18:15:26 | イベント参加
松永義昭さん(富士通 文教第2ソリューション統括部 部長)の発表

主催: 大阪市立大学大学院創造都市研究科
場所: 大阪市大大学院創造都市研究科 梅田サテライト101教室(大阪駅前第2ビル6階)

■参加動機
システム担当を離れて、比較的リアルな場面での仕事が増えてきている。
富士通の松永さんは一定のビジョンを持った方なので、システム関係でどのような話が聞けるのか楽しみに参加しました。

以下、例によって自分なりのメモです。過不足ご容赦を。


■0.電子リソース時代における図書館の課題
○SWOT分析
・強み
 目録DB、学習環境(静粛・グループ)、

・弱み
 アウトソースと空洞化

・機会
 電子リソースの流通
 公共システムの共同利用
 多様性(個人間の違い) ??

・脅威
 少子高齢化による財源の縮小、費用対効果
 節電、BusinessConituityPlan

○問題点と課題
1) 電子リソースごとにターゲットの乱立
 →ターゲットの統一、アクセスメディアの拡大

2) Webサイトの利用率が低い
  →リピート率を高める参加型サービス 
    ◆学内ポータルとの連携は?

3) 参加型サービスの初期データの少なさ
  →レコメンドデータの他機関との共同利用

4) 改善する仕組みのなさ
  →傾向分析 どうするか

■1.検索ターゲット統一とアクセスメディア拡大
○ハイブリッド目録DBと横断検索
 冊子と電子(メタデータ)の統一、入らないのは横断検索
 次世代OPAC、アクセラレータ、スマホ

○次世代OPAC
 ◆開発手法は?

○アクセラレータOPAC
 ◆使うだろうか?
  Windows8専用アプリみたいな発想は?

○スマホ専用アプリ
 ◆いいじゃん!
 ◆開発状況?

○統合検索

○標準検索プロトコル、OAI-PMH、サジェスチョン、ファセットブラウジング、
 関連度ソート、レコメンデーション(所属別によく使われる本など)、
 WebAPI、
 論文執筆支援(Mendeley、RefWorks)、
 Shibboleth(京大図書館はShibbolethのみ、ローカルログインはなし)、

■2.リピート率を高める参加型サービスの提供
○リピート率の高いWebサイト
 ・更新頻度
  →CMSの操作性、自動更新の仕組み
 ・魅力的なコンテンツ
  →オンリーワン・コンテンツ
 ・来館の必要ない申請サービス
  →施設予約、オンラインレファレンス、イベント申込
   ◆確かに

 ・ユーザがWebの更新に関われる
  →参加型サービス
   次世代OPACとWebサイトの統合

  ◆通り道に置くことを考える

 ・レビューやタグからの検索

■3.共同利用と利用者傾向分析
○他機関とのレビュー情報の共同利用
 公共図書館を中心に準備を進めている
○利用者傾向分析によるサービス改善
 トップページの新着図書など
 ノーヒットの際の画面表示に対する検討材料
○フィールドイノベーション

■質疑
Q: 「次世代OPAC」と呼ぶ理由は?
A: まだいわゆるディスカバリーサービスのようなものではないので。

Q: 学習場所としての図書館という再注目。御社として対応の考えがあれば。
A: 建築業者、空調との連携。
Q: 「最適化」というのは、どういう方向性?
A: 認証基盤のShibboleth

 ◆施設予約のこともコメントを期待してたが話が流れた。

Q: Webスケールディスカバリ、G-Searchと統合検索の関係
A: ERDBが管理されていく前提で、それを使えるようにはしたい。
  それによってWebスケールに近いものができると考える。

Q: 効率化、クラウド化の方向性?
A: SaaS、公共図書館では提供。
  京大図書館OPACは、

Q: 「デパート」という指摘は自分も耳が痛いが、学生の使う様子を見ると、スムーズに使っている感じがある。
 ディスカバリーサービスの表示する窓を富士通OPACにというのもあると思うが、松永さんの考えをぜひ。

A: ディスカバリーサービスとOPACの二本立てはなくさないといけないのではないか。
 ユーザに見える部分のインターフェース(フロントの部分)は自社として持っておきたい。理由はユーザ傾向分析等につながる。
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