ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

横浜伊勢佐木長者町の刀削麺の2店を食べ比べる

2010-03-06 18:11:42 | 街めぐり

 横浜高島屋でグルメのための味百選というのをやっていて最終日近くの2月28日の日曜日に出かけ、久しぶりに横浜中華街で遅昼をなどと思って出掛けたのだが。

 毎年の2月の高島屋の催しには鶴岡の本長から案内がくるので毎年出掛けていて、あの美味しい温海カブと藤沢カブの漬物に、僕が好きなおかけちゃんという味噌漬けなどを必ず買う。さてそのあとは中華街にでもと、横浜からは地下の横浜高速鉄道は高いからJRで関内から行こうと切符を買って入ったら、チリ地震による大津波警報で桜木町から先は運転の見込みがたたないという。しょうがないから桜木町で降りて伊勢佐木モールを突っ切った場所に刀削麺の美味しい店があるということを聞き及んでいたのを思い出し、そちらの店を探すことに。

 何でも中華街の杜記のシェフだったという情報だけを記憶していて、オデオン座の先で杜記と書かれた看板を見つけここかということで入店。もう2時に近かったが客は5~6組もいたかな、看板メニューは火鍋らしいけれど一人じゃねぇと、メニューの中の坦々刀削麺ランチを注文、出てきたお盆には漬物と杏仁豆腐も付いていて650円というのは安い。それで味のほうはこれが評判なのかなぁと、普通に辛い坦々麺だけれど旨みが僕にはあまり感じられない。それには初めて食べる刀削麺の太さが厚くてモッタリしちゃって、モグモグと喉を通るまでに時間がかかってこれなら普通の麺のほうがいいと。でも最後に食べた杏仁豆腐はまずまずの味であった。

 帰ってから調べてみたら評判の店はもう少し南の一角にある華隆餐館(冒頭写真)だと、急遽の予定変更だったんでうろ覚えがいけませんでした。それで女房が友達との社交お遊びで出かけるというのを幸いにもう一度と、こういうのは癪に障るからねぇ。サラリーマンの昼時をはずして平日の1時過ぎに入ったのに満席状態、中国人グループが多いのが喋っている言葉で分かる、こういう情報は仲間内で流れるのでしょうな。そしてもう一度四川料理の辛いのに挑戦と同じく坦々刀削麺を注文、こちらも平日ランチは650円で漬物かライスが付くというスタイル。目の前の厨房には若い料理人が一人、その刀削麺を削るのを見ていたらこの前の店のものより長目の塊から切り出している。出てきたものを見たら山椒の色がついた細かい挽肉入りのソース状態となっている具材もこの前のと違うなと。食べてみれば何よりも麺がより薄く削りだされているから食感がモッチリしていても滑らか、両サイドのビラビラ感がもっとよくてやはりツルッペロッとした麺となっていて、こういうのって腕の差が出るんだと納得。スープもココナッツ風味がしっかりあって辛いのは辛いけれど単純さがないのがいいし、舌には山椒によるものと思う痺れが飲み終わったあとに残るのは本場の味かと。また具に細く刻んだキクラゲの食感もいいね。顔中汗だらけになって食べ尽くしたが、刀削麺というのは意外と麺の量が多いのですねぇ。漬物はキムチでこれも辛さが加わるといけないと手をつけずで、麺を食べ終えて腹一杯になってから最後に食べてみたら、こちらはスープほどには辛味はなくて頃合のいいお味でしたよ。

  華隆餐館の刀削麺            杜記伊勢佐木町店の刀削麺

 

       

     麺の厚みが違うから食感にかなりの差があるが、好みの問題か?

 壁には中華の定番には無い旨そう!とヨダレが出そうな手書きメニューが沢山貼られていて、これは中華街に行かなくても安くて旨い四川料理が期待できそう。あとから隣に座った爺さんはスープの色からは辛さがないと思われる麺を食べていたから、あまりに辛いものは苦手な女房でも大丈夫じゃないかなと。

 厨房を一人でこなす彼も元は杜記でというから、中華街でも雇い料理人が変ると味も変るはずで、僕が好きだった茉莉花みたいに親父さん一人がやっているような店が少なくなって店選びが難しくなったと再認識しちゃう。2月にTVで紹介されたらしい萬来亭なども自前経営だからお薦めだと思うが、こちらも侮れないぞ。

 伊勢佐木長者町ではこのすぐ近く、龍鳳という広東料理の店も美味しかったけれどどうなっているかな、店はまだあったみたいだけれど。それと久しぶりに周辺を歩いてみたら刀削麺の看板を掲げる店が多いのには驚いた。JR駅から離れたこの辺りから野毛にかけては中華料理以外にもかなり美味しい穴場があるんだけれど、なかなか夜には出歩かなくなったからなぁ。


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