最後に神棚、恵比寿大国様の並ぶ間の柱の上に掛けて室内に睨みを利かす神様は竈神様。この場所はキッチンIHヒーターの向い側で火除けもお願いしていることになります。
これは数年前の4月中旬、まだ雪が残る赤倉温泉、桜咲く青根温泉、そしてに入ってまた雪がちらつく高湯温泉と秘湯を守る会の宿に3連泊した旅行の際に、鳴子温泉にある中澤太鼓店で購入したもの。その前年の世田谷ボロ市に出店していて、竈神も少し展示していたのを見て、ちょうど年明けの春にこの旅行を計画していたから立寄ろうと目論んだのだ。
当地方には各地に竈神様を祀る風習があり、木製だけでなく粘土で作ったものもあったりで表情もいろいろあるらしい。鳴子地方は眉毛の上が盛り上がった鬼のようなものが多いらしく、この面がその代表的なものでその中から出来の良いものを選んだ。残念ながら古いものは家の守りとして大切にされているし、またあっても民俗館などに納められて市場には出てこないから今出来のものしか手に入らないらしい。
その後に首都圏の骨董市で、もしかもという彫面を見つけて格安で買った。売り手は都内の家で埃まみれの状態で倉庫の奥にあったものを仕入れたと。これを今年春の庄内雛街道などを巡る旅の途中でまた鳴子に立寄って、親父さんに鑑定してもらった記事がコレ。こちらは古色をつけたというより本当に黒光りしている時代物で100年は時代がある、横浜のほうに飾っている。