BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

晩夏

2004-08-24 | Weblog
気圧配置の影響で前線が下がり、気温も低下して、小雨に肌寒いとのニュースは1日限り、20℃近くになったのは嘘のように今日も暑そうだ。
窓辺にさす日の光に気がつけば、長く輝くその影には、夏を照らし続けたはずの陽光が赤みを帯びて輝き、いつしか煌めく刺す強さはなくなった、と感じられる。
この夏の天気は気まぐれで残暑の厳しさを思う頃に、集中豪雨と荒れた寒気の襲来があり、不安定な毎日を日本列島に繰り返し異常気象をうかがわせるに十分だった。
晩夏となるも予想には晴れマークはない。

アテネオリンピックに揚がる日の丸と居並ぶメダリストへの賞賛は連覇の偉業、前人未到の3連覇、28年ぶりの勝利、大会の2冠、競泳女子自由形の初勝利、女子マラソンの連覇と華々しい。
筋書きのない争いは、しかし悲喜こもごもに柔道にレスリングに、とオリンピックの怖さ、難しさ、その強さを描き出して日本選手たちに襲っている。
女子レスリングに期待された4階級制覇ならず、それでもメダルに輝いた金と銀と銅と気合の一団は面目を保った。
気持ちいい、チョー気持ちいい、と言わしめた若者に、勝つ楽しみと王者であることの自負を自らの目標に実現してなお驕ることなく声援と応援に感謝し支えてくれた多くの人々の力を言う。
負け組みという言葉におびえすぎていたようだ、と書いた中日の社説は、久しく敗戦の言葉に生きてきた、壮年の感懐が感じられる。

未知なる家族の連載は2回目、消える標準世帯は、商品開発、販売のファミリー向けをやめた企業の話であった。
住宅、シャンプー、と並べて、共通性も何もない消費者構造がファミリー消費の消滅という点で結びついた。
電話の契約数は10年前では6120万、今は2倍以上の1億4690万台、固定電話と携帯電話で個人の持ち物となった。
ファミリーで消費、家族が中心との言葉が実態を表していない。 


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