録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

このブログは

このブログは、PCでテレビ番組を快適に録画し、自由な形で好きなように活用するための実験結果報告をメインとしたものです。ですが、その自由を奪い、不自由を売りつけて無制限の利権を得ようとするものたちが、現在のテレビ界では勢力争いをしています。そういう連中とは断固戦い続けます。それが、ここのテーマです。
2011年7月24日まで続けることを目標にしていましたが、2011年いっぱいまで延期いたします。 ・・・の、予定でしたが、衛星放送の行く末が気になりますので、それまでは続けます。ああ、意志薄弱。



特殊なコンテンツ
・SpursEngine H.264エンコーダ 実験プログラムサポート&他ソフト紹介ページ
Lalfさんが作られている、SpursEngineで使えるエンコードソフトのリンク先の紹介などをしています。CUI版とAviUtlのプラグインの二種類があります。 また、それ以外に同じくLalfさんの作られたCodecSys Personal向け参照AVI、ravi2や、BOさんの開発されたLinux用HD PVRコントロールソフトのリンクもおいています。

※10/07/01 se_h264enc_auo ver 0.09、se_mpeg2enc_auo ver 0.05、Seche Technical Preview2 リリース

・スカパー!e2 各チャンネル解像度・ビットレート一覧表
独自の調査による、スカパー!e2とBSデジタル放送の解像度とビットレートの一覧表です。多少の間違いはご了承ください。

・意外とある、デジタル放送録画可能キャプチャーボード・ユニット
外部入力を用いて、デジタル放送のチューナーやレコーダーから出力される番組を、自由に扱える形式で録画可能なPC用のキャプチャーボードおよび外部ユニットの情報を集めたものです。

PX-TV432Pと同等以上か? EX-VISION1700TVPCI

2005-10-29 00:54:58 | PX-TV432P
ある程度予想はついていたが、ELSAからもDivX対応PCIキャプチャーボードが
登場した。

http://www.elsa-jp.co.jp/product/05tv/ex1700tv_pci/index.html

以前の外付けボックス型のDivX対応モデルもまずPLEXTOR、そしてELSAという
流れだったので、今回もそのうち出るだろうという予想はしていた。
こうして本当に出たのを見ると・・・欲しいなぁ。

PX-TV432Pとの違いは、まずロープロファイルなこと。これはELSA先代の
EX-VISION1500TVがロープロファイル対応だったため、異例なほどロングセラー
となった前例をふまえてのことだと思う。
そして、わざわざAVI化しなくてもAVI録画が可能なこと。さらにもう
ひとつ、60fpsで視聴可能なことだ。正直PX-TV432Pは視聴画質があまりよくない
ので、これだけでも買う価値はありそうだ。
ただ、それ以外は驚くほどそっくり。エンコードチップがGO7007SB、画質補正回路
がNEC製なのは当然としても、チューナーはどちらもパナソニック、録画ソフ
トはInfotv.plusなところまで同じだ。ただ、動作写真を見る限り、DivXの
VBR化はされていない模様。多分、PX-TV432Pの時のテクニックが流用できる
と思う。また、EX-VISION1500TVとの2枚差が可能であるということから、
ひょっとしたらPX-TV432Pとの2枚差で、ひとつのソフトからのコントロールも可能
かも知れない。ただ、自爆の可能性も高いが・・・。

予想価格は2万円。面白そうではあるものの、自爆覚悟のおもちゃとしてはちょっと
高い。買うかどうかは己の物欲に負けたかどうかで決まりそうだ。
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これぞ真のW! エスケイネットの新型キャプチャー

2005-10-21 23:20:49 | 意味なしレビュー
ここんとこ、数あるキャプチャーボードメーカーの中で、唯一高画質化競争に
参加していなかったエスケイネットから、久々に画質補正機能付キャプチャー
ボードが出た。最近流行りのWチューナーモデルである。

http://www.sknet-web.co.jp/sknet/news_release/news_mtv5hdf.htm

まあ、最大のウリはロープロファイル対応ということだろうが、わたしが
もっとも注目した点は、キャプチャーボードには珍しい「入力端子2系統
装備」という点である。しかも、W録画対応だから、2番組同時外部入力
録画可能! これが可能なのは他社ではカノープスの「MTVX-WHF」くらいし
か無い。ただし、MTVX-WHFは2系統ある代わりにサイズも2倍で値段も
高級品の2倍と、かなり現実ばなれしたモデル。正直(筆者のような)物好き
や高級嗜好でもなければ買わないモデルである(ちなみに持ってない)。
一方、今回発売の「MonsterTV VH-Dual F」はむしろサイズは小さい部類に
入る。おそらく、値段も2万円台半ばというところではないだろうか?
チューナー・入力とも2系統あれば、完全に1枚で2枚分だ。普通なら2枚差
でようやく実現する機能を1枚で完全に実現出来る。しかも、ロープロ
ファイル。これぞAVパソコンに待ち望まれたボードだ! と言える。

ただし、不安がなくも無い。機能面ではゴーストリデューサが搭載されて
いない点があり、基板の写真を見ただけだが、A/Dデコードチップが
CONEXANT製らしいというところもある。わたし個人の好き嫌いの問題で
はあるが、CONEXANT製チップの色があまり好きではないのだ。10ビット
処理という数字上のウリはなくなってしまうが、先代のPH-GTR系の
ようなPhilipsチップか、同じ10ビットなら値段はアップするもののNEC
チップにして欲しかった。
あと、不安点といえば、PH-GTRで悩まされている"録画の失敗しやすさ"
である。やたら電波の乱れに弱く、わずかでも「気に入らないと」そく録画
を中止してしまう。しかも、そうなったらパソコンを再起動させないと
にっちもさっちもいかなくなってしまうこともしばしばある(現役です)。
今回はTBCもついているし、チップは全面的に入れ替えられているし
大丈夫だとも思うが・・・。

理想的な機能をもっている反面、過去の経験から見られる不安要素も満載。
だが、あえて一枚選んでみるならこれ! と言ってもいい製品である。
ただ、わたしはパソコンのキャプチャーボードは2枚差が当たり前になっちゃ
ってるので、今回はパス。
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携帯ビデオプレイヤーが成功する道

2005-10-20 01:25:37 | 次世代ビデオへの懸念
PC業界で「来年こそ流行る」とここ数年言われ続けているのがネットゲームと
携帯ビデオプレイヤー。
もっとも、ネットゲームは単にゲームメーカーが「ひとつ作れば数年儲かる」と
ばかりに流行らせようとしているのはいいが、「別途接続料が必要なのに、パッ
ケージはヘタなゲーム1本より高い」ときてるのだから、どうしようもない。
ファイナルファンタジーやガンダムといったビッグネームもそうなのだから、
おそらく後続も似たようなものになるだろう。接続料で設けたいのなら、
いいかげんパッケージを安くするとか、ダウンロードで無料で配布するとか
にして欲しいものだ。「一月やそこいらで飽きられたら儲からない」とか理由
はあるのだろうが、結局そこが市場の広がりを止めているという事実から
なぜ目をそむけているのか・・・。

おっと、ネットゲームの評価はわたしの関知するところではない。もうひとつ
の流行りそうで流行らない、携帯ビデオプレイヤーの評価である。

携帯音楽プレイヤーが一般的になって、ずいぶんたつ。と、なると
「音楽の次は映像だ!」
と考え付くのは誰しもやるのか、その後いくつか携帯ビデオプレイヤーが発売
されたものの、「売れた」といいきれるものは無い。これは小型テレビへ映像
を送る手段として、VHSテープがあまりに巨大で適さなかったことがある。
唯一、8ミリビデオを使って・・・という製品がソニーから発売されたことがあっ
たが、如何せん8ミリテープはほぼビデオカメラ用に用途が限られており、
自分で撮影した映像などわざわざ移動中に見るものでもない。8ミリビデオ
の据え置きデッキもなくはなかったが、これも元電気店勤務の知人に言わせれば
「だまさないと売れない」
ほど売れなかったそうで、テレビ番組録画手段としては全く普及しなかった。
8ミリビデオに関して追記しておくと、ソニーや東芝が「VHSに変わるテレビ
番組録画用」として8ミリビデオを売りたがったのに対し、買いたがる人間は
「ビデオカメラで撮影した映像の編集用」としてのデッキを欲しがったという、
のちのDVデッキとは逆の現象になったという事実がある。
それはさておき、時代はすすみ、音楽も映像の全てデジタル技術によって
”データ化”され、巨大容量のSDメモリカード等を使えば長時間の映像を
収めることも可能となった。ついに映像も持ち歩ける時代が来るのか・・・、と、
デジタル好き人間ならばみんな思った。が、今もってその時代はおとずれては
いない。

理由はいくつかあるが、それは全て「音楽と映像は異なる」という部分に帰依して
いると思う。
音楽プレイヤーならば、ヘッドホンによって耳の中に直接音を響かせ、それなり
に迫力のある音楽を楽しむことが出来る。が、映像の場合、機械の小ささは
必然的に画面の小ささにつながってしまう。大きく迫力不足となることはいなめ
ない。そうでありながら、映像は横にいる人からも見えてしまう。携帯ビデオ
プレイヤーはどうしても明るくないとダメなため、ただ横にたっている人の目
も引いてしまう。ここが同じ携帯ものでも、音楽や読書と最も異なる点だ。
自分の見ている映像を人に見られるということは、なんとなく自分の部屋を
除かれているようなもので、誰しもあまりいい気はしないだろう。一応、
かつてグラストロンという、メガネ型ビデオプレイヤーが存在したことがあり、
これを使えば上記の2点は解決する。が、今度は周囲が見えなくなってしまう。
部屋で自分ひとりで大画面代わりに楽しむのならばともかく、持ち歩くには
いろんな意味で危険すぎた。ので、やっぱりあっさり消えた。正直、この2点
の解決手段は無いと思う。もし携帯ビデオプレイヤーが流行るのならば、
この欠点に目をつぶってでも使いたいと思わせるものがないとダメだろう。

さらにもう1点、欠点をあげるとしたら、映像は空いたちょっとした時間に
楽しもうとするには、不向きなほど長いものが主流であるということだ。
これに関し、iPodはミュージックビデオを販売する、という手段で使用方法
を提案する。確かに、これならば短時間でも楽しめるが、歌い手の顔や踊り
などどうでもいい。曲さえ聴ければいい。それならば音楽プレイヤーで十分
だ、という人がほとんどではないだろうか。こうなると、iPodの提案もから
回りに見える。

ならば、携帯ビデオプレイヤーに未来は無いのか? と聞かれれば、あると
思う。携帯ビデオプレイヤーで扱う映像を、普段テレビで使う映像と分けな
ければいいのだ。録画した番組をDVDのような大きなメディアではなく、
メモリカードに”余計な圧縮を行わないで”720x480の解像度で保存し、デッ
キでも携帯プレイヤーでも、どちらでもそれなりので視られるようにすれば
いいのだ。番組をキリのいいところまで電車やバスの中で視聴し、続きは
家に帰ってデッキで視る、あるいは携帯ビデオプレイヤーを直接テレビに
つないで視られるようにするのだ。もちろん、レジュームは機械を越えて行え
るようにする。これなら使い道はグンと増える。
さらに言えば、メモリカードなどではなく、自宅のパソコンからネット配信
で録画した番組が視られるようになれば、もっと使い勝手はよくなる。
これならば、パソコンのチューナーから映像をリアルタイムで送れば、総務省
が進めている「デジタル放送が携帯電話で見られる機能」など、完全に不要だ。
大容量のHDDからの転送ならば、その時の気分で好きな映像を視ることが出来る。
もちろん、この転送される映像は圧縮されたもので良く、データが大きくなる
必要はない。これぞ、わたしが夢見る理想的な携帯ビデオプレイヤーである。

ただ、これもデジタル放送の録画ガードが阻んでいるのもまた事実。もし、
日本が何よりも録画番組を活用させないことを何よりも最優先するのならば、
携帯ビデオプレイヤーが普及することなど絶対にない。と、なると、iPodなど
も期待しないのが懸命かも知れない。人が見たがるのは、録画だろうと購入品
だろうと、自分で蓄積した映像なのだから。
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PX-TV432Pの巻 その8 今度はWMV

2005-10-11 01:22:48 | PX-TV432P
PX-TVP432とInfotv.plusに対する研究を怠らないのは、あくまで
思うようにいかないMPEG2をどうにかしたいとの思いなのだが・・・。肝心の
MPEG2には全然進展がないのに他のテクニックはいろいろ発見できる。
今度はWMV方式のでの録画に成功したので、報告する。やり方は
以下の通り。

・Infotv.plusがCD-ROM付属版であることを確認する。
・「AVI」化の要領で「Windows Media Video 9」を作る。ちなみに9の代わりに
7、8でもOK。
・1-PassのCBRになっているらしく、VBR化やPeakbpsの指定は無効。
・「AudioCodec」は「Windows Media Audio 9.1」あたりにしておくこと。
「AudioBitrate」は128で十分。

以上で・・・。と、今回は細かいやり方をはしょる。なぜならば、正直言って
WMV化は実用性が低い。残念ながらデコードチップやドライバがWMV
に対応していないのでソフトエンコードになってしまう。比較的録画しやすい
設定にはなっているようだが、それでも、筆者所有Pentium4 2.6CGHzでは
CPU使用率がほぼ100%。限界に達するといつもの色反転がおこる。

正直640x480程度で録るのならばDivX、320x240で録るのならばMPEG4を使った
ほうがいい。今回WMV化を報告するのは、単に「出来たから」に過ぎない。
ただ、さすがに筆者の能力では、これ以上の技術発見は難しいと思う。
やはり、根本的なメーカー努力による高画質化に期待したいところだ。
つくりが甘い分、遊べる仕様になっているので、それはそれで感謝したいが・・・。
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HD-DVDの決断に拍手をあえて送る

2005-10-08 22:37:44 | 次世代ビデオへの懸念
DVD Forum Japan Conference 2005においてHD-DVDのロードマップが公開。

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20051006/dvdf.htm

いくつか発表はあったが、筆者注目のポイントは2点。

・リージョンコードの撤廃
・セキュアではあるが、コピーとネットワーク配信に対応

の2点である。さすがに「まさか!」と驚かされた。
以前、「BDとHD-DVDはフォーマットは違うが、その本質は同じ。
メーカー側の理想の世界の構築にある」と述べたが、その言は撤回する。
あのDVDフォーラムがここまでユーザーに歩み寄った「現実的対応」を
みせてくるとは、全く予想していなかったからだ。

リージョンコードは当初、「新作映画が公開前にその地区でDVDが見られる
ようになるのをふせぐため」というタテマエで導入されたが、実際には
各国の代理店の利益を確保するためだけのプロテクトに過ぎなかった。
筆者みたいに、「解説本でしか読んだことのないB級映画を、字幕無しで
もいいから視たい」人種にとって、これはジャマ以外の何者でもない。
大体、英語のみで日本語字幕無しは少々視るのは疲れる。少々高くても
日本語字幕ありのほうを選ぶのが普通だが、「日本語版が無いんだから
原語版を買いたい」だけなのに、それにわざわざリージョンを入れるのは、
意地悪といわざるを得ないだろう。それが撤廃されるだけでも、HD-DVD
を買う価値はある。もちろん、日本語化されない映画ソフトが出るという
条件付ではあるが。

コピー可は、さらにうれしい。これで原盤を保存用にとっておくことが
出来る。欲を言えば完全ノンプロテクトが一番なのだが、ソフト販売メー
カーをそこまで無視できないだろう。それでも、日本のデジタル放送より
はるかにマシである。
回数に制限をかけるとのことだが、出来れば単純な回数ではなく、「コピ
ー先の個数」に対する制限にして欲しい。つまり、登録した同じPCなら
何回でもコピー出来るということだ。さらに、これまた希望ではあるが、
HD-DVDとDVDのハイブリッドディスクにし(これは出来る)、DVD側、すな
わちSD画質側を無制限コピーにしてくれれば、さらによい。タテマエと
しては携帯ビデオでの視聴目的だ。編集も出来るようになれば、CD当初
みんなテープでダビング編集をして「マイベスト」を作ったように、映像の
マイベストが作られるようになり、使用者の創作意欲を刺激することだろ
う。
そこまでうまく行くかどうかわからないが、「コピー化」という言葉からは
楽しみも希望も無限に広がる。HD-DVDの登場が楽しみになってきた。
安く映画が買えたりレンタルできればいいという人にはどうでもいいこと
なのかも知れないが、これでHD-DVDがDVDの上位コンパチとして生き残る
可能性が出てきた。

ところが、ソフトメーカーはこれがお気に召さない。どうしても「ガチガチ
のコピープロテクトがかかり、絶対コピー出来ない状態でなおかつDVD
より高額でたくさん売れる」という理想の世界を実現するためか、ほぼ
HD-DVD側のロードマップ公開と同時にHD-DVD支持のソフトベンダーの大半
が「両天秤」に回った。これは「HD-DVDだけしか発売されないソフトは少な
い」ことを意味する。
「プレイステーション3で再生できるのが大きい」と理由を述べるが、そん
なのは以前から分かっていたことだ。実際にはユーザーに迎合しすぎる
HD-DVDよりガードガチガチのBDの方がいいとの判断だろう。
なにせBD側はテレビの報道でも「コピー防止への対処が柔軟」なことばかり
アピールしている。これはあきらかにユーザー重視ではなく、企業重視で
あり、ユーザーは企業の言うことにしたがっていればいい、というスタンス
であるということだ。

ある程度現実を見ているHD-DVDと、あくまで企業側の理想主義のBD。ここま
で両者の本質がずれてくると、意外に両者は並立したりするかもしれない。
ターゲットによってパッケージが変わったりすることもありうるという
ことだ。

数年後、ディスク業界は「録画はHD-DVD、再生はHD-DVD・BD両対応、でも
販売の主力はDVD」となっているかも知れない。ユーザーから見捨てられる
だろうと思われたHD対応ビデオ業界が、案外活気をおびても不思議ではなくな
ってきた。
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PX-TV432Pの巻 その7 テクニック総まとめ

2005-10-05 00:57:09 | PX-TV432P
PX-TV432Pで相変わらず遊び&録画を続けている。が、当ブログ以外ではどうにも
こうにも情報が少ないようで、検索してもあまりいいものに引っかからない。
と、いうわけでいろいろいじくってみた結果をまとめてみることにした。
とはいえ、既出の「AVI録画」や「DivXのVBR化」のような是非試していただき
たいような方法は発見されていない。本当なら、全く新しい方法が見つかってか
ら更新したいのだが、一応紹介していない技術はあることだし(既出の方法の流用
でしかないのでわざわざ書くほどのものでもないが)まとめにも意味はあるかと
思い、FAQ形式で記載することにした。また、プレクスターサイトにもほとん
ど情報が無いので、仕様についても筆者が当初疑問を抱いた点に関して書いてお
く。まあ、本質は自分用メモのついでだが。一部の項目は自己責任で利用してい
ただきたいものだが、興味を持っていただければ幸いである。
なお、のちに発見したWMV化はさほど画期的ではないがまとめる価値はあるとの
判断で追記することにした。


・infoTV.plus

Q:バージョンアップ版が公開されているが、更新したほうが良いのか?
A:初期バージョンでは視聴・録画開始時に色が反転する不具合があり、バージョ
  ンアップ版ではそれが修正されている。が、代わりにAVI録画が不可能に
  なり、視聴時の画質もかなりボケたものになってしまう。いろいろ楽しんで
  みたいのならば、初期バージョンのまま使うのがお勧めである。

Q:AVI録画など、設定をいじるにはどこを見ればよいのか?
A:regeditを立ち上げ、
  HKEY_LOCAL_MACHINE->SOFTWARE->INFOCITY->infoTV->1.0
  の順に移動する。設定の変更は、この下のSettingおよびPrefConfigの2項目で
  行う。以下の文では「1.0」までは来ているもの、として書くことにする。

Q:タイムシフト時の画質が悪い。もう少し上げたい。
A:Setting->PX-TV432P Analog Captureー>Capture->07
  の順に開き、下方部分にある「Bitrate」「CaptureSize」「PeakBps」の3項目を直接
  書き換える。デフォでは480x480の3Mbpsとかなり低くなっているので、
  720x480の6Mbps程度にすればそこそこ満足のいく画質になる。


・MPEG2

Q:このボードのMPEG2画質はどの程度か?
A:ビットレートよりもクオリティー・ベースを重視したドライバ設計になって
  おり、指定したビットレートを守らないため、正直画質はほめられたもので
  はない。
  印象はかなりピンボケ。これは圧縮率を上げるため、エンコードチップが
  意図的にボケた画質にしているものと思われる。なお、ビットレートの平均
  値は約5Mbpsで頭打ちになる。

Q:MPEG2の画質をアップさせる方法は?
A:決定的なものは現在のところ、発見されていない。だが、PrefConfigー>
  PX-TV432P Analog Captureー>HWMPEG2 Video内にある
  BitrateTransRangeDecrement
  の値を0にすると、多少マシになる。筆者は瞬間最大13Mbpsになったことを
  確認した。

Q:音声ファイルはMP2? それともAC-3? また、リニアPCMは?
A:基本はMP2のみ。無理やりPCMにしたとしてもMP2になってしまう。

・MPEG4

Q:MPEG4と言ってもいろいろあるが、このボードのMPEG4は?
A:真空波動研Liteによると、MS-MPEG4V1相当。ちなみにコンテナ
  はAVI。

Q:MPEG4で録画するメリットは?
A:WindowsMediaPlayerが再生用デコーダを拾ってくれるので、高確率で再生
  できる。
  また、私見だが320x240、1Mbps程度の画質ならばDivXより画質が良いと思う。

Q:音声にMP3は使えるか?
A:付属のものは残念ながら使えない。Lameなどを代用できるが、おとなしく
  MP2を代用品として使うのが結局ベスト。

Q:320x240や352X240ではなく、640x480解像度にてMPEG4で録画したい。
A:PrefConfigー>PX-TV432P Analog Captureー>HWMPEG4 Videoー>VideoSizeの下に
  新規ー>キーとして640x480のフォルダを作る。当然、他の解像度も可。

Q:MPEG4もDivXのようにVBR化できるか?
A:設定上は出来るが、意味は無いので説明しない。

Q:MPEG4ファイルはカット編集できるか?
A:実は、あくまで「MS-MPEG4V1相当の互換」でしかないため、再圧縮
  無しのカット編集は不可。DirectShowFilterを使うことでAviUtlで認識させ
  ることは可能だが、要再圧縮。

Q:MPEG4の画質は?
A:前述したが、320x240、1Mbpsの画質ならばかなり良い。640x480となると2M
  程度ならばあまり良いとはいえないが、3Mbps以上に設定するとかなり良く
  なる。
  最高画質ならば、MPEG2を超える画質になるが、ビットレートは4~5Mbps
  で頭打ち。もっとも、640x480ならば、おとなしくDivXを使ったほうがいい。


・DivX

Q:画質をアップさせる、VBRを有効にするには?
A:PrefConfig->PX-TV432P Analog Capture->HWDivX->Controlsの後、右欄でDWARD
  ->「VBR」を作成ー>数値「1」 後はinfotv.plusの設定で「ファイル
  タイプ」とかかれた辺りに作られた四角にチェックをいれれば、ビットレート
  下に出来た四角の中に、最大ビットレートを指定できる。なお、DivXのビット
  レートも平均5Mbpsで頭打ちする。十分ではあるが。

Q:AVIは「標準」と「DivX準拠」、どちらがおすすめ?
A:AviUtl上でスマートレンダリング相当のカット編集が行える、DivX準拠タイプ
  がおすすめ。標準は、4Gを超えそうなほど長いファイルが作りたい時だけ
  使用すること。

Q:このボードで作成される、DivXの画質は? 2Mbpsあたりで他のボードと比べ
  たとして。
A:640x480で比べると、まずDivXでQBの使えるMTVXあたりにはかなわない。
  ただし、MTVXではあくまでMPEG2を変換する追いかけ変換であるため、
  それなりにHDDを圧迫するうえ、かなりの追加投資が必要になる。また、
  QBが選択出来ないパッケージしか持っていない場合、例えMTVX側最高の
  2.5Mbpsを選んだとしても、PX-TV432Pの2Mbps(VBR化)に軍配があがる。
  「低ビットレートのMPEG2でも高画質」がウリになる、X-CodeII採用のボード
  と比べてもやはりDivXが有利なため、PX-TV432Pの方が高画質と言える。
  こうして見ると、ボード一枚買ってきて、低ビットレートでおまかせでガン
  ガン録画という使い方ならば、割と有利なボードである。

Q:再生には支障はない?
A:実は、DivXのCodecが付属していない(なにゆえ?)。正直、ELSAみたいにPro
  版を付属させて欲しかった。別途自分で無料版を用意するしかない。


・AVI化

Q:AVIのソフトエンコードで録画する方法は?
A:まず、infotv.plusのバージョンがCD-ROM付属のもの(1.1.56.0432)であるか
  どうか確認する。最新版はAVI化不可。その後、
  PreConfigー>PX-TV432P Analog Captureの上にて新規キーを作成、「AVI」と
  する。
  AVIの下に「AudioFormat」「VideoSize」の2項目を作る。AudioFormatの下に
  48KHz, 16bit ステレオー>AudioBitrateー>384とキーを作る。
  VideoSizeの下には720x480(あるいは、お好みに応じて他の解像度)を作る。
  AVIキーに戻り、その右欄でDWARD->NRTypeー>2 と、
  文字列ー>FixedFrameRateー>29.97 を作る。
  再びPreConfigの前の1.0まで戻り、
  Settingー>PX-TV432P Analog Captureー>Capture
  と移動。数字群のうち、00~02、04~06のいずれかを選ぶ。とりあえず、
  06「ユーザー設定3」を選ぶ。
  右側の「AVICodec」、値が「非圧縮」となっている部分を探し、その「非圧縮」を
  他のCodec 例:Huffyuv v2.1.1 のように入力する。

  以上で指定したCodecでの録画が可能になる。なお、この技は紹介する中で
  一番危険な方法でもあるので、くれぐれも自己責任で行うこと。上記の説明
  で分からなければやらないこと。

Q:AVI録画を行う際、注意することは?
A:音声と動画がほとんどの場合、完全同調していない。まず音声が2~3フレーム
  (66ms~100ms)遅れる。ただし、全フレームで同じ数遅れるだけなので、編集
  ソフトでずれの対応は可能。

・WMV化

Q:Windows Media Video形式での録画は可能か
A:可能だが、ソフトエンコードになってしまう。やり方はAVI化の時とほぼ
  同じ。だが、作成するキーを「Windows Media Video 9」とし、AudioCodec
  は「Windows Media Audio 9.1」とすること。なお、9ではなく7や8でも可。
  当然だが、AVICodecの設定の必要は無い。
Q:画質は? どの程度のCPUならば実用的か?
A:ソフトエンコードなうえ、CBRなのでそれなりだが、映像によっては
  HWDivXを超えることも。筆者所有のPentium4 2.6CGHzならばギリギリ
  実用範囲。それ以上のCPUならばお遊びで試してみても面白い。
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