日本放送協会、放送同時配信からスポーツ中継を対象外に

総選挙も公示もされてボチボチ公約チェックでもやろうか？　と思ったんですがこの直前になって政党がいつの間にかガタガタになってて解党は当たり前、名前が変わったいつの間にかできた政党なんてのもあってちょっとそっちから興味を引いていると訳が分からなくなってます。まぁどうせ与党が政権から落ちることはないでしょ、与党だけみときゃいいのよと言いたいところですがその与党のメディア・コンテンツ関係の公約が全然充実してないものだから困ってしまうのですよ。それにうるさいでしょ？　平等にやれって。もちろん大マスコミの話であって個人ブログはどう書こうが自由なんですが、そこはそれ、わたしは割と平等主義なので。まぁ毎度やってますから週末までにボチボチ調べておきましょう、あまり参考になりそうにないけど。


いろいろ余計なことをやっているせいで見逃していたこの話、取り上げておきましょう。

NHK、放送同時のネット配信で“スポーツ生中継”を対象外に。実施基準案を総務省に申請

民放の配信が比較的オンデマンド寄りでやろうとしているのにたいし日本放送協会は同時配信をまずやろうとしているところが注目に値すると思っていました。それは何と言っても日本放送協会が独占放送している大相撲と高校野球全国大会というスポーツ中継こそ出先でもリアルタイムでちょっと見たいと思う二大コンテンツであるからです。あれをオンデマンドで放送されてもしょうがありません。それだけに静かに見守っていたのですが、結局提出した案からスポーツ中継は省かれてしまいました。記事のリンク先にある意見を見ると、民放などマスコミ系の意見がどれもスポーツ中継に関して否定的なんですよ。

"民間放送事業者が放送またはインターネット配信する「スポーツの生中継等」と重複・競合しないようにするなど、公正な競争環境を阻害しないようにすべきと考えます。"(民放連)

"スポーツの生中継等今回新たに示された番組に関して、(中略)改正放送法２０条２項２号文末のカッコ内の記述を無効化することとなるため、あくまで限定的に実施すべきと考えます"(TBSテレビ)

" 今回無料で放送と同時再送信する分野としてスポーツを明示したが、なぜスポーツなのか。(中略)スポーツから同時再送信を始めるのが無難だと安易に考えたのだろう」 との推測を呼ばないよう、公共性の観点から明確に説明すべきだ。 "(新聞協会)


これ以外に明らかな難癖の個人の意見を含めるとスポーツ中継に関してはパブコメは全否定となっていました。わたしとしてはスポーツ中継ほど同時配信にふさわしいコンテンツはないと思っているだけに、さっさと尻尾も巻いてしまった日本放送協会のやり方は残念でなりません。もっともパブコメのほとんどはそもそも日本放送協会の配信には否定的で、スポーツ中継は前面に出してきただけに一番噛みつきやすい位置にあったがゆえにターゲットにされた感があります。ご存じのとおり日本放送協会はオリンピックの配信にも力を入れており、全体的にもスポーツ中継には力を入れてますからこれなくして配信が軌道に乗ることはあり得ないと思うのですが。まず否定ありき、ではなくまずチャレンジから、であってほしいものです。