情報が解禁なのか、昨日今日あたりからあちこちでコードネームSandyBrigdeな新Corei7/5のベンチマーク結果を見かけます。通常のCPUとして使っても今までのCorei7/5より一枚上と言われていることもあって注目度は高いようですが、わたしとしてはなんと言ってもエンコード機能。特に専用回路を使ってハードウェアエンコード処理を行う点です。これさえあれば、もうSpursEngineの立場はありませんね。愛用者としては寂しい反面Intelの動画処理に対する力の入れようをひしひしと感じます。統合されたGPUはようやくGPUと呼ぶにふさわしい機能を持ち、動画再生支援機能も充実しているようですしね。
ただ、そのエンコード性能ですが、
内蔵GPUの存在を大きく変える「Sandy Bridge」の性能とは?
この記事の中に「エンコード時間が半分以下に?想像以上の内蔵GPUエンコード機能」ってあるんですけど、え? 半分以下? 遅くないですか? だって前の記事の時はもっと早いって話だったじゃないですか。
IDF 2010でインテルの次の主役 Sandy Bridgeが披露
この記事の中で「デモでは現行のCore i7マシンで4分必要なエンコード処理を、たったの2秒で完了させた」ってあるんですよ! 4分って240秒ですよ? それが2秒で終わるんだから単純計算で100倍以上、もっと長時間なら当然差は縮まるでしょうけど、それでも10倍くらいは期待するじゃないですか。それが2倍ちょっと程度の速度じゃ、わたしにはガッカリです。そして、その謎は別のサイトの記事で解けました。
デスクトップ用Sandy Bridgeを検証する
この下の方、表5の部分を引用させていただきますと、Corei7-2600Kを使った結果
x264エンコーダ 6分40秒
Intel Media SDK Software 39分42秒
Intel Media SDK Hardware 4分31秒
ようするに、このintel Media SDKってやつが、softwareでやるとくそみそに遅いってだけの話でした。いわゆる「当社比」ってやつですね。サギだ(涙)。x264とくらべてもこの5割程度速いだけで、どれほど使い道があるかなぁという感じ。もちろん実験に使っているTMPGEnc Video Mastering Works5は体験版。体験版は文字を埋め込むフィルタがブレーキとなり、特にx264エンコーダ以外の脱CPUエンコードタイプは大きく速度が低下するのはわたしの実験でも確認済み。ゆえに製品版ではもう少し差が広がることが期待できますが、どんなものやら。
そこをおいても、SanduBridge全体を通して、少し遠慮気味の作りに終わっている気がします。例えばこのエンコーダにしても内蔵GPUを利用しないと有効にならない、GeforceやRADEONをグラボとして利用するときは動作しないらしいですし(CUDAのフィルタ+Sandyのエンコーダの組み合わせはは利用不可能?)使うにはH67のマザーしかない。しかも、このチップセットもやっとSATA3.0に対応したと思いきや1~2ポートしか3.0に対応しておらず、USB3.0の搭載も見送ってオンボードに専用チップを搭載して対処、とのこと。実質的な差は無いにしても、名目上のスペックはAMDの890GXと同等以下、ってそりゃないでしょ。やっぱり次の世代IvyBridgeこそ本命とするための差別化のために機能を遠慮しているんですかねぇ。やっとGPUはCPUに統合され、クアッドコアとの組み合わせか可能になったりデコード性能も一人前になったりしたのに。チップセットも含めて本気で作って欲しかったものです。CPU性能ではAMDを引き離しているのでちょっと油断している、ってことはないでしょうけど、少し残念です。
ただ、エンコードはCPUの専売特許ではありません。昨年登場したHDMI入力レコーダー、HVR-BX1はトマトショップでも完売御礼が出たほど売れているようです。
すでに手に入れた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか? わたしは残念ながら年末の宝くじが外れたため(涙)、資金が用意できなかったのですが、実機を購入されたstrさんからレポートと検証用データをいただきましたので、こちらで再構成して報告させていただきます。データをもらったのは昨年なんですが、年末はやること多かったので今日までのびのびになってました。すいません。
1080i入力時
MPEG-4 AVC HP 4.0 or 4.1
CBR 10~19Mbps,VBR 10~19Mbps(平均でなく上限値?)
音声:MP2(160kbps),AC3(192kbps?),MPEG2 AAC,MPEG4 AAC
映像:MPEG-4 AVC High Pro.4.0 CBR 10Mbps(高ビットレートだとフレームが飛ぶ,VBRだとブロック状になることがある)
音声:MP2 160kbps 48kHz(AACだとTMPG Enc4でうまく読めない)
画質はCBR 10Mでもかなり良い。
とのこと。また、一部資料でMPEG2でのキャプチャーも可能という話ですが、そういう項目は発見できなかったようです。音声としてMP2があることから少なくともMPEG2が考えられずに作られたとは考えづらいのですが。不要なので途中で削除された機能なのかも知れません。
また、CBRとVBRの映像のビットレートを図ってみたのですが、
10Mbps/CBR
10Mbps/VBR
えー、ここまでキッチリしたCBRははじめてみました。普通少しは上下にぶれるものなんですが。なお、strさんの推測通りVBRは最大値を入力するもののようですね。
設定画面はこのようになるようですが。なお、同じビットレート指定でもVBRはCBRに比べて容量は1/3~1/4以下ほどになります。ざっと見てみましたが、VBRでもほとんど破綻した場面は見られませんでした。と、言うより、CBRだと容量が大きくなりすぎますので、なるべくCBRよりVBRを使うべき製品でしょう。なを、拡張子はtsとmp4が選べますが、mp4ではCBRが選べないようです。PCでの再生を考慮に入れるのなら、mp4の方が操作性はよさそうに感じました。
と、全体的に好印象のHVR-BX1ですが、さすがに良いことばかりではなさそうです。不具合として
・起動時に内蔵HDDを認識しなくなることがある。(またそのままでは換装はできない模様)
・録画したデータが壊れていることがある。(高ビットレートの時エンコードが間に合わず破綻する)
・音声表示が入れ替わっている。(AC3とMP2)
・起動時にeSATA接続したHDDが内蔵HDD表示することがある。(起動時にeSATA接続しない)
・フリーズを良く起こす。(まだ、原因がはっきりしないが回避は可能にみえる)
・操作画面時は720x480 プログレッシブ 4:3表示になるので、液晶の表示が切り替わり遅い。
特に最後の項目に補足。HVR-BX1は入力したHDMIをそのまま出力する機能があるため、TESTモードで実行すればGSのようにも使えますのでIntensityはHDRECSにつないで使いたいところですが、操作画面720x480固定問題があるため、PCのキャプチャーソフトの画面では少し扱いづらいようなのです。すばやく解像度設定を切り替えるテクニックを身に着けるか、おとなしくHDMI分配器で分けて別のテレビなどに映しながらやるのがお勧めだそうです。最近は安いし。
↑隠れたベストセラー商品(笑)
明日(今日)から、また一週間東京に行きます。9日の秋葉原のIntelイベント見てきます。でも、Intelのイベントって妙に購買欲をそそるのよねぇ。欲しくてたまらなくなりそう。
ただ、そのエンコード性能ですが、
内蔵GPUの存在を大きく変える「Sandy Bridge」の性能とは?
この記事の中に「エンコード時間が半分以下に?想像以上の内蔵GPUエンコード機能」ってあるんですけど、え? 半分以下? 遅くないですか? だって前の記事の時はもっと早いって話だったじゃないですか。
IDF 2010でインテルの次の主役 Sandy Bridgeが披露
この記事の中で「デモでは現行のCore i7マシンで4分必要なエンコード処理を、たったの2秒で完了させた」ってあるんですよ! 4分って240秒ですよ? それが2秒で終わるんだから単純計算で100倍以上、もっと長時間なら当然差は縮まるでしょうけど、それでも10倍くらいは期待するじゃないですか。それが2倍ちょっと程度の速度じゃ、わたしにはガッカリです。そして、その謎は別のサイトの記事で解けました。
デスクトップ用Sandy Bridgeを検証する
この下の方、表5の部分を引用させていただきますと、Corei7-2600Kを使った結果
x264エンコーダ 6分40秒
Intel Media SDK Software 39分42秒
Intel Media SDK Hardware 4分31秒
ようするに、このintel Media SDKってやつが、softwareでやるとくそみそに遅いってだけの話でした。いわゆる「当社比」ってやつですね。サギだ(涙)。x264とくらべてもこの5割程度速いだけで、どれほど使い道があるかなぁという感じ。もちろん実験に使っているTMPGEnc Video Mastering Works5は体験版。体験版は文字を埋め込むフィルタがブレーキとなり、特にx264エンコーダ以外の脱CPUエンコードタイプは大きく速度が低下するのはわたしの実験でも確認済み。ゆえに製品版ではもう少し差が広がることが期待できますが、どんなものやら。
そこをおいても、SanduBridge全体を通して、少し遠慮気味の作りに終わっている気がします。例えばこのエンコーダにしても内蔵GPUを利用しないと有効にならない、GeforceやRADEONをグラボとして利用するときは動作しないらしいですし(CUDAのフィルタ+Sandyのエンコーダの組み合わせはは利用不可能?)使うにはH67のマザーしかない。しかも、このチップセットもやっとSATA3.0に対応したと思いきや1~2ポートしか3.0に対応しておらず、USB3.0の搭載も見送ってオンボードに専用チップを搭載して対処、とのこと。実質的な差は無いにしても、名目上のスペックはAMDの890GXと同等以下、ってそりゃないでしょ。やっぱり次の世代IvyBridgeこそ本命とするための差別化のために機能を遠慮しているんですかねぇ。やっとGPUはCPUに統合され、クアッドコアとの組み合わせか可能になったりデコード性能も一人前になったりしたのに。チップセットも含めて本気で作って欲しかったものです。CPU性能ではAMDを引き離しているのでちょっと油断している、ってことはないでしょうけど、少し残念です。
ただ、エンコードはCPUの専売特許ではありません。昨年登場したHDMI入力レコーダー、HVR-BX1はトマトショップでも完売御礼が出たほど売れているようです。
オクタ HDMI入力ハイビジョンレコーダー [PLAINe] HVR-BX1 | |
オクタ | |
オクタ |
すでに手に入れた方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか? わたしは残念ながら年末の宝くじが外れたため(涙)、資金が用意できなかったのですが、実機を購入されたstrさんからレポートと検証用データをいただきましたので、こちらで再構成して報告させていただきます。データをもらったのは昨年なんですが、年末はやること多かったので今日までのびのびになってました。すいません。
1080i入力時
MPEG-4 AVC HP 4.0 or 4.1
CBR 10~19Mbps,VBR 10~19Mbps(平均でなく上限値?)
音声:MP2(160kbps),AC3(192kbps?),MPEG2 AAC,MPEG4 AAC
映像:MPEG-4 AVC High Pro.4.0 CBR 10Mbps(高ビットレートだとフレームが飛ぶ,VBRだとブロック状になることがある)
音声:MP2 160kbps 48kHz(AACだとTMPG Enc4でうまく読めない)
画質はCBR 10Mでもかなり良い。
とのこと。また、一部資料でMPEG2でのキャプチャーも可能という話ですが、そういう項目は発見できなかったようです。音声としてMP2があることから少なくともMPEG2が考えられずに作られたとは考えづらいのですが。不要なので途中で削除された機能なのかも知れません。
また、CBRとVBRの映像のビットレートを図ってみたのですが、
10Mbps/CBR
10Mbps/VBR
えー、ここまでキッチリしたCBRははじめてみました。普通少しは上下にぶれるものなんですが。なお、strさんの推測通りVBRは最大値を入力するもののようですね。
設定画面はこのようになるようですが。なお、同じビットレート指定でもVBRはCBRに比べて容量は1/3~1/4以下ほどになります。ざっと見てみましたが、VBRでもほとんど破綻した場面は見られませんでした。と、言うより、CBRだと容量が大きくなりすぎますので、なるべくCBRよりVBRを使うべき製品でしょう。なを、拡張子はtsとmp4が選べますが、mp4ではCBRが選べないようです。PCでの再生を考慮に入れるのなら、mp4の方が操作性はよさそうに感じました。
と、全体的に好印象のHVR-BX1ですが、さすがに良いことばかりではなさそうです。不具合として
・起動時に内蔵HDDを認識しなくなることがある。(またそのままでは換装はできない模様)
・録画したデータが壊れていることがある。(高ビットレートの時エンコードが間に合わず破綻する)
・音声表示が入れ替わっている。(AC3とMP2)
・起動時にeSATA接続したHDDが内蔵HDD表示することがある。(起動時にeSATA接続しない)
・フリーズを良く起こす。(まだ、原因がはっきりしないが回避は可能にみえる)
・操作画面時は720x480 プログレッシブ 4:3表示になるので、液晶の表示が切り替わり遅い。
特に最後の項目に補足。HVR-BX1は入力したHDMIをそのまま出力する機能があるため、TESTモードで実行すればGSのようにも使えますのでIntensityはHDRECSにつないで使いたいところですが、操作画面720x480固定問題があるため、PCのキャプチャーソフトの画面では少し扱いづらいようなのです。すばやく解像度設定を切り替えるテクニックを身に着けるか、おとなしくHDMI分配器で分けて別のテレビなどに映しながらやるのがお勧めだそうです。最近は安いし。
1入力2出力 対応 HDMI分配器 スプリッター [相性保障付き] | |
TFX | |
TFX |
↑隠れたベストセラー商品(笑)
明日(今日)から、また一週間東京に行きます。9日の秋葉原のIntelイベント見てきます。でも、Intelのイベントって妙に購買欲をそそるのよねぇ。欲しくてたまらなくなりそう。
ん~、そおでしたよペガシスさんのソフトでテストしたとき同様の結果が出ました ですがもお一つの特徴が来週から生かせない残念な結果とわかりましたが メモリー3枚買えと言う勘が正解だったなと
数日後にはサンデーきますしレビューを待ちましょう実写には向いているので売れそうですね、サンデーは値段や性能からしてなんか完全にネットのできるレコとして使われそうな感じ
情報提供後判明したため、捕捉いたします。
・録画したデータが壊れていることがある。(高ビットレートの時エンコードが間に合わず破綻する)
は厳密でなくエンコードまでは破綻していないようで
・eSATA接続したHDDに直接録画する場合、高ビットレート時にデータ転送速度が間に合わず、データが壊れてしまう。
が正解です。
つまり内蔵HDDに録画する場合は破綻しないようです。
しかしながら、この転送速度がかなり問題で録画データーを内蔵HDDからeSATAのHDDにコピーするときの転送速度が5~14Mbpsと非常に遅いです。
つまり録画したデータを外に持ち出す場合、録画した時間とほぼ同じ時間が掛かってしまいます。
それなら、低ビットレートで最初から外付けHDDに録画すれば良いのですが、どこまでの高ビットレートに転送が耐えられるのか不安が残ります。
禁断症状がぁぁぁぁ…
細かいオプション設定とかできるんだろうか?
激しく気になる。
それはともかくひとつ気になるのが、エンコード時に内蔵GPUとの間でデータのやり取りができる
仕組みになるわけですが、その際エンコードに使うソースのインターレース解除とかデコード作業
も含めて内蔵GPUを使った処理ができるのか、という点が気になっています。
せっかくエンコードは高速で出来てもソースのデコードに手間取ったりデコード品質が糞というのでは
堪りませんからねぇ。
あぁ気になるぅぅぅ…
なのできっちりCBRになりますが、超ゴミだらけになります。
MP4ではCBRはできません。理由はMP4では仕様でヌルパディングを拒絶するためです。
ソースは下記の2分20秒あたり
http://www.youtube.com/watch?v=Iqkb0HubOb4
内容をいかにもテキトウに書きましたと言う感じにすると問題なく書き込めるかも 私もたまに話の要点のみはじかれますし
TMPGではx264があるのでわざわざ他のH.264のソフトエンコードを使う意味はないな、と思ってパスしたんですが、やはり遅かったですか。
Sandyのエンコード機能がオープンになって、録画&おっかけエンコードが簡単に出来るようになればレコPCに最適ですね。
話の要点のみはじかれるって、どんな話だったんでしょうね。わたしの知らない禁止ワードがgooブログにあるのかも。
>strさん
詳細かどうかはあやしいですが、ようやく公開できるようになりました。ご協力に感謝します。
なるほど、eSATAの問題でしたか。でも、10や20のMbps程度で転送が間に合わなくなるのもヘンですね。USBの方がいいのかな?
>容堂さん
動画のサンプル、欲しいですね。出来れば元データとセットで。
TMPGとか使うのなら、フィルタ処理でインターレース解除も出来るんじゃないですかね? 5のつくりからみて。品質は、まぁそこそこだと思いますけど、個人的にはSpursEngineやCUDAと比べてどんなもんかな? な画質なら上等と思ってます。
>2011-01-05 08:55:00さん
CBRが使えないのはMP4の仕様ですか。まぁ画質を見る限り、常用はVBRで十分ですね。
>2011-01-05 13:18:41さん
さすがに2秒ではそもそもなんんか処理をしているのか、って気もしますし、12秒とかの間違いで正しいのでしょう。ただ、詐欺まがいの発表であったのは間違いないです。当社比なんて嫌いだ!
>秦璃さん
なんででしょうかね? 特にコメントに禁止ワードとか入れた覚えないんですけど。でも、URL貼りとかが入っているとたまにgooブログ自体の制限ではじかれることがあるみたいです。
よく読めばこの中でかなり大きなことが書かれていますね
『SSEの倍幅となるSIMD命令、AVXを搭載。これにより大きな性能向上を実現している。その反面、SSEではなくAVXで記述しなければCPU本来の性能を出せないなど』
つまりx264エンコーダもAVX未対応の影響で対応するまでは遅くなり旧CPU製品に勝てないが対応すれば2倍と言ってますし… サンデーより前の製品だとどのくらいになってくるのだろ? おおぅ ヤック デカルチャー