こっちは雑誌の販売日がズレているので今更の話かもしれませんが、わたしが当ブログでたびたび取り上げたアングラ系雑誌、「PC・GIGA」が"最終号"と銘打って販売されていました。今月号で休刊だそうです。休刊、と言ってもご存じの通り復刊の例はほとんどありませんので事実上廃刊です。
一応復刊された雑誌の例としてわたし愛読の特撮・SF誌「宇宙船」がありますが、アレは休刊のちに出版元である「朝日ソノラマ」が倒産したため、別会社「ホビージャパン」が権利をそっくり譲り受けることが出来た、という不運と幸運が重なったおかげで、あくまで例外中の例外です。
それはさておき、PC・GIGAもいよいよ休刊ですか。何度も噛みついたなぁ・・・。基本的にわたしは出版界に対して好意的に接するんですが、ここだけは例外。たくさんいただいたコメントを元に作り上げたデータをまるごとそっくりPC・GIGAの増刊号で使われた第一印象があまりに悪いうえ、その後も何度かネタをパクられ続けたため、ほとんど間違いの指摘しか取り上げることはありませんでした。ただ、それもある意味愛情の裏返しだったんですけどね、それ以前から読んでいましたし、なんだかんだ言って指摘を続けられる、ということは読み続けていたということですし。この休刊でもうピカード片山氏の名前を見ることはなくなると思うと感慨深い・・・いや、言い過ぎですけど。
ただ、この休刊、割といいタイミングだったかもしれません。先日やや唐突に発表された割にはあまり話題になっていない~多分例の東京限定の条例の方が注目されていて注意を向ける余裕がなかったせいでしょうが~"暗号化解除の違法化"が国会に提出されることがほぼ確実になったからです。
DVDコピー、家庭内も禁止へ 暗号で保護のソフト対象
もちろん問題だらけです。市販ソフトのコピーをばらまいたり、売ったりする行為はもちろん言語道断でわたしも弁護する気はありませんが、だからと言って個人での利用すら、いや"個人での利用だけ"を規制の対象とするのはあまりに乱暴です。暗号化の解除が違法ならば、一度暗号化された存在は永久に活用することが出来なくなるからです。企業がやればよくて、個人がするのはダメ。このラインをどのように法律に組み込むのでしょうか? 文面によっては最悪個人では暗号分野の開発がすべて違法化されるおそれがあります。
また、市販ソフトに関しても、個人利用に関しては「私的複製権」が認められており、その存在と矛盾してしまいます。今まで(実質的にはどうあれ)「複製を作ることは出来ますが、暗号化によって意味の無いファイルしか作れないようになっていますよ」という扱いにしてきたわけですが、これ自体私的複製権からすればグレーゾーンであったわけで、考え方によってはアクセスコントロール解除ソフトがあるからこそ、そのガードの存在が黙認されてきた、と見ることも出来るのです。。そのアクセスコントロールの解除を違法化すると、"私的複製権"と"アクセスコントロール解除の違法化"の対立、白と白の激突となり、矛盾がごまかしきれません。まして先日議論された「日本版フェアユース」は事実上「企業が行う場合に限り」フェアユースが適用されるような、明文化の必要もない慣習的に行われればよいことだけに断定され、個人は完全に閉め出されていました。その状態で法律上の矛盾を作り出すと、声の大きな存在だけに都合にいい解釈をされる恐れが、つまり自分たちに都合のいい方だけを状況に応じて選択するということが可能になってしまいます。まさかそれが目的とは思いませんが。
こういう矛盾した法律の提出を可能にしたのは「罰則規定は設けない」という言い訳でしょう。言うまでもなく、やはり矛盾だらけで中身でたらめな「ダウンロード違法化」です。あれも多くの反対が寄せられましたが、「罰則を設けない」ことで押し通してしまいました。今回も同様の力押しが行われるのでしょうか。やはりダウンロード違法化はいろんな意味で"偉大なる前例"となってしまったのです。
もちろんわたしらの行っている放送の非暗号化録画は今回の対象からは完全に外れています。が、「罰則を設けない」ならば矛盾した出鱈目な法律でも簡単に通し、違法化出来るとなればいずれ同様の目に遭うでしょう。罰則はなくとも指導が入ったり圧力がかかったりする程度のことは日常茶飯事として行われると思います。部数の低下や伸びが見込めないこともあるでしょうが、そういう状態になる前にしっぽを巻いて逃げてしまったPC・GIGAはうまくやったと言うことになるかもしれません。
一応復刊された雑誌の例としてわたし愛読の特撮・SF誌「宇宙船」がありますが、アレは休刊のちに出版元である「朝日ソノラマ」が倒産したため、別会社「ホビージャパン」が権利をそっくり譲り受けることが出来た、という不運と幸運が重なったおかげで、あくまで例外中の例外です。
それはさておき、PC・GIGAもいよいよ休刊ですか。何度も噛みついたなぁ・・・。基本的にわたしは出版界に対して好意的に接するんですが、ここだけは例外。たくさんいただいたコメントを元に作り上げたデータをまるごとそっくりPC・GIGAの増刊号で使われた第一印象があまりに悪いうえ、その後も何度かネタをパクられ続けたため、ほとんど間違いの指摘しか取り上げることはありませんでした。ただ、それもある意味愛情の裏返しだったんですけどね、それ以前から読んでいましたし、なんだかんだ言って指摘を続けられる、ということは読み続けていたということですし。この休刊でもうピカード片山氏の名前を見ることはなくなると思うと感慨深い・・・いや、言い過ぎですけど。
ただ、この休刊、割といいタイミングだったかもしれません。先日やや唐突に発表された割にはあまり話題になっていない~多分例の東京限定の条例の方が注目されていて注意を向ける余裕がなかったせいでしょうが~"暗号化解除の違法化"が国会に提出されることがほぼ確実になったからです。
DVDコピー、家庭内も禁止へ 暗号で保護のソフト対象
もちろん問題だらけです。市販ソフトのコピーをばらまいたり、売ったりする行為はもちろん言語道断でわたしも弁護する気はありませんが、だからと言って個人での利用すら、いや"個人での利用だけ"を規制の対象とするのはあまりに乱暴です。暗号化の解除が違法ならば、一度暗号化された存在は永久に活用することが出来なくなるからです。企業がやればよくて、個人がするのはダメ。このラインをどのように法律に組み込むのでしょうか? 文面によっては最悪個人では暗号分野の開発がすべて違法化されるおそれがあります。
また、市販ソフトに関しても、個人利用に関しては「私的複製権」が認められており、その存在と矛盾してしまいます。今まで(実質的にはどうあれ)「複製を作ることは出来ますが、暗号化によって意味の無いファイルしか作れないようになっていますよ」という扱いにしてきたわけですが、これ自体私的複製権からすればグレーゾーンであったわけで、考え方によってはアクセスコントロール解除ソフトがあるからこそ、そのガードの存在が黙認されてきた、と見ることも出来るのです。。そのアクセスコントロールの解除を違法化すると、"私的複製権"と"アクセスコントロール解除の違法化"の対立、白と白の激突となり、矛盾がごまかしきれません。まして先日議論された「日本版フェアユース」は事実上「企業が行う場合に限り」フェアユースが適用されるような、明文化の必要もない慣習的に行われればよいことだけに断定され、個人は完全に閉め出されていました。その状態で法律上の矛盾を作り出すと、声の大きな存在だけに都合にいい解釈をされる恐れが、つまり自分たちに都合のいい方だけを状況に応じて選択するということが可能になってしまいます。まさかそれが目的とは思いませんが。
こういう矛盾した法律の提出を可能にしたのは「罰則規定は設けない」という言い訳でしょう。言うまでもなく、やはり矛盾だらけで中身でたらめな「ダウンロード違法化」です。あれも多くの反対が寄せられましたが、「罰則を設けない」ことで押し通してしまいました。今回も同様の力押しが行われるのでしょうか。やはりダウンロード違法化はいろんな意味で"偉大なる前例"となってしまったのです。
もちろんわたしらの行っている放送の非暗号化録画は今回の対象からは完全に外れています。が、「罰則を設けない」ならば矛盾した出鱈目な法律でも簡単に通し、違法化出来るとなればいずれ同様の目に遭うでしょう。罰則はなくとも指導が入ったり圧力がかかったりする程度のことは日常茶飯事として行われると思います。部数の低下や伸びが見込めないこともあるでしょうが、そういう状態になる前にしっぽを巻いて逃げてしまったPC・GIGAはうまくやったと言うことになるかもしれません。
つまりは通すだけ通しておいて後で刑事罰を設けることも割と簡単に出来るという事です
別件逮捕もしやすくなります
まともな規制に関する法案は賛成ですが
無茶苦茶なものは御免ですね
と言うかロリコン規制が通らずこっちが通るとかおかしくないですか?
ロリコン規制が通っても誰も困らないですよ
そう言う業者以外は
0を1にするより1を10にする方がよほど簡単ですからね。どうなるか怖いです。
例の条例、いつの間にかロリコン規定が消えてより広範囲かつ曖昧な解釈が可能になってますし、そもそも法律より通しやすい条例を、放送や出版の大本が集中する東京に通すことで事実上全国に波及させようという考え方は、到底容認出来るものではありません。あれが正しいと思うのなら、どうどうと国会の場で議論すべきです。
「私的複製は許可する。ただし暗合されていないものに限る」
としてしまえば問題なし。
今回はソフトのダウンロードでなく、行為そのものに対してなので、違法扱いすることは可能でしょう。もちろん見つけることは難しいでしょうけど、見せしめはどこかでやってくるでしょうね。
権利者は「時代に合っていない=要規制強化」の思想ですから、こうなっちゃうんでしょう。
>aetosさん
それだと、個人で暗号化したファイルのコピーとか、ダウンロード購入した期間限定ダウンロードのみ可、のソフトのバックアップも違法、解除も違法ってことになりかねません。商業用だけと限定するのならば録画番組は自由にプロテlクトを外しても良くなりますし、最悪著作権は企業が持つもので個人は著作権を持てない、ってことになりかねないです。
>ななしさん
もちろん「それでも被害は出る」の一本槍でむしろ拡大を狙ってきそうです。今までSARVHが妥協したこと一度もないですし。
PxVC1100導入したのに、使い道がなくなりますねorz
DVD MovieWriterのほうが高画質とわざわざ狙って落札したのにwww
そういえば、MPEG2 60Mbpsまで指定できますが、なぜか45Mbpsを1でも超えるとハードウェアエラーとなって変換できません。
はじめの数回はできてたのに・・・。
krmmk3はいかがですか?
あと、DVD MovieWriterのほうが超解像はきれいですか?
失礼お許しください。