録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

事前の情報と違いすぎるCoffeelakeは繋ぎか

2017-11-03 14:06:48 | 意味なしレビュー
今日は"文化の日"で金曜日ですが祝日で一般的な企業は休日ですね。金曜日と言えば政府主導で"プレミアムフライデー"なるものが一時盛んに叫ばれてましたが、アレ、どうなったんでしょうか。思ったほど効果ない~我々一般人視点からすれば効果あるわけないですが~うえ、月の締め日と重なると早期退社どころか残業しないと間に合わないなど不評も買っていたような。ので、月の初めに移す、なんて話も出てましたがアレどうなったんでしょうか。わたしの実感からすればまだ月末より月の初めのほうがマシかな、と思います。というのも、先の選挙で与党が「雇用は改善され、失業率が減った」ことを実績として訴えていましたが、その雇用改善の大きな理由に、給料が安くて簡単に雇用を打ち切れる非正規雇用の増加があったことは否定できません。もちろん非正規雇用でも収入があるだけいい、という考え方もあるでしょうからそこはおいておいて。わたしも一時非正規雇用で働いていた時期もあるんですが、その時の給料日って正規雇用と違う日だったんですよ。正規雇用の人が月末に給料もらうのに対し、非正規雇用は月の初めだったんです。正規雇用が会社から雇われているのに対し、非正規雇用はその一部署に雇われているので、その部署がまず会社側から費用を出してもらって、改めてそこから給料を出す形態ですからタイムラグが生じても仕方ないんですけどね。当然会社によっていろいろ違うでしょうし、今はどうか分かりませんが、もしわたしの時と同様であり、かつ非正規雇用の割合が年々増えているとしたら、月末なんて一番人々にとって懐の寒い時期でしかないです。そんな日に早退しても何の意味もないですね。それならまだ月の初めの方がいくらかマシでしょう。ウチの店の動きを見ても、月末より月の初めの方がお金の動きがいいんですよ。ウチみたいな店に来るお客さんは非正規雇用の人も少なくない印象ですし。大都市圏と地方都市では違うでしょうが、「やっと給料が出たし、少し飲んでいこうか」なんて考える人は非正規雇用の人の方が多いんじゃないでしょうか。そう考えると、少なくとも月末よりは月初めの方がプレミアムフライデーの本来の趣旨にあった効果は高いように思います。もっとも、非正規雇用の人から見れば、早退なんかよりその分給料多めに出してくれた方がずっとありがたいでしょうけど。


そんなこんなで、新製品というのは月末に発売する印象が強いのですが、今の日本では月初めに発売した方がいいんじゃないか、と思います。そういう意図を反映したのか(強引)昨日からIntelの新CPU、コードネームCoffeelakeが発売になりました。秋葉原ではすでに店頭に並んでいるようです。

“Coffee Lake-S”こと第8世代Coreプロセッサー6モデルが販売開始

ここ最近のIntelの新CPUが発売開始された週末ですと秋葉原で大々的なキャンペーンが行われていましたが、今回はどうなんでしょうか。金曜日が休日ということもあってより大きなキャンペーンになっているのでしょうか。わたしとしてはもう自分で見に行くことができないのが残念でありますが。
しかし、このCoffeelake、かなり違和感を持ってみている人も多いのではないでしょうか。Intelの次のCPUのコードネームがCoffeelake、というのは以前から知られていましたが、事前の情報に出ていたCoffeelakeと今回発売されたCoffeelake-Sがだいぶ違うからです。

第8世代Core iシリーズは年内投入 インテル CPUロードマップ

ライターさんの推測がかなり入っているので同一にはならないでしょうが、それでもIntelからある程度の情報は得ていたでしょうから、本来ならもっと製品に近い予想になるはずなのですが

・発表ですら来年1月
・基本的にKabylakeのリフレッシュ版
・i7からCeleronまで一気に発表
・GPUにテコ入れ

というリンク先の予想とは全く違い、

・年内11月発売
・CPUコアを各型番ごとに2コアずつ増量
・i7/i5/i3のみ
・GPUはそのまま

となっており、特にCPU部分はアーキテクチャはそのままなものの、コア数が増えたことでリフレッシュとは言えないものとなっています。また、Kabylakeと比べて通常クロックはダウンしましたがターボ有効時の最大クロックはむしろ上がっており、シングル処理も従来並み程度は期待できます。ただ、製造プロセスは改良されたものの14nmmであることは変わらず、これらの改良点、特にコア数の増量を補うほどのものではなく、消費電力と発熱量は上がっているとの話で、TDPもここ最近のIntelのメインCPUには珍しくi7で95Wとなっています。開発中の10nmmが間に合えばまた違ったのでしょうが、もともとモバイル向けとされていたこともあって、はさすがにデスクトップCPUには間に合わなかったようです。
前倒しの販売、少々詰め込みながらもやりやすくパフォーマンスのあがるCPU改良、アーキテクチャを弄る予定だったGPUの据え置き。事前情報と比べるとかなりのドタバタ感を感じます。かつてのIntelの無理矢理CPU、PentiumDを思い出す人は多いでしょう。あれはAMDのAthlon64X2への対抗が急遽必要になったため、当時発熱量が多くて有名だったPentium4のPrescottを2個並列してかなり強引に作ったCPUでした。もっとも、間もなく発熱量の問題も大幅に改良され、パフォーマンスもAthlon64X2を上回るCore2Duoが出たので、完全にそれまでのつなぎ役でしかなかったのですが。もちろんPentiumDを買った人は悔しい思いをさせられたでしょうが、Intelとしてはやむを得ない処置だったのかと。そう考えると、今回のCoffeelakeもRyzen対抗のために急遽作られたつなぎ役のCPU、という印象は否めません。ただし、事前から使われていた開発コードのCoffeelakeの名で発表・発売されたため、このまま少なくとも半年以上はIntelの主力であると思われます。個人的にはいい加減Haswellを入れ替えたいのですが、小型ケースに幅の狭いマザーボードで欲しいので今回のCoffeelakeは向かないんですよねぇ。また次を待つか、AMDにしてしまおうか。

Coffeelakeにおいてある意味i7よりも注目されている、という噂のi3.今までならi5のポジションだった4コア/4スレッドのCPUを低価格で持っているのですから当然でしょう。i3型番だけに少しクロックが低め、という心配がありますが、その分発熱量も低いことが期待できますし。ただし、問題はライバルの存在。いよいよAMDのZen採用のAPU、Ravenridgeが来るからです。と、言っても現状発表されているのはモバイル向けなのでデスクトップ向けは早くて来年にはなりますが、当然i3とぶつかることになります。
モバイル向けのRavenridgeではAMD式のスレッドを倍加させるSMTが使用され、4コア/8スレッドとなっていました。仮にデスクトップ向けもSMTを有効にしてくるとなると、これはクロックが低めのi3、分が悪いですが、現状のRyzenの価格から見てSMT有効だとi5の対抗くらいの価格になってしまいます。おそらくi3と競合するのはSMT無効でしょう。これならAPUのクロック次第ではありますが、i3でも十分に渡り合えます、むしろ上回るかもしれません。ただし、GPU部分に関してはi3はまるで勝ち目はありません。現状のBristolridgeの低TDPモデルですらゲーム等の描画性能でI7-7700Kのそれを上回っているというのに、RavenridgeではGPUを新世代の"VEGA"に変更してくるのですからさらに上がることが予想できます。それに比べてi3はGPUに関してKabylakeからの変更なし。互角に渡り合えという方が無理です。i7ならともかくi3クラスなら内蔵GPUをそのまま使う人も多いでしょうから、どうせならいいものを・・・と考えると、今はともかく近い将来i3を選ぶ理由がなくなります。おそらくPentiumやCeleronと言ったより低価格向けのモデルも出ると思いますが、それとともにGPUを今度こそ改良した新i3が来るのではないでしょうか。例えばAtom系の次世代とされるGeminiLakeで投入されると言われているHDMI2.0に対応するなど、UHDBD対応をAMDとの差別化とするとなるありそうですし。そういう意味でも繋ぎかと思ってしまうのです。

ところでRavenridge、まだデスクトップ向けが正式発表されていないのは残念ですが、モバイル向けだけでも十分魅力。今までのモバイル用TDP15W・APU、FX-9800Pとくらべて同じTDP15WなのにCPUパフォーマンスで200%増しですから三倍、省電力58%ダウンという話ですから、効率6倍ですか? 話半分としても消費電力が減り、パフォーマンスが上がるのは確実でしょう。
わたし、それより世代の古いFX-7500を搭載したKaveriのノートPCを使っているのですが、特にパフォーマンス面において不満はありません。発熱量も低めで、排熱口こそ結構熱くなるものの、キーボードやリストレスト部分が熱くなることはなく、この夏も問題なく過ごせました。ただ、今まで仕事で使っていたノートパソコンがいい加減限界に来たためにこのKaveriノートを仕事用にまわしてしまったため、奥にこもったり外出時に使うノートパソコンがなくなってしまいました。まぁノートパソコンを持っていくほどの外出をすることは今後ほとんどないと思われますが、それでも一台は欲しいものです。で、先日Lenovoから発売された12.5インチのBristolridgeノーパソに目を付けたのですが、Ravenridgeが出てくるとやはりそっちに目が・・・。発熱量が少ないということは、こうした持ち運びしやすい小型ノーパソでも十分使えるということですし、早く出してほしいものです。ただ、海外では出ても日本でAMD搭載PCは大幅に遅れる、もしくは発売しないがPCメーカーのあるある現象ですし、多分当面15.6インチなどの大型モデルが中心だろうし、いったいいつになることやら。金銭で余裕のあるうちに、そして在庫のあるうちに安いBristolridgeにしようか、真剣に悩んでいる最中です。12.5インチのRavenridgeが当分でないことが決定したらBristolridgeに手を出す、というのが一番得策でしょうが。

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6 コメント

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Unknown (emanon)
2017-11-05 16:50:13
作れるところが限られている そこそこを沢山作りたい GPUは次だしてなか繋ぎしたい 今はwin10乗換えモデルを所得が上がった海外で買い換えさせたい

とか… 出そうで出ない新型GPUメモリをどう使うかまとまらないのでCPU設計も迷走してるのかなど考えれば考えるほど 思ったものと違う物が出ても当然な気もします

小さくて長時間使えるノートが増えれば温暖化も… そう考えているのかもしれませんよ
Unknown (krmmk3)
2017-11-05 23:30:19
>emanonさん
そう言われると、買う時期がなくなってしまう・・・。まぁAPU機の場合、GPU用メモリは別になくてもいいので、むしろそういうものを積まなくていい分、遅くはなるものの小さく作ることができるのでやってほしいものです。
Unknown (megalith)
2017-11-07 12:18:36
ここにきてとうとうRadeonGPUを積んだintel CPUの発表がありました。(^_^;)
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/2017/1107/241914/
しかも来年第1四半期登場予定だそうで・・・・
現行のcoffee rakeも短命になりそうな予感です。
もっともIrisのような事にならなければですが・・・・
物次第ではAMDのAPUへの影響が大きいかもしれませんね。

Unknown (krmmk3)
2017-11-07 18:24:54
>megalithさん
来ましたねー。せっかくなので記事にしました。そっちでも書きましたが、ノート向けだけのようなのでcoffeelakeとは重ならないみたいです。AMDは、むしろ開発がすすむんじゃないかな?と期待してます
Unknown (megalith)
2017-12-05 09:48:40
え-嘘か真か早くもRyzen2の情報が来ました。(^_^;)

Youtube
https://www.youtube.com/watch?v=czRO7R_KWA0&feature=youtu.be
(動画内8分20秒あたりのスライド)

その動画を見た某掲示板のまとめ。
http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/52563011.html

対Coffeelakeだと思いますがAMD攻めていますねぇ。(笑)
これだけ入れ替わりが早いと、自分は何時買い換えることになるんだろう・・・
まぁメモリーが今はバブリーな値段ですからしばらく待ちかな・・・・
Unknown (krmmk3)
2017-12-05 23:02:06
>megalithさん
Zenはまだ改良の余地を残しているアーキテクチャなのでそこを直すだけでもかなりパフォーマンス上がるはずなのに、ここまでコア増やし&クロック上げするかなぁ? と疑問もありますが、事前の意図的なリークの効果はAMDもよく分ったでしょうから、やっぱり本当なの? という気も。
わたしは出たから買おうかな? いよいよHaswellを外す時が近づいたかな。

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