有機EL開発新会社は誰のため

もう見飽きた聞き飽きた言葉かも知れませんが、暑いですね～。ウチの親父はエアコンが大嫌い(石油ファンヒーターは大好き。６月になっても「まだ寒い日があるかも知れない！」と頑固に片づけさせず使ってる。さすがに７月に入って片づけさせたけど)なので店に冷房をなかなかいれさせてくれないのですが、「もう冷房を使うこともお客へのサービスの一つだ！」と無理やり使わせました。さすがにそこそこ好評でお客さんも特に理由なく休んでいく人も出てきています。ただ、そんな中

客「でも、夏なんだから冷房なんか使わずにさっさと汗かいて水分出してしまうのが一番自然で体にいいんだろ？」

なんてこと言われたので思わず

ｋ「それは大昔の「水を飲むと汗と一緒に体力が出てしまってバテるから飲むな」というスポーツの指導者の自己満足のために勝手に作ったデタラメ理論から来た科学的根拠のない誤った考え方です。山の中で生活してるならともかく現代のヒートアイランドでは通用しません。ちゃんと冷房は適切に使ってどうしても出てしまう汗以外はなるべくかかないようにしてください。外出などで汗が大量に出てしまったときはちゃんと水を飲んで補給しないと危険ですよ。仮にあなたが「自分は熱に強いから自分だけは熱中症にはならない」という自信があったとしても、汗で体の水分が出てしまうということはおしっこに回す水分が足りなくなってしまうということです。それは体にたまった毒素の逃げ場がなくなるということなので絶対に体に良くないです。放っておくとそのうち倒れかねませんから、必ず水を、ちょっと多すぎと思うくらいの量を飲んでください、できれば塩分も」

こんこんと説いてしまいました。経験者は語る、なんです。去年わたし尿管結石起こして倒れましたしね。いまだにあるこの手の理論、怖いです。


そんな話とは全く変わって。

ソニーやパナソニックなど4社、有機ELディスプレイ開発で統合新会社JOLED設立

だいぶ前にソニーもパナソニックも有機EL事業からは撤退するって話を書きましたが、多分あれの延長でしょう。売却する事業の受け皿がこの新会社になったということではないでしょうか。これで一応有機EL関連は落ち着きました。ただ、この新会社が開発するとされている有機ELディスプレイはノートPCやタブレットだったり特殊なディスプレイだったりとテレビ用は避ける方針としか思えないんですね。多分ソニーもパナも有機ELを液晶と競合させたくないんでしょう。
有機ELの最大の特徴はその画質だとわたしは信じています。静止画の解像感とすでに多くの工場でパネルが作られていること以外で液晶が有機ELに勝てるとは思えません。だからこそ競争させないという気がします。生産が流れに乗っている液晶と有機ELが競合することで液晶の展開が縮小することは避けたい、という経営上の判断で有機ELは高画質という特徴を封印して湾曲など特殊用途向けにしか使わず、高画質市場には低画質な液晶以外の選択肢を用意しない、そういう方針で今後いくような匂いが今回の新会社からはプンプンします。わたし、そういう特殊用途に使いたいから有機ELに期待をかけていたんじゃないんですけどねぇ。

それでも有機ELディスプレイの開発があるということはテレビの可能性を残すことだとみて納得するべきか、こういうコントロールできる会社に開発させるからこそ有機ELテレビの可能性はなくなったと考えるべきか。そこが問題です。