録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

MediaCoderのH.265

2014-04-20 23:45:33 | 意味なしレビュー
更新が滞ってますが、単に書く話がないだけです。そろそろ例の件も手を付けようかなぁでも裏目に出るのも勘弁とフラフラ。今回は穴埋めの軽い記事です。


4Kの映像にも使われる予定のH.265/HEVCフォーマット。DivXが採用したのを皮切りに徐々に我々個人でも使えるようになってきてはいます。が、ご存じの通りH.265/HEVCへの圧縮は現在のCPUを持ってしても遅く重く、なかなか実用的速度にはなってくれません。ただ、もう一つのH.265圧縮エンジンであるx265に関しては日々改良が進み、半年前と比べて圧縮にかかる時間が短くなってきている傾向がありますので、現在はどこまで来ているか調査してみましょう。元ファイルはもちろんMPEG2-TS、前も使った1920x1080の2997フレーム(100秒)のものを使います。x265エンジンでエンコードするソフトはわたし愛用のMediaCoderの64bit版。今年の2月ごろからx265に対応しており、わたしのようにビルドが面倒でやりたくない物臭な人間でも簡単にx265を使うことができるので重宝しています。DivXと違ってMPEG2-TSをいきなり放り込んでも大丈夫で、音声のズレもちゃんと修正して取り込んでくれるので、普通に使えます。

これをウチで最速のCore i7 4770のPCで、x265はデフォルト、ビットレートは2000Kbpsでやってみたところ、6.3fpsでした。前やったときの実時間の10倍と比べればかなり速くなっていますが、まだちょっと遅ので速度設定を"Medium"から"Fast"にあげたところ、9.9fpsとほぼ実時間3倍まで縮みました。1920x1080でこの速度ならなんとか実用の範囲内という気がします。Fastに落としたことで画質が少々気になるところですが、Mediumとの区別はほとんどつかないほど違いません。現状では常用はFastでいいようです。ただ、やはり2000Kbpsは少々ビットレートが足りないようなので、最低2500Kbpsは欲しいところです。
今回x265によるH.265/HEVCの映像を眺めていて、画質の傾向は妙にネットリしたものを感じました。主に暗部や光の帯のようになる映像の部分が割といわゆるマッハバンド、段々模様になりやすい傾向があるのです。HEVCの性質なのか、MPEG2のようにブロックノイズやモスキートノイズとしてある程度形を崩して圧縮率を高めるような画崩れではなく、色を潰して圧縮率を高めている感じです。今回用意したMPEG2-TSには最初からブロックノイズが目立つ箇所があったのですが、これがいい具合につぶれてくれて圧縮前よりパッと見にはまともな画像に見えることもあったくらいです。その反面最初からマッハバンドがある部分はさらにつぶれがひどくなり、元映像とは全く別物になってしまっています。なんとなくH.265/HEVCはベタ映像には向いてないのかな?という気配がしますね。もちろん現段階x265の話で、今後は変わっていくかも知れませんが。

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