録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

下位扱いのGTでもNVENCがで・き・る

2014-04-02 00:01:06 | 意味なしレビュー
天気が急に良くなって庭では猫がひなたぼっこしたまま寝てしまうほどのどかですが、お客さんは全然来ません。来ても「貴金属とか良いのはよそでも処分出来たから、そこで断られた残りを処分出来るところを探してここまで来た」って言うようなお客さんが数人ばかりのみ。よそで断られるような品物(たいてい本当に古い古着ばっかりです)は当然ウチでもダメです。ここ数日は天気が悪くても出入りはそこそこ良かったんですが。陽気にはなっても懐は寒くなりそうです。


なので手元のものを最大限に活用しましょう。大分前に書きました、Nvidiaのグラフィックボードに搭載されている動画エンコード専用機能のNVENC。Nvidia側としてはPCで遊ぶゲームの配信用として使う昨日、ShadowPlayのために搭載したということなんですが、条件が「GTX600以上のKaplerコアGeForce」となっていまして、手持ちのGeForceGT640では利用出来ないということになっていました。その後、Nvencが普通の動画エンコード用として使えるとなっていたエンコードソフト、MediaCoderでも試してみましたが使えませんでした。なのでてっきりGT640にはNVENCは搭載されていないもの、と思っていたのですが、そうではないことが先ほど判明しました。
Aviutlで拡張出力を行うには欠かせないプラグインを多数公開なさっているrigayaの日記兼メモ帳さんで先日このNVENC用のプラグインが公開されたんですね。そこに書かれていた条件が"NVIDIA製 GPU GeForce Kepler世代以降 (GT/GTX 6xx 以降)"なっていました。GTでもOKらしいと言うことでウチの環境

FX8350
990FX Extreme4
DDR3-1866 4GBx2
C300-CTF 128GB
Windows7 pro sp1

に搭載してあるZOTAC製GT640(2GB)で試したところ、ちゃんとエンコードが出来てしまいました。ちなみにドライバは今日の時点で最新であると思われる335.23です。つまり、ShadowPlayには対応していないだけで、NVENCはGT640でもちゃんと搭載してあったということだったのです。ハードの性能で言えば十分ShadowPlayが可能なのにできないようにしてあるのはなんでなんでしょうね? 多分上位機種との差別化というのが大きな理由かと思います。MediaCoderでNVENCが使えない理由は謎ですが、ソフトが機能有無の確認のために叩いている場所がShadowPlayと同じ個所だとかそんな理由でしょうか。
さて、実際のエンコード速度はどんなものかと、いつもの1440x1080の動画をMPEG-2 Video Plug-in経由でAviutl1.00に読み込ませ、インターレースの解除のみをAviutl側で行ってデフォルトのままエンコード(アスペクト比が指定できませんが、無視)してみたところ、動画部分だけで85.42fpsの速度が出ました。メモリの速さを考慮に入れると、RichlandやKaveri搭載版のVCEとだいたい同じくらいです。まぁまぁというところではないでしょうか。なにせFX8350のチップセットはGen2.0だし、このGT640のメモリもGDDRではなく普通のDDR3でしかないやつですしね。それでAPUの内蔵VCEに匹敵したわけですから、速度性能だけならVCEを上回ると言っていいものです。ただ、正直画質はVCEやQSVを下回るものでなんか色が潰れる感じさえします。もっとも本来ゲーム配信用ですから実写のエンコードはあまり考慮に入れずに調整されているのかも知れません。
実用に足るかどうかと問われれば、おとなしくQSVとか使ましょ、という印象ですが、GT640でも使えた、というのが個人的に大きいです。実験のためにGTXに買い換える必要がなくなったわけですからね。


Rovi、DivXとMainConcept事業を売却。エンタメ検索に集中

ちょっと気になる話。記事内では今後のRoviの動きの方を書いていますが我々としてはそっちはどうでもいいのです。DivXと言えば最近はH.265/HEVCの動きが激しく、国内エンコードソフトメーカーPEGASYSのHEVCエンジンとして採用が決まる(製品化はまだ)などこれからが楽しみな組織でしたが、売却されることになってしまいました。ただ、HEVCに期待が持てないからというよりHEVCという武器があるから今のうちなら高く売れる、という親会社の判断だと思います。だといいですね、はい。
なのでPEGASYSとの契約破断、なんてことにはならないと思いますが、破断なら破断でもよかったかな? 正直DivXのエンコーダーよりHSA対応のHEVCエンコーダーを採用してほしいというのがわたしの願いだったりしてますので。DivXがHSAに対応してくれればそれでもいいのですが、現状のDivXのHEVCは明らかにIntelの方に最適化されていたので、AMDの方を向くのはちょっと期待薄です。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スターチャンネルに入りました | トップ | Windows8.1次期アップデート... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Atx5000Max)
2014-04-02 10:06:31
 NVENCプラグインを走らせて見ましたが、、、、、現状だとゲーム配信な品質しか持たせてもらっていなのかなと。
 ただCPU使用率がホトンド無いので、画質とファイルサイズがx264の1Passレベルまで向上するなら使ってみたい気にはなりますね。複数同時実行で複数ファイルの処理時間大幅減少とか出来ますから。
返信する
Unknown (krmmk3)
2014-04-03 23:56:08
>Atx5000Maxさん
配信に十分、なレベルを超えるものではありませんでしたね。NVENCは固定回路のようなのでドライバのアップによる画質の向上は期待できませんから、やはりGPGPUかなぁ。CUDAエンコード路線をどこかが独自展開してくれないものか。
返信する
Unknown (csk)
2018-12-18 14:55:29
だいぶ前の日記に突っ込むのもアレですけど、それKeplerのcudaでエンコ出来ただけで、GT640にはNVENC載ってないですよ。
返信する
Unknown (krmmk3)
2018-12-18 23:11:42
>cskさん
そうなんですか? まぁGT640はもう処分してしまったので再調査のしようもないのですが。
返信する

コメントを投稿

意味なしレビュー」カテゴリの最新記事