録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

Richlandへの招待 AMDブロガー勉強会再び

2013-06-05 13:02:45 | AMDブログ

無意味なツーショット


注:ブログという性質上、新しい記事ほど上になってしまうため、こちらを後に書きましたが、記事の流れとしてはこちらが本日としては先の記事となります。出来ましたら、読後トップページから見て下の記事も読んでください。

去る5月31日、わたしが東京へ来た日ですが、この日を上京日に充てた理由が、日本AMD主催、ブロガー勉強会に出席するためでした。聞いていない? そのはずです、ここまで書いていませんでしたから。過去4回(Llano・Trinity・RADEONHD7770・FX8350)のブロガー勉強会は、全てオープンな場で募集が行われ、その中から出席者が選ばれました。それに対し、今回はこの過去4回の出席者の中からAMDが指名した人が出席権を得る、という閉鎖的な中で行われたのです。基本1回の出席者は20名程度ですから4回で80名。中には2回3回(!)と出た人もいるという話ですからその分を差っぴいたとしても、総計50名はくだらないでしょう。そのうちの約20人に、Trinityの会に出席して資格があるとは言え、なぜわたしが選ばれて誘いのメールをいただくことが出来たのかはさっぱりわかりません。だって前に書いた記事、よく読むとちっともTrinityのよさを書いてませんし、あれで本当に良かったのか、と毎度疑問に思うほどでしたから。中身より書いた回数・・・他にもたびたびAMD系の記事を書いているので、そっちを加味して補欠扱い・・・。まぁそんなところだろうと思います。実際の顔ぶれを見る限り、大半がTrinity組でしたからそっちが優先された、というのが大きいようですけどね。
もちろんこうした選び方、特に同じ人間に複数回、製品を渡すという行為に不満を持つ人もいるでしょう。が、AMDはたびたびお得なキャンペーンを行い、一般購入者でもただ買うだけでは終わらない状態をほぼ維持し続けています。我々とて、単に「発売前の新製品もらってラッキー。あとは適当に指示通りにブログ書いておけばいいや」などとだけ思っているわけでもないのです。自分の得意分野を持って「モノをもらっただけのことはしよう」とそれなりの責任とプレッシャーを感じてブログを書いているので、そこらへんはご理解いただけると幸いです。

なお、当然ながら今回の勉強会のテーマであるAPU・Richlandに関しては前回のTrinity同様、秘密保持という契約を結ぶ必要がありましたので、ここまで黙っていました。正確に言えば、勉強会当日AMD側から「勉強会に関してはTwitterなどでつぶやいていただいてかまいませんよ」といわれていたのですが、なにせ出席ブロガーのいずれもが事前に自分のブログで勉強会について触れていないこともあって、どうやらTwitterを利用した人はいなかったようです。わたしの場合それに加えて、例によってビルの高さや壁にさえぎられてWiMAXが受信できなかったから、ってのがあります、一応持っていったのですが。東京の真ん中なのに届かないとは、あんな便利なWiMAXがもうひとつ振るわない理由のひとつがわかった気がします。わたしの住んでいるところのような、中途半端な地方都市が一番使いやすいのかも知れません。
なお、今回の会場は案内によると前回の新宿ではなく東京駅は日本橋口のすぐそば、となっておりました。理由は簡単で、日本AMDが前回の勉強会以降そちらに引っ越したからです。かくして降り立ちました東京駅。地方人ですから東京駅や上野駅は何度も利用してます。上野は公園だったり美術館だったり施設が充実してますから何度も駅から外へ出ているのですが、実は東京駅から外へ出たのは生まれて初めてでした。駅構内は雑然としていたのですが、一歩外へ出ますと今度は不自然なほど整然としているビジネス街で、何か別世界へきたような気分になります。もうちょっと騒がしさというか人の空気と言うか、せめて靴磨き屋の一人くらいいてもいと思うのですよ。東京の駅前といえば靴磨き、というイメージを引きずっているのってわたしだけでしょうか。ああ、憧れの東京の風物詩、靴磨き。一度あそこで靴を磨いてみたいっ!と思うのです、当然わたしは磨き屋をやるほうで。立てる聞き耳現代の靴磨きでありたいっ、と常に思うkrmmk3であります。

さて、Android端末のナビによると、目的地は東京駅日本橋口のまさに真横。すぐ側にありました。


立派なビルです。ここの10階でやるのか。もう場所は目に見えているのだから、さすがのわたしも道に迷うことはないな。


道に迷いました orz

実はこの写真、目的のビルの「北館」でした。わたしが行かなければならないのは「本館」のほうだったのです。なのに、同じ名前だからと疑いもせずにこのビルに入り、案内を見るも10階にAMDの名はない。おかしいおかしいとさまよい歩き、全然別のエレベーターに乗ってはあたふたしてました。周りの人に聞いても誰も教えてくれないし。「このまま道に迷ったのが原因でドタキャン欠席した、なんてことになったら二度とAMDに顔向けできない」と本気であせったものです。ついに本館と北館の違いを理解してビルを移動してさらに探し、「AMDブロガー勉強会」の紙を持った案内の人を見つけたときは、九死に一生を得た思いでした。ちなみに最近のビジネスビルらしく警戒は厳重で、IC入りのカード、わたしらが持たされたのはゲスト用ですが、それがないと入場すら出来ないビルでした。


こちら、現AMDの受付です。以前と比べるとまだシンプルです。そのうち飾りも増えていくのでしょうか。


でん!



ででん!


今回は最初からおみやげは万全でした~。前回のようにグッズこそありませんが、新APUとマザーボードがちゃんと用意されています。APUはもちろんA10-6800K。ちなみにA10-6800Bというビジネス向けに保有期間が長いものも存在するそうですが、値段が高いだけで中身は一緒だそうで。
それとクリアファイル。ちなみにこのクリアファイルに描かれたも当日、6月5日13時01分まで機密扱いの対象です。今回のAPUから使われる(ゲーム内の?)戦士のイメージキャラだそうで。アメリカのAMDサイトでこのキャラを使ったイメージ映像が流されています。

AMD A-SERIES APUs
Made for combat. Ready for war.


白い戦士がCPU・最後に登場する赤い戦士たちがGPUのイメージだったかな? 当日会場で流されていた映像ではモーションキャプチャーによる撮影風景を含めたメイキングなんかも入っていた別バージョンでした。

さて、AMDの勉強会といえばお弁当。今回も「軽食」って話でしたが



どーんと大ボリューム! ちなみに最近食が細くなっているわたしには少々多めでした。残すのは恥と考えているので全部食べましたけど。


さて、ついに会が始まりました。今回は分けないで一気にいきましょう。

実のところ、わたしらTrinity組にとって新鮮な話はあまりなかったのです。AMDがAPUで目指すもの、APUの良さが押し出される内容になってました。このときの資料はPDFでもらっているのですが、あまり人に渡すのは良くなさそうなので当日撮影したスライドの映像をいくつかお見せします。


クライシス3がRichlandでプレイできる、という映像。解像度は1280x720でした。fpsは30オーバーですが、時々引っかかってました。いつもはこの手の説明は写真に写っている森本さんがすることが多いようですが、今回は人に会わなければばならないということで最初の挨拶だけで退場しました。


今回の説明の方。「ショップで話せる情報しか持っていない」と前振りした割りにいろいろ話してくれました。


見てわかるように、Richlandの構造はTrinityと変わりません。わたしの関心のひとつに「RichlandはTrinityと何が違うのか」というものがありましたが、説明および資料によると

・4.4 GHz Max(CPUクロック)
・Up to 844 MHz(GPUクロック)
・Temperature Smart Turbo Core
・新ボトルネック検出アルゴリズム
・DDR3-2133 Support (A10-6800K のみ)

という点のようです。クロックがあがり、最上位の6800KだけメモリをDDR3-2133まで対応させたこと以外には、徹底した温度管理とそれによるターボコアアルゴリズムの変更が主な改良点のようです。うまく電力や温度を管理することにより、効率よく性能を引き出せるようになったということですね。逆を言えば、やはり根本的な部分に変更は加えられていないと言うことでもあります。なお、事前の話で「RichlandにはTDP45Wモデルが出るらしい」といわれていますが、「出ないとは言わない、でも言えない」と口を閉ざされてしまいました。


CPUよりGPUのほうがGFLOPSという単位で表される演算能力がはるかに上で、その差は年々開く一方・・・というAPUアーキテクチャの必要性を訴える資料ですが、GPU側はRADEONなのになぜかCPUは全部Intel製(笑) ちなみに写真では見えない数字を書きますと、Core i7 970が153.6、Core i7 3960Xが316.8、Core i7 3970Xが336です。ちなみにA10-6800Kは779GFLOPS(多分CPU+GPU合計で)だそうです。2900と4870の間くらいなんですねぇ。

それと、既存の情報でRichlandの利点とされていたフェイスログインやジェスチャーコントロールといったソフトですが、あれは主にOEMメーカー、つまりパソコンを作るメーカーへの提供であり、組立てPCのユーザへの提供は、行うけど具体的な方法は決まっていない、無償でなく有償の可能性が高いようなことまで言っていました。この方式に関心を持っている参加者も多く、熱心な質問が飛んでいましたが、「フェイスログインはよく写っている写真などでログインされる可能性がある。セキュリティを考えると静脈スキャンなどのほうが有効ではないか」という答えが返ってきました。あまりビジネス向けとして発展させる気はないようです。

そして、直接そういう質問があったわけではないですが、質疑応答の中でつい飛んでしまった先日の「VGA交換キャンペーン」の話。開口一番「あれは申し訳ありませんでした」という謝罪の言葉が飛びました。
「決してばら撒きだけを狙ったわけではない。もちろんゲームなどが出来る、普通に使えるというAPUを使うキッカケにして欲しかったというのはある。だが、真の目的として、すっかり活気を失っている組立てPC市場を活性化したかった、APUが手に入ればマザーボードやメモリなどが売れるようになるから、それをきっかけに市場を盛り上げるために我々で何かおバカをやろうということ。ただ、事前に法律などの面ばかり注意が行って影響まで考えていなかった。応募の中には不徳の無効もある」
という話でした。「不徳の無効」がどの程度あったかは言いませんでしたし聞けませんが、わざわざ口にしたということは相当数の「不徳の無効」があった、ということになると思います。また何かやるかも知れない、とは行っていましたが、多分同じことはやらないだろうと思われます。


今回は回に関してはこんなところにして、後はRichland本体について語るときに機会があれば聞いたことに関して挟む形を取りたいと思います。それでは、いよいよ組み立ててみましょう。

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2 コメント

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Unknown (たん)
2013-06-05 16:51:44
また勉強会にお誘いがかかるとはいいですねー。
東京に行かれたのは、てっきりhaswellのイベントに行ったんだと思いました。
これにあわせて時間差でAMDは勉強会を開催したんですね。

本日richlandが発表になりましたが、
PCwatchの記事では、
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20130605_602236.html
Trinityとあまり性能が変わりない感じでした。
やはり次のkaveriのつなぎという所でしょうか。
しかしそれ以前に何度も言っておりますが、
日本国内でのAMDのAPU搭載PCが極端に少ないです。
先日入った職場のノートPCもAMD搭載機にしたかったです・・。
私はA8かE2搭載機買うつもりですので、win8.1が出るまでには状況が良くなることを期待したいです。

余談ですが実は先日所用で大阪の某新聞系のビルに行くことがありました。
新聞社のフロアは専用の入り口があり警備も厳重ですが、
それ以外のテナントのフロアは一応警備がいますがそれほどでもという感じでした。
ちなみにここの新聞社の社食はだれでも利用できるらしく、
窓からの見晴らしもいいのでまた近くに来た時に利用したいと思いました。
Unknown (krmmk3)
2013-06-05 23:06:07
>たんさん
もともと4日から東京に来る予定だったんですけどね、この話があったので31日と予定を早めました。1日2日はそのせいで暇だったのでIntelのおっかけやってましたけど。
つなぎは間違いないです。手ごたえに過ぎませんが、Trinityを大きく上回る感はないですね。ただ、テストエンコード中に、状況によってはガクンとクロックや消費電力を落とすシーンが目立ちます。隙あらば電力を落とそうという機能は明らかに強化されてますね。多分そこだけKaveriの新機能を先取りしたのがRichlandなんでしょう。
相変わらずAMDノートは種類が出ませんね。特に今はKabiniやTemashが出ましたから、アレ待ちでしょう。買い時ではないです。
なるほど、ビルディングそのものではなく、特定のフロアだけが警戒厳重というスタイルのところもあるのですね。新聞社は、まぁしょうがないですね、警戒厳重で。

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