いまさらながら東京オリンピックだそうです。二度目の挑戦で念願かなったのは目出度いことですが、しょせんオリンピックは国ではなくて都市が、今回の場合は日本ではなく東京が主催してやるもの。それなのにあれだけ福島を全面に押し出してプレゼンをやったのだから、「当選してしまえばあとは知らん」って福島の復興を蔑ろにして東京にインフラ整備を集中させない欲しいものであります。まして250キロも東京より離れた福島より遠い宮城岩手両県を、最近の報道みたいに忘れてほしくないのですよ。でも、仕事があるのなら東北被災地より東京に集中するんだろな、土建業者は。
さて、オリンピックに付き物と言えば、そう、テレビ放送であります。
テレビは五輪とともに進化する」 2020東京五輪は4K、8K、ネット連携の時代に
もともと東京での開催に関係なく、日本放送協会は8K放送を2020年のオリンピックに合わせてきていました。それこそ発想としては前の東京オリンピックに合わせてカラー放送を導入したのと同じわけで、半世紀たってもやることが変わらない部分にあきれつつも、電化の放統(デンカノホウトウ)を抜いてきた意気込みも感じてしまうわけです。
楽しみにしていないわけではないです。わたしの親父に言わせれば、「マラソン中継を面白く行えるノウハウを持っているのは日本の放送局だけ」だそうで。オリンピックの時は当然その国の放送局が「国際映像」とするために代表して撮影し、それを世界中に届けているわけですが、毎度毎度オリンピックのマラソン中継は日本のそれと比べて面白くないんだそうです。カメラワークはもちろんタイム表示の仕方、トップ以外のグループを注目する発想の欠如、すべてが全くなっていないとか。と、言うよりもオリンピックでもなければマラソンレースの中継なんてやろうとも思わない国がほとんどなんでしょう。興味ない人から見れば、2時間以上もただえんえんと人が走っているだけなわけですから、それを見て何が面白いんだ? でしょうし。日本だけが、冬になればほとんど毎週のようにマラソンや駅伝と言った長距離レースの中継を行い、それを見せるノウハウを自ら会得してきたのです。次の東京オリンピックでは、きっとその蓄積を生かした他国とは一味もふた味も違う放送をみせてくれるでしょうし、日本の番組ノウハウを海外に販売できる絶好のアピール機会になるかも知れません。
ただ、それを承知で2020年の4K8Kには、ぜひ画面内のテロップやインポーズ表示なしの映像を見ることが選択できるようにしてもらいたいのです。
マラソン中継の技術の一つに過去の記録やペースと比較をしながらの放送があります。それは絶えず放送画面に路線の進行具合や過去現在のタイムを表示しながらの放送になるわけですが、4K8Kと言った高解像度映像には合わないと思うのです。前回のロンドンオリンピックの際に8Kのパブリックビューイング(と、言っても録画ものでしたが)を見て不気味さを感じたことは何度か書きましたが、それはあまりに映像の精度が高すぎて(近すぎない限り)スクリーンを隔てたところに別世界があるかのごとく錯覚を起こす映像だったからです。ただ、今思うにあれこそが臨場感であり、映像のたどり着くべき理想の姿だったのでしょう。だからこそ余計なものが一切映っていないありのままの映像を見る選択肢が欲しいのです。おそらく今のままでは現行の放送同様、大量のテロップやデータが埋め込まれた映像になるかと思いますが、そういう臨場感を感じさせない映像なら現行の2Kで十二分です。ネットとの連動を謡うのならデータなんぞタブレット(が、7年後まで生き残っているかどうか知りませんが)あたりに任せておけばいいのです。あるいは「テレビにデータを重ねるのを選べる」ようにしてもいいわけです。4Kや8Kを生かし、異次元の映像体験をさせるのなら余計なものの一切ない、素の映像が見られるようにもしてほしい。マラソンはまだしも短距離のような一瞬で終わるような競技、スピード感あふれる競技を4K8Kで流すのなら、ぜひテロップデータ無の素の映像を提供してほしい。従来の発想を捨てられる映像こそ次世代の放送であるべきです。
さて、オリンピックに付き物と言えば、そう、テレビ放送であります。
テレビは五輪とともに進化する」 2020東京五輪は4K、8K、ネット連携の時代に
もともと東京での開催に関係なく、日本放送協会は8K放送を2020年のオリンピックに合わせてきていました。それこそ発想としては前の東京オリンピックに合わせてカラー放送を導入したのと同じわけで、半世紀たってもやることが変わらない部分にあきれつつも、電化の放統(デンカノホウトウ)を抜いてきた意気込みも感じてしまうわけです。
楽しみにしていないわけではないです。わたしの親父に言わせれば、「マラソン中継を面白く行えるノウハウを持っているのは日本の放送局だけ」だそうで。オリンピックの時は当然その国の放送局が「国際映像」とするために代表して撮影し、それを世界中に届けているわけですが、毎度毎度オリンピックのマラソン中継は日本のそれと比べて面白くないんだそうです。カメラワークはもちろんタイム表示の仕方、トップ以外のグループを注目する発想の欠如、すべてが全くなっていないとか。と、言うよりもオリンピックでもなければマラソンレースの中継なんてやろうとも思わない国がほとんどなんでしょう。興味ない人から見れば、2時間以上もただえんえんと人が走っているだけなわけですから、それを見て何が面白いんだ? でしょうし。日本だけが、冬になればほとんど毎週のようにマラソンや駅伝と言った長距離レースの中継を行い、それを見せるノウハウを自ら会得してきたのです。次の東京オリンピックでは、きっとその蓄積を生かした他国とは一味もふた味も違う放送をみせてくれるでしょうし、日本の番組ノウハウを海外に販売できる絶好のアピール機会になるかも知れません。
ただ、それを承知で2020年の4K8Kには、ぜひ画面内のテロップやインポーズ表示なしの映像を見ることが選択できるようにしてもらいたいのです。
マラソン中継の技術の一つに過去の記録やペースと比較をしながらの放送があります。それは絶えず放送画面に路線の進行具合や過去現在のタイムを表示しながらの放送になるわけですが、4K8Kと言った高解像度映像には合わないと思うのです。前回のロンドンオリンピックの際に8Kのパブリックビューイング(と、言っても録画ものでしたが)を見て不気味さを感じたことは何度か書きましたが、それはあまりに映像の精度が高すぎて(近すぎない限り)スクリーンを隔てたところに別世界があるかのごとく錯覚を起こす映像だったからです。ただ、今思うにあれこそが臨場感であり、映像のたどり着くべき理想の姿だったのでしょう。だからこそ余計なものが一切映っていないありのままの映像を見る選択肢が欲しいのです。おそらく今のままでは現行の放送同様、大量のテロップやデータが埋め込まれた映像になるかと思いますが、そういう臨場感を感じさせない映像なら現行の2Kで十二分です。ネットとの連動を謡うのならデータなんぞタブレット(が、7年後まで生き残っているかどうか知りませんが)あたりに任せておけばいいのです。あるいは「テレビにデータを重ねるのを選べる」ようにしてもいいわけです。4Kや8Kを生かし、異次元の映像体験をさせるのなら余計なものの一切ない、素の映像が見られるようにもしてほしい。マラソンはまだしも短距離のような一瞬で終わるような競技、スピード感あふれる競技を4K8Kで流すのなら、ぜひテロップデータ無の素の映像を提供してほしい。従来の発想を捨てられる映像こそ次世代の放送であるべきです。
ただ、地震速報とか含めて次世代放送では選択の自由アハハ~ン(古)にはしてほしいですね。
特にBSとかで北海道で震度3を大阪で見ても値打ちがほとんどない状況はぜひとも改善していただきたい。
時刻表示もオプション扱いのほうがタイムラグを気にしなくて済むし。
さて4Kですが、スカパー!が来年導入する新STBで交換する必要があるわけで、今月末登場のSTBへの交換もすると費用が二度発生。
さてどうするか。
他の立候補地が開催に当たって問題があったため、(もちろん東京もですが)
実質IOCが東京に押しつけたのではと思っています。
シリアの問題がなかったらイスタンブールが有利だったとも考えます。
まあここ最近のTVのニュースはまともに見る気もないです。
4Kすら普及しないと考える立場が言うのもなんですが、どうも思うに4K8KはIPとかでネット上で伝送するのが主流になるのではと考えます。
放送波だとBSかCSなど、送信手段が限られてくるので
ネットの方が伝送に柔軟性があるかなと思いました。
ただ帯域幅や回線の混雑の問題はあると思います。
しかし4kを現状で出来るのはNHKだけと思うので
民放がどう出てくるでしょうね。
電化の放統ですか 言葉そのものにはあまり良い意味ばかりではなかったような
それは措いといて2020年に10~40万程度で窓サイズから壁サイズを可能にすると言うことに 操縦席に座って空を飛ぶようなゲームの世界は可能なのか夢が膨らみます ゲーセンでなら来年には可能か? ダンスゲーとか 画面上の観客に囲まれながら歌ってみるとか色々楽しめそう
マラソンて走者目線から見てみたいと思うのですが無理なのかな
当ブログの趣旨からはみ出ますが、2027年開業予定のリニア新幹線、前倒しで開業してくれないかと思ったり。
ああいうのはJR東海任せじゃなくて国策で東京ー大阪間を一気にやったほうがいいと思うんですよね。
あ、途中の奈良経由は真剣に見直して下さい。
どう考えても京都経由でしょ。
と、趣旨違いはほどほどにして、マラソンの件ですが確かに日本はなぜかマラソンに熱心な国ですね。
気候の影響なのかな?
昔と違って映像の乱れも少なくなりましたし、いっそオリンピックに駅伝を売り込むか?
駅伝はマラソンより物語性がありますからアジア方面にはウケるようにも思いますが。
パナも次のテレビは迎合型になってそうな感じです。
地震速報は、震災以来やたら敏感になってますよね。強制割り込み型インポーズ方式を使ってない弊害がちょっと大きくなってます。アナログ地上波の時の発想から抜け出せないのも痛いですし。
リニア、間に合わせるために前倒しにするって噂も少し出てます。ますますインフラが東京に集中する・・・。のはちょっと気がかりですが。
大阪まで伸ばすと、地理的に京都経由は少し遠回りになるので計画にないのでは。
マラソンにしても駅伝にしても人気スポーツにのし上げた功績は日本放送協会です。完全中継を決断し、繰り返し放送し続けたから自然と認知度も上がり、他局が放送に参入し、ノウハウが蓄積されていったのですから。
東京五輪でも特別枠の公開競技とか入れるんでしょうかね。多分野球がそれを狙ってると思いますが、駅伝の方が受け入れられやすいかも「長距離のリレーだよ」って言っておけば他国もわかりやすいでしょうし。
>たんさん
東京がやりたがっていたのは確かですから、押し付けた、とおいのはちょっと違うでしょうね。内乱がなければおっしゃるようにイスタンブール有利だったと思います。荒れた国を嫌った人々が一番治安のいい東京にたまたま流れ込んだ結果でしょう。
日本放送協会は4Kより8Kに気合入れてきてますからねぇ。4KはCS・BSは8Kとかそういう流れになるかも。ゆえにIP伝送は意地でもしないでしょうね。
>emanonさん
まぁ必ずしもいい意味でもないから使ったわけで(笑)
超高解像度・超巨大サイズの体感型ゲームはすごそうですね。ただ、HMD方式でもいいかな?という気がします。
マラソンランナーにカメラしかけるとか、ものすごく嫌がるからダメでしょうね。コンタクトレンズにカメラしかけるとかならできるかも知れませんが。
マラソン愛好者にはつまらない人間が多い、とは村上春樹氏も認めるところで、つまらない人間がやっているつまらなく見える競技を面白く見せるのは並大抵のテクニックでは無いはずです。
マラソンをしている人に特定の傾向があるとは思えないのでつまらない人が多いとは思っていませんけど。
少なくとも、ロンドンオリンピックのマラソン中継は確かに日本の中継とはレベルの違い(悪い方向に)がハッキリしていましたし、まぁあながち笑い話だけではないとわたしも思います。
やるのと見るのはまた違うと思いますが、村上春樹氏のは単に興味がないだけにも見えるんですが。
放送産業としての『おもてなし』をどうするのか、これから検討しなくてはならない」と話す。
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東京五輪決定で、8K/4K放送は、いろいろ前倒しがありそうです。
ただ、録画再生機器の開発の遅れが顕著になってきましたね。
BDが売れているのは、ほぼアニメだけだしなあ。
録画はできないことに越したことはない、ってんで無視、あるいはそもそも一切の開発を禁止させるような気がします。タイムシフト視聴以外の録画禁止の方向にいくでしょうね。
BDが売れないのは、今回のエントリーを書く際に見た液晶テレビでよくわかってしまいました。
http://www.inter-bee.com/ja/magazine/creation/detail.php?magazine_id=2166
BBC 「高画質は150P、300P。だよ」
8KのUHDTV(120P)を欧州に否定された。慌てるメーカ、放送関係者。
映像制作者は、 放送局が嫌なら、ネット配信だとのこと。
放送が始まる前から、NHKスーパーハイビジョンは陳腐化してしまった。