あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

劣化

2015-01-02 23:03:06 | 俯く
今日は一日中家に閉じこもっていた。
昨年末に出来なかった「部屋の片づけ」に取り組もうと思っていたものの
結局は本を一束紐で括ったところで挫折してしまった。
意気込みはあったものの、結果が伴わなければ意味はない…

ここ数年、年末から年始にかけてのテレビは
過去に放送されたものを再編集したり、またはそのまま放送したりする番組が
多くなっている。

こうした傾向が顕著になったのはいつ頃からだろうか。
これは僕の感覚だけど、いわゆる「リーマンショック」以降ではないだろうか。

あの頃、多くの企業が新聞や雑誌、テレビから広告を引き上げた。
当然のことながら、媒体の質量を握る制作費が抑えられることとなった。

特に目に見えての変化が感じられたのは、
テレビで若手芸人を揃えたバラエティー番組が増えたことだった。
そして、質は軽んじられ、量が求められることとなった。

一部の視聴者はそのことに気づいていただろうけど、
ことさら指摘されるようなことはなかった。

ところが、もっと深刻だったのは雑誌だったのだろう。
韓流がもてはやされればそれを持ち上げていたのも、
嫌中・嫌韓のムードが高まるとそれを煽るような記事を掲載したのも、
それにより販売部数が伸び、広告収入が増えるという、金の問題なのだろう。
「貧すれば鈍する」という言葉も思い浮かぶが、
彼らはジャーナリストなどではなく、
むしろ、「放火魔」とまでは言わないけど、火に油を注ぐ共犯者にしか過ぎない。

2012年に自民党が政権を取り戻して以降、
彼らは巧妙にマスコミを牛耳ることに成功しているように見える。
でも、そのように見えて実はマスコミがこの状況を望んでいるのではないだろうか。

「コンクリートから人へ」といった民主党政権の政策は
企業、特に大企業にとっては都合の悪いものだったのだろう。
だから、政権発足前から執拗に小沢一郎氏を攻撃し
民主党政権発足の出鼻を挫くとともに、
鳩山由紀夫首相の拙い政権運営という面はあったものの
少なからず国民が疑念を抱いている米軍基地問題について正面から取り組もうとする彼らを
「非現実的」という一言で否定的な論調を刷り込んでいった。
それは、自民党的な大企業中心の世の中を願ってのものだったのだと思う。
なぜなら、大企業こそが広告によりマスコミを支える主体であるからだ。

かくして、マスコミの劣化は進んでいる。
それでも、劣化が進んだからこそ、
同じく劣化が進んでいる自民党の傲慢な言動と相まって
彼らが何を目指しているのかがおぼろげに見えてくる。
関心を持たなければ見えないけれど、よく見れば見えてくる。

僕も少しずつ劣化が進んでいるのだろうけど、
マスコミから伝えられる様々なことの「ほころび」を見つけ、
それを繋ぎ合わせながら僕なりの考察をしていきたい。
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