平成24年4月22日(日) 空沼岳~狭薄山
昨年2度にわたって途中敗退していた狭薄山にやっと登ることができた。しかも今回は空沼岳を経由した約26km、総時間11時間のハードな山行。会のメンバ4名と朝の6時半に採石場を出発した。
今回は出だしからアクシデントに見舞われた、登山口にあるはずの橋が流されて見当たらないのだ。渡れそうな箇所を探しながら上流に進み、多少足を濡らしながら何とか対岸に渡った。地図を見て後から分かったことだが、登山口を過ぎた林道の先に橋があるようなので、そこを渡った方が良かったかもしれない。
万計山荘には9時頃に到着、そこには大学生と思しき男女3名と、スキーを履いた男女の2人組がいて、スキーの2人とは狭薄山の手前で再会した。万計山荘から空沼岳へは夏道コースではなく、万計沼対岸からの最短コースを行った。この付近はとても分かりにくい地形で地形図を何度も確かめながら1180Pと1153Pの間のコルを抜け、最後の急坂を登って空沼岳への稜線にでた。2月の万計山荘雪下ろしから3ヶ月ぶりの空沼岳山頂であった。
(空沼岳から狭薄山を眺める)
青空が広がり最高のお天気に恵まれたが、札幌岳へ向かう稜線上では猛烈な風が吹いていて、何度も体が持っていかれそうになった。また、春の陽気で雪面が緩み気味になっていて、スノーシューを履いていても何度も足が深く沈んだ。1197Pを越えてヒョウタン沼付近までくると数名パーティが休憩していた。聞くと札幌岳を目指しているとのこと。
(札幌岳への稜線を行く)
ヒョウタン沼からは、狭薄山への支尾根を辿り、3ヶ所のピークをアップダウンする。空沼岳からの行程でかなり体力を消耗し余力もなくなっていたので、最後は気力で頑張った。何もない山頂であったが、漁岳、恵庭岳、無意根山をはっきりと眺めることができた。さすがに狭薄山は簡単に登れる山ではないと思った。帰りも何箇所も登り返しがあり、ヒョウタン沼まで戻ってやっと下山を開始するという気分になることができた。真簾沼の横を通過し万計山荘に戻ったのが午後4時、すでに薄暗くなりつつあり、休憩もそこそこに下山を急いだ。
(狭薄山の山頂)
橋の流された川は、最後なのでじゃぶじゃぶと膝まで濡らして渡った。駐車地点までの道のりがなんと長かったこと。心底疲れたが、目一杯歩いたという充実感に満たされていた。これで札幌50山のうちの厳しい山のひとつが減った。
(トラックログが消えていたので、記憶を頼りにルートを描いた)
〔コースタイム〕
採石場 6:30
登山口 6:50
万計山荘 9:00
空沼岳 11:30
ヒョウタン沼手前 12:15
狭薄山 13:40
(休憩)
ヒョウタン沼手前 15:00
万計山荘 16:00
採石場 17:30
以上