遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

恵比寿山、大黒山

2013年03月25日 | 登山:札幌近郊
平成25年3月20日(水) 恵比寿山~大黒山

会のメンバ8名と共に仁木町にあるおめでたい名前の恵比寿山と大黒山に登ってきた。
余市からフルーツ街道から山側に入って最終除雪地点までいく。まだまだ雪深い中、春に向けて農作業されていた人に駐車することをお断りした。


(しばらくは沢沿いを歩く)

しっかりと締まった雪の上を沢沿いに進み、途中からトラバース気味に尾根に取り付いてC421のコルまで登って一休み。そこから尾根上をたどるが、傾斜が増すにつれてスキーがずれ落ち、難儀しながらヘトヘトになって恵比寿山に到着する。


(恵比寿山山頂、このときは少しだけ雪が降っていました)

恵比寿山とほぼ同じ標高の大黒山へは100メートルほど下り登り返す。ここでも大変苦労し、スキーを抱えて登ったところもあった。大黒山からシールを剥がして滑走開始、登り返しを避けて尾根を回り込んで北側の沢を下った。急斜面の沢には何箇所も破断面があり全層雪崩が頭をよぎったが、雪質は安定していた。急斜面を斜滑降と横滑りで降り、傾斜が緩やかになった辺りでやっと正面を向いて滑ることができた。適度に間が空いた木々の間を気持ちよく滑り降り、あっという間に駐車地点に戻った。標高700メートル程度の山ではあるが、案外と滑りを楽しめる山であった。


(写真では分からないが、すごい急斜面)

今回は、ストックを曲げてしまった。段差のあるところで片方のストックに体重をかけたときに、あっさりと曲がってしまった。トレッキング用ポールをストックとして使い、日頃その強度に不安を感じていたが、奥深い山の中でなくてよかったかもしれない。



〔コースタイム〕
車止め 8:20 C421 9:35 恵比寿山 10:30 大黒山 11:10 (休憩) 
大黒山 11:30 クルマ止め 12:15

P.S 帯広の山水
週末、実家の帯広に行ったついでに登山道具店山水でストックを購入してきた。ついでにジルブレッタとチベッタの相性についても相談した。そして家に帰ってプラブーツに合うようにヤスリでビンディングを削った。(おいおい大丈夫かい) ますます自分だけの道具になってきた。

以上

長尾山~無意根山

2013年03月18日 | 登山:札幌近郊
平成25年3月16日(日) 長尾山~無意根山

N沢さん、W松さんと私の3人で前の週天候のため中止とした無意根山に行ってきた。アプローチが長いので朝6時前に元山に到着。出発点となる無意根山荘跡地までの除雪された道路の先にかろうじて5~6台程度駐車できるスペースが確保されていた。登山者のためだけの除雪である、本当にありがたい。
今回は夏道コースではなく、その先に延びる林道を進んだ。この付近の地形図には多くの建物が記載されていてかつては多くの人が住んでいただろうかの地には今は何も残っていない。林道には木も生えており、長い間使用されていないことがうかがえる。林道を少し進んだ先の沢付近に大型動物の足跡があった。しっかりと残っている足跡は今朝のものであろう、冬眠から覚めたのであろうか。


(林道跡を登っていく)

しばらくは林道を進み、C760付近から南方向に尾根に取りついた。20センチ程度のラッセルはそんなに負荷にもならず、風もなく晴れ間が見えはじめた天候にピッチも上がる。途中コブとなっている地形を巻きながら進んでいくと稜線までの広々とした急斜面が現れる。雪崩を警戒して樹木の生えている箇所をジグを切って登る。ラッセルも深くなり、ここがこのコースの一番きついところであった。


(急斜面を登りきり後ろを振り返ると、そこに余市岳があった)

急斜面を登りきると広々とした稜線にでる。左前方の長尾山を見ながら、だらだらと続く緩斜面を進む。風で雪が吹き飛びクラスト化した雪面には、いつのものなのかスノーシューの跡が微かに残っていた。だんだん風が強くなり、真正面からではないものの頬がピリピリ痛く感じる。


(長尾山のピークはどこだ)


(無意根山に向けて稜線を進む)

風は強いものの見通しはよく、雪庇に注意しながら途中の狭い尾根を超え、カチカチにクラスト化しただだっ広い尾根を強風に負けないように肩で風を受けるように進んでいくとわずかに高くなっている箇所に半分埋まったピークの標識を見つけた。顔を上げると北西側に羊蹄山がきれいに見えた。


(辺り一面真っ白は世界は美しい)

ピークハントの余韻に浸る間もなく下山を開始、元山分岐付近まで降りると風も収まり、とても穏やかな陽気のなかでのんびりと昼食タイムをとった。英気を養いここからシールを剥がして滑走開始。広い雪原にはあまりキレイではない我々3名のシュプールが描かれた。
長尾山を右手に巻いていくと、数名のスキーパーティに出会った。我々のトレースがなかったことに、どこから来たの?と訝しげな表情をされた。


(広大な斜面にシュプールを刻む)


(杖をもったキツネのように見えませんか?、周りにはスノーモービルの跡がたくさん)

滑りが楽しめたのは稜線からの下りとその先しばらくの尾根下り、ほどほどの深さの新雪を気持ちよく滑るこができた。途中からスノーモービルの跡で我々のトレースがかき消されてしまい、危うく違う尾根に入り込んでしまいそうになったが、最後はそのスノーモービルの跡をお借りして林道を滑り降りた。駐車地点には我々のを含めて5台のクルマが駐車していた。



〔コースタイム〕
元山6:00 尾根取り付き7:00 稜線合流8:30 長尾山9:00 無意根山10:20
無意根山10:40 1269P11:08(30分強休憩) 稜線下り12:10 元山13:10

スキーで藻岩山

2013年03月18日 | 登山:札幌近郊
平成25年3月16日(土) 藻岩山(スキー場コース)

先週に引き続き藻岩山に行ってきた。今回はスキー。藻岩山にスキーで登るなんて今まで考えもしなかったけれど、スキー場を滑って降りることができることを考えると、スキーを使わない手はないだろう。

先週よりもしっかりと踏み固められていた登山道を少し登った先でスキーを装着し、左側にトラバース気味に登っていく。スキーで登った跡はほとんど見当たらないが、ほどよく締まった雪でラッセルもなく、好き勝手なコースで登れることが大変気持ちがよい。途中登山道付近で2人ほどの登山者に出会ったが、藻岩山をスキーで登っていることに何か気恥ずかしい気持ちになった。

ロープウェイ乗り場からは遊歩道のあるところを登って約1時間ほどで山頂に到着した。山頂でシールを剥がしていると、兼用靴に12本爪アイゼンを装着したUさんに出っくわした。翌日の旭岳山行に向けた訓練とのこと。藻岩山では時たま重装備の人に出会うことがあり、格好に訓練場になっている。

下りはウサギ平から降りて、15分ほどであっという間に下山。藻岩山の新しい登り方を発見した気分である。



久々、藻岩山

2013年03月11日 | 登山:札幌近郊
平成25年3月10日(日) 藻岩山(スキー場コース)

先々週と同様に先週末も大荒れの天気、日曜日に予定していた無意根山の計画が中止となった。しかし日曜日は思ったほど悪天候にならなかったので、久々に午後から近所の藻岩山に行ってきた。



家を出てから登山靴を忘れたことに気づいたが、履いていた長靴にスパッツをつけて登った。雪友荘の脇から取り付いた登山道はわずかに踏み跡が残っている程度、膝まで埋まるようなところも何箇所もあり、山頂に到着するまで1時間半ぐらいかかった。出発した時間が14:00と遅かったせいもあり、途中で行き会った登山者は女性一人だけだった。



尾根の末端からの登山道は笹などが雪の下に埋もれ、何度も登った夏道とはまったく違った風景に見える。わずかではあっても踏み跡があることはとても助かるが、雪が積もった朝一番に登る人はどんな人なんだろうといつも思う。
山頂の施設はすべて営業停止していたが、登山者休憩所は利用できるようになっていて、施設内の自販機でカルピスウォーターを買って休憩場でひと休みした。登山者休憩所には藻岩山愛好会の方々の名札がたくさんかかっている。随分と年季の入った名札が多いが、同じ苗字が並び今風の名前の名札もある。どんな会なのだろうか興味を覚える。



施設の周りを見てみると、正面の斜面を降りていった細々としたツボ足の跡があった。下りなのでまだましかもしれないが、いろんな人がいる。帰りは同じ道を飛ぶように下った。やっぱり雪山は気持ちが良い。


(この時間帯、うさぎ平にはスキーヤーは誰もいなかった)


上川三山 天幕山

2013年03月06日 | 登山:大雪方面
平成25年3月3日(日) 上川三山天幕山

先週末は大変な天候に見舞われた。そのため予定していた計画を日曜日だけに短縮して上川の天幕山に行ってきた。天幕山は上川町の北方に位置する標高1000m程度のローカルな山、突角山、摺鉢山と合わせて上川三山と呼ばれている。

道央道から愛別上川道路に入り、上川層雲峡ICから国道273号線上川国道を進んだ中越橋を過ぎた辺りにある大きな駐車場に到着したのが10時。到着時にあった風も準備をしている間におさまって、出発時はわずかではあるが晴れ間も見えていた。

川を渡渉しなくてもよいところまで国道を戻り両脇が1メートル以上の壁になっている線路を大急ぎで渡って尾根に取り付く。結構な斜面をキックターンを繰り返しながら重たい雪を4人で交代しラッセルする。M子さん、フカフカだー、帰りが楽しみだーと言いながら登っていくが、自分にはこの急斜面への不安が募るばかりで気持ちよく降りていくというイメージがまったくわいてこない。

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(最初の尾根を登るM子さん)

汗をかきながら全行程の3分の1程度の平坦な送電線下に1時間ほどかかって到着。まだまだ先は長い。そこからしばらくは緩斜面の稜線を辿っていくが、微妙にアップダウンがあって帰りの心配が頭をよぎる。

730Pから林道を横断し858P付近までくると山頂下の樹木のない開放的な斜面が広がる。クラックらしき跡も見られ雪崩の危険が感じられる斜面をわずかに残る樹林帯に沿って登っていく。100歩と決めたラッセルは直ぐに順番が回ってきて、早く山頂に着いてくれと願いながら、山名標識がない丘のような山頂の適当なところをピークとして3時間15分の登りを終了した。

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(だだっ広い山頂付近)

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(山頂で記念撮影)

時々晴れ間も垣間見られたが、山座同定できるような天候でなかったため、直ぐにシールを剥がして滑走を開始した。出だしはスキー場のようなオープンバーン、誰も滑っていない真っ白な雪面を気持ちよく降りていく。しかし、良いことばかりではない。中間地点で止まろうとしたときに前のめりになりアキレス腱が伸びきったまま一人では脱出できない状態になってしまった。もがいている最中にメンバにスキーを外してもらってやっと脱出。そこで教訓、リュックザックの下のバックルはしっかりと締める。(雪崩対策の面からどうかとも思うが)

オープン斜面を下りると登り返しが待っていた。50mほどではあったがスキーを外してつぼ足で歩く。そんなに深く埋まりはしないのだが体力を消耗する。こんなとき、シールの着脱が簡単にできればなとつくづく思う。そのあと、登り返しを避けるため左側の斜面をトラバースして登りのトレースに合流、メロメロ状態で最後の斜面を滑り降りた。

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(駐車場までが遠いです)

いろいろあったけれど、楽しい山行だった。ニセコでの良い感触は、勘違いであることも分かった。

天幕山
(ピークまで微妙に離れている。ちょっとずれている箇所は登り返しを避けたトラバース)

〔コースタイム〕
駐車場10:10 尾根取付き10:20 送電線下11:20 730P11:45 林道横断12:25 天幕山13:35
天幕山13:45 林道横断14:15 730P14:35 送電線下14:45 尾根末端15:00 駐車場15:10