遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

十勝岳温泉安政火口で訓練

2016年11月20日 | 登山:十勝方面
平成28年11月19日~20日 十勝岳安政火口にて氷雪入門訓練

所属している会の氷雪入門訓練で十勝岳温泉の安政火口に行ってきた。入門者は4名。訓練内容は、アイゼンやピッケルを使ったアルパインクライミングの初歩といったもので、雪山でのテント泊もその訓練の目的のひとつとなっている。

この時期、この地で北海道の多くの山岳会が同様な氷雪入門訓練を行うが、当日にテントを張っていたのは我々だけ。おそらく次週が訓練の最盛期だったと思われる。しかし、化け物岩からの下降尾根を下っているグループはいた。遠くで見ていても恐ろしく感じる。



凌雲閣前の駐車場を出発して、三段山への分岐点辺りにテントを設営し、三段山夫婦岩の手前の斜面でアイゼン歩行や滑落停止訓練を行った。当日はお天気も良く風もなかったため、寒さに震えることはなかったが、緩んだ雪で滑落停止訓練は多少緊張感に欠けていた。腰がらみのビレイ訓練を行い午後2時前には終了してテントに戻り、明るいうちから宴会が始まった。



2日目は学んだ技術を実践で試す。D尾根経由で上富良野岳を目指したが、あいにく当日は朝からみぞれ交じりの雪で、山全体にもガスがかかり最悪のコンディションだった。夏道に沿ったルートを辿ったが、夏道の痕跡は完全に消え失せて、D尾根トラバース中のカリカリ斜面でスキーをデポ、アイゼン、ピッケルでD尾根を登りきったちょっと先でホワイトアウトのため本日の行動をとした。

スキーのデポ地点まで戻ると、あるはずの自分のスキーの片方が無くなっているというアクシデントが待っていた。沢まで降りて幸いに発見することができたのでホントよかった。

みぞれは次第に雨に変わり、しばらく洗濯していないアウターの防水はほとんど効いてなく、手袋もびしょ濡れ、水分を含んだシュラフを無理やりザックに突っ込み、散々な体でテントを撤収した。帰りすがり白銀荘に寄って体を温めて札幌に帰還した。