はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京の国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
http://kouwado.com

谷中・上野さんぽ

2015-11-30 14:24:17 | 日記
朝倉彫塑館を出た後、上野方面に向かって散歩しました。

古民家3棟を改装した複合施設「上野桜木あたり」。
たまたま見かけて立ち寄ったのですが、古民家好きの私にとってかなり魅力的な空間でした。

「上野桜木あたり」内のカヤバベーカリーでパンを買って出てすぐのところ、屋根の上に猫が


じっとこちらを見ています。


屋根から視線を戻すと、もう一匹猫が!


足早に去ろうとしていたのですが、座って声をかけてみると「にゃー」と高めの声で鳴いて近寄ってくれたので、少しだけ撫でることができました。



東京藝術大学に面した通りは紅葉が見頃。
ナナカマドとイチョウ。青空に映えて、美しさが際立っていました。


上野恩賜公園もきれいに紅葉していて、たくさんの人でにぎわっていました。
せっかくの機会なので、久しぶりに上野動物園へ。
休日の動物園の混雑のすごさに圧倒されてしまい、幾つかお目当てを決めてささっと周ることに。
ふと上を見上げたら、ひっそりとリスがいました。動物園の隠れキャラ?


上野動物園を後にして、再び谷中方面へ。

歩き疲れたので、谷中では有名らしい「カヤバ珈琲」に行ってみることに。
(先ほど立ち寄ったカヤバベーカリーは、このカヤバ珈琲が新たに始めたパン屋です)
やはり人気があるようで、しばらく行列に並びました。
お店の看板メニュー、たまごサンドとたまごトースト、夫とシェアして頂きましたが、どちらもとてもおいしかったです。
コーヒーは酸味が強く、個性的な感じ。たまごサンドと良く合っていると思いました。

店内はレトロな雰囲気たっぷりで、つい長居したくなる気持ちになりますが、外にはまだまだ行列が。
少し名残惜しさを感じつつ後にしました。


カヤバ珈琲の店内にも、日暮里駅に向かう途中でも、着物姿の方をよく見かけました。
谷中や上野周辺は、東京の中でもより東京らしさを感じるエリアだと思います。

下町の風情が色濃く残る、和装が良く似合う街。いつか着物で歩いてみたいと思いました。
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朝倉彫塑館

2015-11-29 23:04:57 | 日記
日暮里駅から徒歩5分、朝倉彫塑館に行ってきました。


何度か来ているのですが、2013年にリニューアルしてからは初めて。


入り口付近のナナカマド(七竃)、きれいに紅葉しています。


ナナカマドはバラ目バラ科ナナカマド属。
ナナカマドの木は、かまど(竃)に7回くべても燃え残るほど堅いのが名前の由来だそうです。


朝倉彫塑館は、彫刻家の朝倉文夫のアトリエ兼住居。
彼自身の設計により増改築を繰り返され、1935年に現在の原型となる建物が完成。朝倉彫塑塾として門下生の育成もされていたそうです。
2008年には国の名勝に指定され、翌年には耐震補強と修復のため工事が行われ、2013年から今の形で公開されています。

部屋はもちろん、家具や照明、窓から見える景色もとても素晴らしく、時間が経つのを忘れてしまうくらいゆったりとした空間です。

猫の彫刻が数多くあるのですが、どの猫も本物の猫かと見間違うほど。いろんな角度から見ても、猫独特のしなやかさが本当に良く表現されています。
朝倉さんはきっとかなりの猫好きだったのでしょう。


屋上からスカイツリーがきれいに見えました。


雲の流れが美しく、まだ秋の空の余韻があるように感じます。



ミュージアムグッズの中から、一筆箋、封筒、クリアファイルを買いました。



朝倉彫塑館は何度も訪れたくなる素敵な場所の一つです。
秋にしか行ったことがないので、次は他の季節にも行ってみたいと思います。
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皇帝ダリア

2015-11-26 23:43:43 | 
市民農園の入り口に咲いている、皇帝ダリア。



住宅街を歩いているとあちこちで見かけます。
背が高いので、ぱっと目を引きます。

見上げると、曇り空に淡い紫色が溶け込んでいくような感じがしました。

通常1か月ほど花を楽しめるそうですが、寒さに弱いようなので、この急激な寒さに負けずに頑張ってほしいです。

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12月の休診日

2015-11-24 08:29:15 | お知らせ
12月の休診日のお知らせです。

定休日
6日,13日,20日,27日(日)

不定休日
5日(土),31日(木)

*4日(金)は18時までの営業になります。
*1日,15日(火)は19時までの営業になります。
*年内は30日(水)まで営業します。

よろしくお願いします。
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ぶんぶんウォーク2015

2015-11-22 21:38:07 | 日記
国分寺市のイベントの1つ、ぶんぶんウォークが開催中です

年々宣伝される範囲が広がっているからか、歩いている人をあちこちで見かけました。

武蔵国分寺公園のこもれび広場も賑わっています。

ベンチに座って、クルミドコーヒーの出店限定メニュー、マシュマロコーヒーを飲んで一服。
外で飲むコーヒーは、よりリラックス効果が高い気がします

今年の11月は雨が多いせいか、お鷹の道の湧き水が勢いよく流れていました。


昨年も行った、ウエスモリというアトリエには、かわいいお客さまが!


近くに住んでるらしい、コタローくん。
(首輪に名前が刺繍してあります)


しばらくじっと座っていたのですが、のんびり移動を始めて、


痒かったんですね。


猫はあごの下を後ろ足で掻くことがよくありますが、なかなか写真に収めるのは難しいですが、今回、うまく撮れました。

様々なタイプの作家さんが出店していたり、体験イベントもあったり、1日では回りきれないほど盛りだくさんなぶんぶんウォーク。
歩き回りながら、普段は通らない路地を通ることも多く、何気ない景色の美しさにはっとします。

当たり前のように見ているものも、ゆったりした気持ちで見てみると新たな発見があるものですね。
国分寺は地味な街、という声を時々耳にすることもありますが、そこがいいところだと思います。武蔵野の自然があちこちに残っているこの街が、私は気に入っています。

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冬の3人展にて 3

2015-11-21 22:56:27 | 日記
room103での「冬の3人展」。
すっかりファンになっているのが、natsuno hiraiwaの服。
平岩夏野さんが作成されています。

洋裁にはまり始めた頃、いい型紙がないか探していたところ、たまたま本屋で見かけた平岩さんの本を見つけて他にはないデザインに惹かれました。その時はご本人にお会いできる日が来るとは思っていなかったので、縁というものの不思議を感じています。


一番最初に購入したのは、厚手の国産リネン生地のブラックのパンツ。試着した時に身体がほっとして落ち着く感じがしました。
それ以来その心地良さにすっかり魅了されて、かなりの頻度で身に着けています。

今回は初めてウールのパンツを注文。ひと月ほどしたら届く予定なので、今から楽しみです。


どの作家さんもとても丁寧なものづくりをされています。長く大切に使いたいと、自然に思います。
みなさんに共通していると感じるのは、身につけたり飾ったりする誰かのことを考えて作成されているということ。
だから眺めているだけでも身に付けても心地良いのでしょうね。

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冬の3人展にて 2

2015-11-20 13:36:55 | 日記
room103での「冬の3人展」。
今回初めて拝見したのが、伊東ひろみさんのマフラーです。

羊毛を紡いで糸から作った手織りのマフラー。
観ているだけでも温かくなってきそうな感じです。
実際手に取ってみると、ふわふわで気持ちよく、巻いてみると肌触りも優しく、全くチクチクしません。

素敵な色味の作品がたくさん並んでいましたが、ひとめぼれした、dent de lion (たんぽぽ)という名前がついているマフラーを選びました。




冬のお出かけが一層楽しくなりそうです
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冬の3人展にて 1

2015-11-19 22:47:49 | 
先日「冬の3人展」に行ってきました。
国立のroom103で、年に2回開催されている3人展。
いつもお世話になっている花屋kukkaの永井さんが毎回参加されているので、それをお目当てに行ってみたのがきっかけで、他の方々の作品にも魅了され、とても好きな展覧会の1つになりました。

紫色の花が、ラペイロージャ。
ポポラス(ユーカリ)、グレビリアと一緒に行けています。


次々と花が咲いて、買ってからそろそろ1週間経ちますが、まだまだ元気。



展示中は入り口に紅葉したプラタナスがあり、会場の雰囲気とぴったりでとても素敵だったので、落葉した葉と枝を分けてもらいました。


どんな風に飾るか、思案中です

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エポスカードウィークスについて

2015-11-16 17:38:24 | お知らせ
この度、国分寺マルイでのエポスカードウィークスに参加することになりました。

当院では、エポスカード会員の皆さまに台座灸のプレゼントをご用意しております。
ご予約の際にはエポスカード会員である旨をお伝え下さい。また、ご来院の際にはカードの提示をお願いします。
(既にご来院くださっている方もエポスカードをお持ちでしたらご提示ください。)

ご予約に際してお願いがあります。
平日の夕方以降と土曜日は混み合っており、予約が取れない場合がありますが、エポスカードウィークスが終了する12/9までにご予約頂いた方はプレゼントの対象となります。
また、当院は1人で施術と予約対応を行っておりますので、電話に出られないことがあります。
その場合はなるべく早く折り返しご連絡しますが、混み合っている時間帯はご連絡が遅くなることが予想されます。
メールでもご予約可能ですので、そちらもご利用ください。(万が一、当日中に返信がない場合は、お手数ですが電話にてお知らせください。)

電話・メールともに、希望日時と「鍼灸治療」「鍼灸治療+整体」のどちらをご希望かお知らせください。
治療内容についてはHPをご覧下さい。

休診日についてはブログをご確認下さい。

ご協力をよろしくお願いします。



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日立中央研究所 秋の庭園公開

2015-11-15 21:55:42 | 日記
国分寺駅北口方面にある日立中央研究所に行ってきました。
年に2回だけ庭園が公開されるのですが、これまでなかなか予定が合わないで行けずじまい。
ようやく見ることができました。

昼頃から晴れ間もでて、気温も高く、お散歩日和。


水面に映った木々も含めて、美しい風景です。


ベニシダレ。迫力のある枝ぶりです。


大きく育った木が多い印象です。


白鳥も日向ぼっこしていました。


羽繕いしている姿も可愛いです。


こちらが野川の源流。
庭園内の数か所から流れ込んで大池ができ、その大池からの水があふれたのがこの水路。ここからJR中央線と西武線の下のトンネルを潜り抜けて野川となっているそうです。鯉も気持ちよさそうに泳いでいます。



本格的な色付きはこれからでしょう。


噴水の周りの水面に落ち葉が敷き詰められているよう。きれいな絨毯です。


ケヤキの大木が本当に見事でした。



出店もたくさんあって、地元の特産品を販売しているテントも並んでいました。
お気に入りのカフェ、クルミドコーヒーも出店していたので購入。
美しい景色の中で飲むコーヒーの味は格別でした。
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クルミドコーヒー 秋のセット

2015-11-13 22:32:25 | 日記
クルミドコーヒーに新たな期間限定メニューが登場しています。
秋の味覚の代表の一つ、カボチャが主役の秋のセットです。

店内の装飾も、カボチャづくし。


カボチャって見た目が可愛いので、眺めているだけでも和やかな気持ちになりますね。


こちらが「ハタケマメヒコのカボチャプリンと秋のコーヒー」セットです。



ハタケマメヒコとは、クルミドコーヒーの生みの親であるカフェマメヒコの北海道にある畑のことだそうです。
渋谷のカフェマメヒコにも何度か行ったことがありますが、とてもいい雰囲気で気に入っています。

香りと酸味が強めの秋のコーヒーと、コクのあるカボチャプリンとキャラメルソースの相性はバッチリでした。


店内から外を眺めると紅葉した木々。寒そうに歩いていく人の姿も見えました。
いよいよ冬の足音が近づいてきているようです。

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歩き疲れにもお灸

2015-11-12 09:34:40 | 鍼灸
先日は芸術の秋を堪能して大満足でしたが、歩き回った代償は、足と腰の疲労
久しぶりに足はパンパン、腰は重だるくなりました。

都心に出かけることは滅多にないので、もうひと頑張りして銀座のせんねん灸ショールームへも行きました。

せんねん灸はお灸をしたことのない方でも知っているようで、患者さんにお灸の説明をする時にせんねん灸の名前を出すとご存知の方が多いです。
ショールームでは、昔ながらのもぐさ各種、家庭でも扱いやすい台座灸、火を使わないタイプのお灸、といった様々な商品があり、手にとって見られるのがいいなと思いました。


サンプルを頂いたので、帰宅後、足三里に早速すえてみることに。
足三里というツボは、健胃・健脚のツボとして知られています。松尾芭蕉が奥の細道を旅する間、このツボにお灸をすえていたそうです。
胃腸の調子を調えて、足の疲れをとる効果があります。

数種類あるサンプルの中から、まだ試したことのない「みそきゅう湖国」を選びました。
温度設定がやや高めの商品なので、熱の刺激はかなりありました。
両足一つずつすえただけですが、足が随分すっきりと軽くなり、台座灸もなかなかいいものだな、と思いました。

夫も同じく足三里にせんねん灸をしたのですが、ツボの位置をしっかり押さえればかなり効果があるね、と言っていました。
ツボは体調によって位置が少しずつ変わるので、ツボを探すのに慣れていないと、その変化を捉えるのが難しいかもしれません。
目安としては、他に比べて凹んでいたり冷えていたりする場所になります。頭で考えるとより難しく感じるかもしれませんが、丁寧に触って確認していくうちに自然に指先で分かるようになると思います。

私は鍼灸治療の際にもぐさを使用するので台座灸はあまり縁がありませんが、患者さんが自宅でお灸する場合には台座灸をすすめています。
本当はもぐさの方が効果が高いのですが、ちょっとしたコツを掴むための練習が必要になりますし、失敗した時に火傷になるリスクも高いので、なかなか気軽にはすすめられません。
まずは手軽に続けられるのが一番、その点台座灸はベストな選択かと思います。

辛い症状がある時にセルフケアできると便利ですし、養生としてもお灸を日常生活に取り入れる方が増えると嬉しいですね

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芸術の秋 その3

2015-11-10 09:02:57 | 日記
美術館・ギャラリーめぐりの3ヶ所目は、駒形のギャラリー、in-kyo。
浅草から歩いて10分、隅田川沿いの静かな通りで、
くまがいのぞみさんの個展「つながっていく、その先へ」が開催中です。




kukkaさんでくまがいさんの作品を初めて見て、シンプルな形と温かみのある色に魅かれました。


in-kyoの中に入ると、素敵な器がたくさん並んでいて、居心地の良い空間が広がっています。
これまで見たことのある作品も、初めてみる作品も、どれも素敵です。
既製品とは違い、それぞれ形や色が少しずつ異なっているのですが、器を手に取ると、作った方の気持ちが伝わってくるようです。
器は見るだけでなく、触れて感じることができるので楽しいです。

店内からは雨が降っている通りが見えました。雨音もたまにはいいものです。


今回、こちらの花器を購入。


アストランティアを生けてみました。


これからいろんな植物を生けるのが楽しみです。




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芸術の秋 その2

2015-11-09 13:23:10 | 日記
美術館・ギャラリーめぐり。
2ヶ所目は、浅草にある「布文化と浮世絵の美術館 アミューズミュージアム」へ行きました。
『布の絵画BORO~美しいぼろ布展』が開催中で、民俗学者の田中忠三郎さん(青森県出身)が各地で収集した衣服や民具が展示されています。

“ぼろ”とは、江戸時代から何代にも渡り、青森の山村、農村、漁村で使われてきた衣服や布類のこと。
今では“BORO”として世界共通語となっているそうです。

暖房などが充分ではない時代の青森の冬の寒さは過酷で、着ることは食べること以上の死活問題。
服を売っている店がないので、自分で作らなければなりませんが、それも麻を植え、育て、刈り取って糸にして布を織るところからはじまります。一本の糸、小さな布でも大切にして作られたのが、仕事着や晴れ着でした。
その一枚の着物は大切に着続けられたので、綻びにツギを当てたり、防寒のため粗くなった布を重ね合わせて刺し子で補強したり。それでも着られなくなった着物は細かく裂き、再び新しい布を織りました。
少しでも長く着られるようにするために、膨大な手間と時間がかけられていました。


浅草は雨にも関わらずたくさんの観光客で賑わっていましたが、館内に足を踏み入れると外の喧騒が嘘のような静かな空間。
あまり知られていないのか、私たち以外にお客さんの姿はほとんどありません。

ここは写真撮影OK、触ってもいいとのことで、遠慮なくそうさせていただきました。



足袋にも丁寧にツギが当てられています。




農作業に使われていた手袋。現代のようにゴム素材などのない時代、しっかり厚みをもたせて作られています。


上段の奥二枚は大人用のおむつ、その他は女性用の腰巻。


手前が津軽こぎん刺し、奥が南部菱刺し。


右側はタッツケという女性用のももひき。表は麻、裏には木綿を重ねて、その上から菱形の模様を刺しつづっています。
下半身全体を刺し子模様で飾ってある仕事着は青森県南部地方特有で、世界的にも例がないとのこと。


どの衣類や布もそうですが、とにかく細かく縫われています。


青森県津軽の「こぎん刺し」、青森県南部の「南部菱刺し」、山形県庄内の「庄内刺し子」は、日本三大刺し子と呼ばれているそうです。

若い女性が着ていたと見られる着物には、細かいところにかわいらしい色で飾りが入れてあったり、婚礼衣装は特に緻密に飾られていたり。
いつの時代も女性は美しく装うことに情熱があるようですね。

刺し子をしたり繕ったりするのは日々の作務の一つであったと思いますが、そこには他人に対する思いやりや、日々を楽しく過ごす工夫が溢れているように感じました。
眺めていてもそうですし、触れるとより温かさが伝わってくる気がしました。


屋上から見た浅草寺。


傘の花がきれいです。

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芸術の秋 その1

2015-11-08 23:29:52 | 日記
雨の日曜日。
せっかくの休みなので、雨と関係なく楽しめる、美術館・ギャラリーめぐりに行ってきました。

1ヵ所目は、国立近代美術館。
MOMATコレクションが開催中で、私が大好きな画家の1人、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の全所蔵作品が展示されていました。

藤田嗣治は油絵と独自の画法を編み出し、手製のカンバス自体の色を生かした「乳白色」の美しさで有名です。
何度見てもその美しさは素晴らしくて、今回もつい眺め続けてしまいました。

今回は彼が描いた戦争画も幾つか展示されていました。
「乳白色」のイメージとは真逆の、暗い色調で重々しい感じ。どんな思いで描いたのかは分かりませんが、目を背けたくなるような描写もあるのに、つい見入ってしまう迫力がありました。

戦後は戦争画を描いた責任について言及されることもあったようです。
戦前活動の拠点としていたパリに戻り、フランス国籍を取得。洗礼を受け、「レオナール・フジタ」として活動、最期はスイスで亡くなりました。

生涯を通し猫を愛した彼の作品には、猫が描かれているものが多々あります。
その中でもこちらの『猫』(1940年)が私のお気に入りです。

(実物はもちろん撮影できないので、ポストカードです。)

実物を見るのは今回で4回目。何度見ても、猫の持つしなやかさと躍動感が良く描かれているなあと思います。

立ち止まって観ている方が多かったように思います。ファンがたくさんいるのでしょうね。

愛媛にいる頃は、東京で年中様々な展覧会が開催されているのに見に行けないストレスがありました。何とか予定を調整して見に行ったりしていましたが、東京に住んでみるといつでも行けると思い、かえって足が遠のきます

思い立ったら吉日、足を運んでみるのが一番ですね。

11月14日から映画『FOUJITA』が上映されるので、そちらも行ってみる予定です
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