はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京の国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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内出血へのお灸

2020-11-26 21:57:49 | 鍼灸

先日、自宅で朝食の準備をしている時に左手小指を勢いよく物にぶつけ、爪のところが内出血しました。

ぶつけた直後は触らなくてもジンジンする感覚で、爪を少し圧迫すると鋭い痛みがありました。
こういう時にもお灸は効くので、その日治療院に着いてすぐにお灸(台座灸)をすえました。

お灸の熱とともに爪の部位が拍動する感覚がして、間接灸なのにかなり強めの熱さを感じました。
15分ほどその感覚が続きましたが、その後は次第に和らぎ、圧迫した時の痛みも軽減していました。

翌日の爪。内出血の色が明るく薄めに変わっています。強めに圧迫した時の痛みも随分減りました。

2回目のお灸。台座灸はしっかり張り付くので、爪にも簡単にくっついてくれて便利です。


お灸の1時間後の状態。より薄く、範囲は広がっています。


翌々日、内出血の範囲はほぼ変わりませんが、痛みは強く圧迫してもほとんどなくなっていました。念のため3回目のお灸をしました。

大きな変化はありませんが、つけ根の辺りの鬱血したような色が解消されています。
 
 
内出血ができた時にするお灸の方法としては他にもありますが、今回は患者さんの参考になればと台座灸を使用しました。目に見えて効果が分かりますし、痛みの改善が早まるのは助かります。内出血は8日間でほとんどなくなりました。
 
お灸は様々な症状に対応できるので、一家に一箱常備しておくと本当に便利です。
とっさの時に「お灸しよう!」と思い付くには慣れが必要かもしれませんが、ぜひ日常生活に取り入れて頂けるといいなと思います。
 
コメント
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