はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京の国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
http://kouwado.com

健康な髪を育てる

2017-11-27 21:17:31 | 養生
東洋医学では「髪」は「血の余り」として考えます。
五臓では「腎」との関わりが大きいとされています。「血」がしっかり栄養されて量も充分にある状態で健康的な髪が育てられます。

目の使いすぎ・睡眠不足・(女性の場合は)生理などで、「血」の栄養や量が不足する事態に陥ります。
現代社会はPCやスマホなど、一日中目を酷使する環境にありますし、夜遅くまで起きている人も昔に比べると増えています。
女性は生理の間は本来ならのんびりと過ごすのが理想ですが、今ではそうもいかないことが多く、普段以上に目の使いすぎなどで更に「血」が不足してしまう状況になってしまいます。
「血」の不足は頭痛・肩こり・めまい等の原因になるだけではなく、髪を美しく健康的に保つことにも影響します。

また「腎」は先天的なエネルギーの貯蔵庫であり、年齢とともにそのエネルギーは消耗されるので、薄毛や白髪など、髪にも影響が出ます。
歳を重ねたら、若い時のような無茶をしないようにするのと同時に、補うために旬の食材などから適宜エネルギーを補充する必要があります。
食べる量や消化する力も次第に少なくなるため、より質の良いものをよく噛んで食べることが大切です。

私は元々髪の毛が細めで量も少ない方です。20代の頃はカラーやパーマでダメージが出やすいのが悩みの種でしたが、東洋医学を学ぶようになってからはカラーもパーマもしなくなりました。
特別なことはしていませんが、美容師さんに髪や頭皮の状態が良いと言われることが多いです。

ここ数年、ヘアードネーションをするために髪を伸ばし続けていましたが、先日ようやく希望する長さになり、美容室でカットしてもらいました。
白髪が増えてくるまでにもう一回は挑戦したいので、健康な髪を育てるためにも「血」と「腎」を充実した状態で保てるよう心がけたいと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする