flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

白馬八方

2006-05-01 00:00:22 | 漂い紀行
   (白馬槍ヶ岳)

(長野県北安曇郡白馬村 2001年5月1日の日記から)
 安曇野は朝霧が一面に立ち込め、列車にも影響を与えたが、朝日と霧が交互に辺りを彩り、普段何気ないものも美しく感じて、人の心が表れたようだった。

 八方麓に到着。とにかくスキー客が多い。
残雪は95cm、スキー板がお似合いである。
標高が高くなるにつれ、積雪も高くなった。
幾つかのケルンを過ぎ、今回の装備限界の地点まで辿り着いた。
2250m・・・雲海から対岸の連峰も望め、疲れた身体にエネルギーが漲ったようだった。

・・・もう何の薬も教科書も要らない・・・そんな感じさえ与えられた。
下山する頃には、別人のように走って下る自分がいた。
雪のクッションが心地良い。
当初、予定していた「八方池」が見当たらないので、“岳人”に聞いてみると、「あれだ」と言う。八方ケルン下の狭い雪原。ここがそうだというのである。私はそこを先ほど歩き周った。
水深4.4m。6月以降でないと姿を現さないそうである。

白馬を後にし、振り返ると暫く視界に残る北アの山並みが、今回の訪れの意味を物語っていた・・・。

(黒菱平から)
(五竜岳)
(鹿嶋槍)
(天狗の頭)
(白馬連山)
(白馬槍ヶ岳)
(不帰の嶮)
(唐松岳)
(黒姫遠望)

(関連記事:栂池高原 安曇野2007秋

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Geiyo fortress Oshima north... | トップ | Oshima battery northern par... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雪山 (BALTAN(バルタン))
2006-05-02 12:49:39
今朝の朝刊でも、なだれの事件写真が掲載されていました。

4月に高山で「雪」そして、昨日の猛暑みたいな暖かさ!!

そりゃー雪もとけるわね!!

スイスでは「氷河」が溶けないようにビニールをかけて保護をしてる作業が始まりました。



この先、温暖化による被害はますます、深刻になると思われます。

こんな雪山を見て、思ったこと。
返信する
雪~! (まる)
2006-05-02 18:16:50
山には、こんなに雪があるんですね~!!

・・・冬の間は、もう、雪は見たくない!って思ってたけど(笑)

こういう素敵な景色は、いっぱい見たくなります♪
返信する
バルタンさん (kourei)
2006-05-02 20:07:41
確かに雪山はあなどれません。

私は頂上を目指さないので、危険度合いは低いですが、気温が上昇する下方になると、小さな雪崩はよく起きます。

環境の現状からみると、これからの雪山登山行動は無謀な部分もあるかもしれません。



「現状」を万人が皆、理解できればいいのですが。
返信する
まるさん (てんゆう(kourei))
2006-05-02 20:11:38
私の住んでるところは、今年のような寒波でも数センチが1、2回積もっただけなので、雪に対して珍しい感があります。

そんなとき、行ってみたくなったのが、この山です。



でも、登るのがタイヘン!
返信する
死に掛けた経験 (けんちゃん)
2006-05-02 22:53:20
その無謀野郎がこの私です。革靴で八方の大雪渓を登り始め滑ってクレバスから覗く十数メートルの下の川にあわや転落寸前で氷のような雪にかかとを蹴り続け止まったのでした。

自然を侮ってはいけません。クレバスの穴は取って欲しいですけど...
返信する
けんちゃんさん (kourei)
2006-05-02 23:14:32
あらら、それは運がいいというか、行いが良い結果というか…

八方から見る川(姫川水系)はメチャ深いじゃないですか!

今、無事に生きてるということはある意味、いい経験をしたというしかありませんね、、
返信する

コメントを投稿