flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

三河 吉田神社

2015-12-30 00:00:00 | かみのやしろ

(愛知県豊橋市関屋町 旧県社 1999年7月18日)
 大宝二年(702)持統天皇を祀ったのが始まりとされる吉田神社は、天治元年(1124)天台宗感神院祇園社(1868-八坂神社)より牛頭天王(ごずてんのう:本地垂迹(ほんじすいじゃく):神仏習合による化身思想によって薬師如来と牛頭天王と素盞鳴(すさのお)を同一視するもの)を勧請し、牛頭天王社と呼ばれた。治承二年(1178)源頼朝が伊豆に向けて配流の際、郡内雲谷(うのや)の普門寺に滞在し、鈴木元利を名代として当社に参拝させたという。また、文治二年(1186)には、臣下の三浦氏族石田為久に代参させている。更に建久年間(1190-99)には三河国守護安達盛長に命じ社殿を造営させたという。その後、永正三年(1507)牧野成時(古白)によって神社を取り込む形で築城された今橋城(吉田城)の鎮守として社殿が再建されている。そして、天文十六年(1548)には今川義元が神輿を寄進し、この時から神輿渡御が始まったという。更には、永禄三年(1560)今川氏臣大原知尚の奉納により、手筒花火が始まったとされる。明治維新になると、神仏判然令によって、吉田神社に改称された。


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