flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

遠江 堂山1号墳 発掘調査

2015-08-22 00:00:00 | いにしえびとの睡

(静岡県磐田市東貝塚 1990年8月15日)
 この日は8年振りに磐田を訪れ、先ず見付学校であった郷土館へと考えていたが、建物修理休館中ということで三年前に開館した埋蔵文化財センターを訪ねた。そこで磐田市の「シンボル」が出土した堂山古墳の発掘調査が行われていることを知り、急遽現地に向かった。堂山古墳は6基からなる古墳群であり、1号墳は全長113m,高さ8.5m,3段築成の県下最大の前方後円墳である。外部施設として葺石、埴輪、周濠を持つ5世紀の古墳であり、周辺の5基は陪冢(ばいちょう:家族・臣下の墓)と考えられる。明治25年(1892)1号墳墳丘の採土の際に後円部付近より神人龍虎画像鏡、円圏紋帯連孤紋鏡、獣形鏡、玉類、刀、金銅製帯金具が出土している。昭和31年(1951)東部小学校の採土に伴う発掘調査では、円筒埴輪の他、鞆形(弓を射る際の防具を象ったもの)、鶏形、鎧形、盾形等の形象埴輪や円筒埴輪棺が出土し、県指定文化財となっている。現在は前方部墳裾の一部が残るのみであるが、今回は後円部北側裾部の確認調査が行われた。
 墳裾・周濠 南東から
 第二段斜面北西から
 現場隣の美容室主人と話す我が父 第二段斜面北東から
 第二段斜面北西から
 1951年出土 鶏形埴輪


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