flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

臥龍桜

2007-05-12 00:00:57 | ふるさとの木々
(大幢寺大桜 岐阜県高山市一之宮町)
 飛騨越中街道(益田街道)と位山道の分かれる町、旧宮村。
飛騨国一宮である水無神社が鎮座し、樹齢千年を超える臥龍桜が息づくところである。

 高山駅から一駅、飛騨一ノ宮に着く。
駅のすぐ近く、大幢(だいしょう)寺境内には江戸彼岸桜の古木が斜面に添って枝を広げる。標高約650m故に、開花は平野より遅い。訪れたこの日は、短い間に雨が降ったり、晴れたりと、辺りの光景を絶えず変化させていた。
 「がりゅう」とは昭和7年、当時の大幢寺住職がその龍が横になったような幹の姿を見て名付けたのだという。往古から何度となく天災により身を削りながらも、生命力と人々の思いによって今尚生き続けている。その生き様から励まされる人も多く、魅せられた人が桜を写生する姿が時折みられる。
 私もこの時期、各地の桜を目にする。この臥龍桜はその長い命と神秘性から、特別な面持ちで見つめることとなった。
       

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