遅ればせながら伊藤前市長を冥福をお祈りいたします。
怒りがこみ上げます。人間として許してはいけないこと、忘れてはいけないことでしょう。
伊藤長崎市長は平和宣言を読み上げ核兵器の不使用と廃棄を堂々と訴えていた方です。その宣言は、次のように日本政府に語っています。
「繰り返して日本政府に訴えます。被爆国の政府として、再び悲惨な戦争が起こることのないよう、歴史の反省のうえにたって、憲法の平和理念を守り、非核三原則の法制化と北東アジアの非核兵器地帯化に取り組んでください。さらに、高齢化が進む国内外の被爆者の援護の充実を求めます。」というように、誰もが望む非核と平和を実現するために、社会を批判しなければならない状況が続いています。宣言のトップにある 「人間は、いったい何をしているのか」の言葉は被爆の地から力のあるメッセージとなって多くの人の心に届いたことでしょう。
以下 憲法9条を守る草の根メディアの会のアピールを掲載します
国民のみなさんへのアピール
言論を封殺するいっさいの暴力を許さない 国民的なキャンペーンを
4月17日夜、市長選挙活動中の伊藤一長長崎市長が銃撃されました。一命を取りとめてほしいとの願いもむなしく、伊藤市長は搬送先の病院で亡くなりました。核兵器の廃絶に向けて尽力された伊藤市長に対し、心から哀悼の意を表明します。
今回の事件は、法治国家に起こってはならない蛮行であるうえ、選挙活動中の候補者本人が襲撃対象にされたことから、きわめて重大な事件と断じざるを得ません。
選挙は表現の自由を前提とし、国民が行政および立法など政治の執行を付託する代表を選ぶものであり、民主主義の根幹をなすものです。したがって、気に入らない候補者を暴力で圧殺することは言語道断、断じて許されるものではありません。このようなことがまかり通るなら、暴力をふるう者たちの前に、メディアは萎縮し、国民は恐怖におののくことになります。まさに、民主主義そのものを抹殺する凶暴かつ卑劣な攻撃です。
しかも伊藤氏は、被爆地の市長として核廃絶の願いにそった発言と行動を続けてこられました。このことを見たとき、核兵器の廃絶をめざす世界の人々の願いに逆行する重大な犯罪といわざるを得ません。
私たちは、満身の怒りを込めて犯人を糾弾するとともに、政府・当局は、事件の背景の徹底解明と再発防止のため必要な措置をとることを強く要望するものです。
同時に私たちは、暴力や反社会的な行為がはびこることがないように、それらにつながる恐れのある一切の芽を双葉のうちに摘み取る努力を日々怠らないこと、そして言論を封殺するいっさいの暴力を許さないキャンペーンを国民的な規模で広げていくことをよびかけるものです。
2007年4月19日
草の根メディア9条の会
怒りがこみ上げます。人間として許してはいけないこと、忘れてはいけないことでしょう。
伊藤長崎市長は平和宣言を読み上げ核兵器の不使用と廃棄を堂々と訴えていた方です。その宣言は、次のように日本政府に語っています。
「繰り返して日本政府に訴えます。被爆国の政府として、再び悲惨な戦争が起こることのないよう、歴史の反省のうえにたって、憲法の平和理念を守り、非核三原則の法制化と北東アジアの非核兵器地帯化に取り組んでください。さらに、高齢化が進む国内外の被爆者の援護の充実を求めます。」というように、誰もが望む非核と平和を実現するために、社会を批判しなければならない状況が続いています。宣言のトップにある 「人間は、いったい何をしているのか」の言葉は被爆の地から力のあるメッセージとなって多くの人の心に届いたことでしょう。
以下 憲法9条を守る草の根メディアの会のアピールを掲載します
国民のみなさんへのアピール
言論を封殺するいっさいの暴力を許さない 国民的なキャンペーンを
4月17日夜、市長選挙活動中の伊藤一長長崎市長が銃撃されました。一命を取りとめてほしいとの願いもむなしく、伊藤市長は搬送先の病院で亡くなりました。核兵器の廃絶に向けて尽力された伊藤市長に対し、心から哀悼の意を表明します。
今回の事件は、法治国家に起こってはならない蛮行であるうえ、選挙活動中の候補者本人が襲撃対象にされたことから、きわめて重大な事件と断じざるを得ません。
選挙は表現の自由を前提とし、国民が行政および立法など政治の執行を付託する代表を選ぶものであり、民主主義の根幹をなすものです。したがって、気に入らない候補者を暴力で圧殺することは言語道断、断じて許されるものではありません。このようなことがまかり通るなら、暴力をふるう者たちの前に、メディアは萎縮し、国民は恐怖におののくことになります。まさに、民主主義そのものを抹殺する凶暴かつ卑劣な攻撃です。
しかも伊藤氏は、被爆地の市長として核廃絶の願いにそった発言と行動を続けてこられました。このことを見たとき、核兵器の廃絶をめざす世界の人々の願いに逆行する重大な犯罪といわざるを得ません。
私たちは、満身の怒りを込めて犯人を糾弾するとともに、政府・当局は、事件の背景の徹底解明と再発防止のため必要な措置をとることを強く要望するものです。
同時に私たちは、暴力や反社会的な行為がはびこることがないように、それらにつながる恐れのある一切の芽を双葉のうちに摘み取る努力を日々怠らないこと、そして言論を封殺するいっさいの暴力を許さないキャンペーンを国民的な規模で広げていくことをよびかけるものです。
2007年4月19日
草の根メディア9条の会