二宮尊徳に学ぶ!
貧窮のどん底から一家を再考し、農村再建に生涯を捧げた江戸後期の篤農家・二宮尊徳。
翁の残した珠玉の言葉は、私たちにさまざまな示唆を与えてくれる。
◆小さい事を積み上げる
「大事をなさんと欲せば、小さなる事を怠らず勤むべし。小が積りて大となればなり。およそ小人の常として、大なる事を欲して、小さなる事を怠り、でき難き事を憂いて、できやすき事を勤めず。それ故、ついに大なる事をなすことあたわず。大は小を積んで大となる事を知らぬ故なり。たとえば、百万石の米といえども、粒の大なるにあらず。万町歩の田を耕すも、その業は一鍬ずつの功にあり」と。
◆富の種を蒔こう
米まけば米草はえて米の花
咲きつつ米の実る世の中
麦まけば麦草はえて麦の花
咲きつつ麦の実る世の中
うりまけば・・・
なすまけば・・・
と、天地の理を諭した。
富まけば富草はえて富の花
咲きつつ富の実る世の中
貧まけば貧草はえて貧の花
咲きつつ貧の実る世の中
・・・真理をついた含蓄のある言葉といえよう。