コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

イベント告知(1) 11/15 鶴岡法斎×野口智弘

2008-11-03 10:15:28 | 
さしあたり、私が実際に関わっている二つの企画に関しては、ちゃんとお知らせしないと。

11/15(土)静大祭に、鶴岡法斎さんをお呼びして、トークショー“博覧狂気”をやります。
これは私の企画、と言うわけではないんですが、ウチのゼミ生が担当しています。
で、トークの相手として野口智弘君も参加。


そもそも、法齋さんとは数年前に卒業したゼミ生野口君の紹介で、04年の冬に集中講義でお話ししていただいて以来のつきあい。
野口というのは、我が道を行くアクティブなオタクで、落語マニアでもあり、物書きでもある不思議な学生だったんですが、就活もグダグダしていると思ったら、卒業間際にいきなりオタク系制作会社に決まっていたという強者。今もオタク少年少女はたくさんいるけど、連中との決定的な差は、根拠のない自信と無謀な行動力だね。それが、最終的には実力になると言う見本を作った。コニ研の伝説上の人物の一人。
今はちゃんと会社勤めのライター。
法齋さんは、そう言う無鉄砲な野口君を相当強引なメソッド(?)で徹底教育してくれた。
04年、その手のジャンルの需要が多いとはいえ、さすがに野口君に授業をやらせるのは早いと思って誰かいないか、と相談し、紹介してくれたのが、鶴岡法斎。
会う前にネットで検索し、暴力的な発言や行動も多いらしく、かなりヤバイ人なんじゃないか、と正直心配し、とにかく会ってみた。そしたらものすごく“まとも”な人で、二度びっくり。
で、話はトントンすすみ、学科会でもOKが出たのだけれど、学務が、高卒を講師にして良いのか、とか、職歴が怪しいとか、色々言い始めると言うお定まりの……。
結局、早稲田大学で既に非常勤講師経験があると言うことで納得してもらうという情けない決着。
授業は、体系だった話ではないのだけれど、Vシネやパチスロ漫画やインディーズバンドといった、アカデミズムのサブカル批評がほとんど取り上げないような部分を、現場の目で捉えて、言語化したもので、破天荒だったけれど、普段は顔を出さない学生も朝から来たし、夜更けまで語り明かしもする、充実した内容になった。
その後、学祭で彼のバンド“ハグルマル”のライブ、トークショーなど、ほぼ毎年。
毀誉褒貶様々、評価も一定しない人であることは承知の上で、しかしこの人が静岡大学に現れることの意味は、かなり大きい。
彼は、既成の権威が作り出した秩序を破壊することで、意外なほど真っ当な“教育”にたどり着く回路を内蔵しているんだと思う。

今年は、ギリギリになってそこに野口智弘が参加することになった。
私にとっては、04年以来の流れが一巡する事になる。
野口君は、私の企画する飲み会などにはかなりの頻度で参加してくれ、後輩達にも良い影響を与えている。特に、その手の業界に進みたい人にとっては一つの指針にもなる。
いやぁ、大人になったねぇ。
彼も、若い目で見たアニメやゲームなどの業界の先端で起きていることについて、冷静に分析して批評し、言葉に出来るありがたい存在だ。ライターとして相当鍛えられているし、非常勤予算が潤沢ならもう授業を担当してもらっても良いんだけども。

そんなわけで、学祭じゃないと呼べない状況なんだけれど、だからこそ、たくさんの人に来て欲しいな、と思う。

学生が作った「博覧狂気」専用ブログ 

鶴岡法斎ブログ
過去1:壁抜け大学
過去2:ドリフトヘブン

野口智弘
現在1:マイコミジャーナル記事
現在2:コラム「趣味的第一種接近遭遇」(マイコミジャーナル)。あ、重複。


長くなったのでもう一件は別項目にします。

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