コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

新展開

2005-11-21 19:20:43 | 
大人の文章教室ネタです。

ひょっとした流れで、リライトものを課題にすることにした。
『伊勢物語』二十四段、いわゆる「梓弓」。
これを適当にいじって、4000字以内で、という。
これは面白い。元来構想力のない私にとって、これは本当に福音だ。修行になると思う。今週の木曜日に合評会なので、その後公開するかも!!

あ、もとの文章はこんな感じ。

むかし、男、片田舎にすみけり。男、宮仕へしにとて、別れをしみてゆきにけるまゝに、三年来ざりければ、待ちわびたりけるに、いとねむごろにいひける人に、今宵逢はむとちぎりたりけるに、この男来たりけり。「この戸あけたまへ」とたゝきけれど、あけで、歌をなんよみて出したりける。
 あらたまの年の三年を待ちわびてたゞ今宵こそにゐまくらすれ
といひ出したりければ、
 梓弓ま弓つき弓年を経てわがせしがごとうるはしみせよ
といひて、去なむとしければ、女
 梓弓引けど引かねど昔より心は君によりにし物を
といひけれど、男かへりにけり。女、いとかなしくて、後にたちてをひゆけど、えをいつかで、清水のある所に伏しにけり。そこなりける岩に、指の血して書きつけける。
 あひ思はで離れぬる人をとゞめかねわが身は今ぞ消えはてぬめる
と書きて、そこにいたづらになりにけり。



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