籠  太  鼓 

     ろ  う  だ  い  こ

『握手』俳句全国大会

2006年10月22日 22時07分53秒 | 日記
いきなりの怪奇写真(↑)ですが、なんということはありません。(笑)
これは今日開かれた握手全国大会の懇親会でのひとこま。

俳誌『握手』は埼玉を活動の拠点に持つ、総勢200人程度の比較的小さな俳句結社です。
実際に句会に参加してアクティブに俳句に取り組む人は50人程度。そういう人たちがささやかではありますが、一堂に会して日頃の俳句の腕前を披露し、健闘を讃えあう。そういう集まりが全国大会です。
今回、俳歴の短いわたくしは、文字通り初参加でして、前日句会でも諸先生かたがたに歓待していただきました。
当日の大会においても、特別優良な成績を修めたというわけでもないのに、ただ熊本からきたというだけで、主宰・磯貝碧蹄館先生から、直々に句箋を頂戴いたしました。せっかくですのでご紹介。

オルガンの蓋にレタスと青い猫  磯貝碧蹄館

一読して、すんなりと情景が伝わりますし、かわいらしく、暖かな句です。先生は、もともと

心臓に足長蜂の足垂らす

などのミステリアスな俳句を得意となさっているのですが、この句からはそういう雰囲気は微塵もありません。句の調子はたしかにいつもの「磯貝節」なのですが、自分のスタンスからいろいろな世界を紡ぎ出せるぞという余裕も感じますね。
ともかく、とてもうれしいお土産ができました。感謝感謝です!

そして、大会終了後は懇親会。みんなで食事をしてレクリエーションで盛り上がろうというわけです。
俳句というと地味なイメージがあるかも知れません。そういう俳句での集まりはたしかに地味な場合が多いですが、握手はそれとは全く異なり、大会ではお互いの俳論をぶつけ合い、懇親会では有り余った体力を酒やら合唱やらで使い切る。心臓に持病のある磯貝先生でも、弟子たちと協力して自分の俳句を演劇に仕立てて、それを演じきる。
今回のお芝居は角川書店『俳句』に掲載された「神曲踊る」にちなんで、ダンテとフィレンツェの市民を踊らせる鬼の役を磯貝先生がやられました。上に掲載した写真はその模様です。赤い覆面をした老人が磯貝先生。……まったく、心臓に持病があるなんて考えられないですね。(笑)

それから、うれしい出来事がまた一つ。
文筆家志望のわたくしですが、『握手』から初めての執筆の依頼を受けました!
まー。同人誌の無償の依頼なのですが、俳壇の第一線へ寄稿なさる方も筆を執る俳誌だけに、アニメの同人誌やネット小説などとは格が違います。
小さな一歩ですが、これがいいきっかけになるように全力を尽くしたいと思います。


本当にスイスなんて行っている場合じゃないのよ!(こらこら)

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