握手集
聖まで恋を詠むなり歌加留多
磯臭くなりし畳を替へにけり
貝殻に波の模様や冬深し
上がりまで碧天続く絵双六
雪原に捨つる蹄形磁石かな
野兎をあまたつるせり冬館
焼芋を軍手はづして食らひけり
円陣集
猿曳が先(ま)づ前に出す猿の椅子
初空や射的の的の鬼の臍
アルバムに挟まつてゐる吹雪かな
息白く黒楽(くろらく)の土練り上ぐる
人影のゆらゆら屏風畳みけり
目を剥いて犬の吠ゆるや懸大根
水煌く予報は雪といへる日の
身を反らし天の風花仰ぎけり
出来るだけはみ出さぬやう着膨れて
寒月やまた一件の死亡事故
来月、『握手』初の熊本吟行会があり、その企画句会で「馬」十句を提案したところ、「せっかくだから席題も」ということになり、席題5つ×上限5句=25句+10句で、計35句を作らなければならなくなりました。
試行錯誤の真っ最中、やっぱりここの更新を忘れていました。申し訳ありません。
「馬」のほうは何とか完成。問題は兼題ですわ。ガチで泣きたいッス。
聖まで恋を詠むなり歌加留多
磯臭くなりし畳を替へにけり
貝殻に波の模様や冬深し
上がりまで碧天続く絵双六
雪原に捨つる蹄形磁石かな
野兎をあまたつるせり冬館
焼芋を軍手はづして食らひけり
円陣集
猿曳が先(ま)づ前に出す猿の椅子
初空や射的の的の鬼の臍
アルバムに挟まつてゐる吹雪かな
息白く黒楽(くろらく)の土練り上ぐる
人影のゆらゆら屏風畳みけり
目を剥いて犬の吠ゆるや懸大根
水煌く予報は雪といへる日の
身を反らし天の風花仰ぎけり
出来るだけはみ出さぬやう着膨れて
寒月やまた一件の死亡事故
来月、『握手』初の熊本吟行会があり、その企画句会で「馬」十句を提案したところ、「せっかくだから席題も」ということになり、席題5つ×上限5句=25句+10句で、計35句を作らなければならなくなりました。
試行錯誤の真っ最中、やっぱりここの更新を忘れていました。申し訳ありません。
「馬」のほうは何とか完成。問題は兼題ですわ。ガチで泣きたいッス。