更け過ぎて霧は巨人となりにけり
耕衣忌やなかなか開かぬ瓶の蓋
八月のあちら向きたる山ばかり
尻に敷くもまた敷かるるも生御魂
虫の夜や本を開く手支ふる手
鷹渡る朝礼台の上の空
横顔が秋の夕べの雲のやう
結局、出句したのは八月に詠んだ310句の中から選出しました。もっと自信作があるんですけど、それは握手大会に取っておくことにしよう。
北海道では、帰熊後にまとめた句も含めて40句ほどができました。少ないんですが、これがわたくしとしては粒ぞろいだったと思うわけです。先月、310句を作ってみて、つくづく多作は俳句の醍醐味で自分にとっても素晴らしい経験ができたと満足したけど、ただの乱作に陥る危険性もあるな、……と、考えさせられるところがありまして。それこそ、岩をも貫くような一念を込めた俳句こそ、自分に向いていると実感させられました。
耕衣忌やなかなか開かぬ瓶の蓋
八月のあちら向きたる山ばかり
尻に敷くもまた敷かるるも生御魂
虫の夜や本を開く手支ふる手
鷹渡る朝礼台の上の空
横顔が秋の夕べの雲のやう
結局、出句したのは八月に詠んだ310句の中から選出しました。もっと自信作があるんですけど、それは握手大会に取っておくことにしよう。
北海道では、帰熊後にまとめた句も含めて40句ほどができました。少ないんですが、これがわたくしとしては粒ぞろいだったと思うわけです。先月、310句を作ってみて、つくづく多作は俳句の醍醐味で自分にとっても素晴らしい経験ができたと満足したけど、ただの乱作に陥る危険性もあるな、……と、考えさせられるところがありまして。それこそ、岩をも貫くような一念を込めた俳句こそ、自分に向いていると実感させられました。