インドの風と共に

インド(ニューデリー)での生活・体験、新聞記事など見たまま感じたままを書いています。

インドの医者事情 その2

2006-06-22 22:40:50 | インド生活情報
インドの医者の実態を紹介したい。

この前、友達の子供が入院した。
入院した病院がまた酷かった・・・

言葉が話せないので通訳をしていると、

医者が、「まず、入院費は10,000ルピー弱だと伝えて下さい」と言うので
伝えていると、顔色を見て 、もっと払えそうだと思ったのか、
医者が急に「12,000ルピーだ」と言い始めた。

不審に思ったので、「前金3000ルピーを払え」と言った時に、
友達に「困った様子をしないとどんどんお金を高く言うので、1000ルピーしか持っていないと言う事を言って下さい」と言って、「1,000ルピーだけしかない」と出した。
今度は、「夕方には、4,000ルピーが欲しい」と言い出し、「何度も来れない」と言うと、私に向かって、「カードがあるだろう?!今出せ」とか言い出す。。。

私は、ただの付き添いなんだって!

それで、「無理だ」と言っていると、急にムキになって怒り始めた。

その事で、さらに
「あ、この医者は、お金目当てだ」とすぐ分かった。

すぐ後で、部屋に移動。そこは、ICUだった。

昨日は、医者は、
「今日はICUしか部屋がないので、明日は部屋を必ず空ける」と言った。
昨日は私は付き添って来なかったので、奥さんが言い張っていた。
「ICUはとても高級だけど、やむを得なく入るので、その料金は取らないから」とも奇妙にも約束したという。。

そして、ICUでは・・・
他の医者がいて、「簡単に人を入れられない」とか、
「5時に面会時間があるので、30分だけ付き添いの許可をする」とか。

緊急患者じゃないと知っていながら、何で面会謝絶なのか?

「子供は言葉が話せないので一人は無理だ」と言う事と、
「こんなに小さい子供をどうやって一人にするのか」「寂しいと思わない?」と、
看護婦に散々言っても、誰一人、耳をかさなかった。

困っている所に、偶然通りかかったのが病院マネージャーだった。
「大丈夫、取るから・・」と言ってくれている所に、あの医者が通りかかった。

やっぱり医者は、文句を言っているよう・・・ICUに入れたかったみたい。
怒りの表情を隠せなかったのをはっきり見てしまった。

私達も負けなかった。子供が一人で大変になってしまう・・・
それじゃなくても、私が外出したら、不安で座って待っていたようだった。
知らない土地で、知らない人達の中で、知らない病院。ましてや病人。

何とか、彼、マネージャーの一言で、部屋を貰った。
しかし、ICUに連れて行かれてしまったので、また出て行かなくてはならないかった。

ICUの医者には、「5分、待ってくれ、用意している」
「食事をしてからだ」とか、散々待たされていた。
付き添いには、「付き添いは不可だから」と、椅子一つ出しても貰えなかった。
子供もこの部屋では不安で寝られない様で、何のために入院したか分からない状態。

それで、散々、「早くしてくれ」と、お願い。
部屋を得たのが、3時間後。
個室に来て、子供もやっと眠れるかのようだった。
が・・・

インドの看護婦もまだまだ訓練が必要なのか・・

患者がゆっくりする暇もなく、30分おき毎に誰かが入ってくる。
血圧計と体温計を一度にやってくれと思うのに、
いちいち来て、「はぁ~い!」笑顔を振りまく。
今はそんなの必要ない。邪魔をしているとしか言いようがなかった。

医者は時間にも来ない。
来ても、ウィルス性の風邪だと知ってて、呑気なもの。
口内炎もできてて、それが原因で風邪をこじらせたとも言う。
聴診器さえ当てない始末。

ただ、「元気か?」「問題ないか?」とだけ、聞く医者。
それは、「あなたが検査して決める事でしょう?」と内心思っていた。

そして、退院するかしないかの前日の夜。医者が、また訪れた。

医者の第一声。
「お金があったら、一日泊まれるけど、どうする?」
これにはビックリ。
じっくり聞くために付いて来てくれていたインド人の知り合いもその一言に驚き、「この医者はおかしい」と思い始めた様。

その矢先に、「明日出れば、この部屋はない」とまで、念を押された。

余りにも、お金・お金と言うので、
「お金じゃなくって、それは医者が決める事でしょう?」とインド人が言い、
いろいろと根掘り葉掘り聞いて貰っていると、医者がやっぱり怒り出したのだった。。。

医者は、こちらで退院を決めると、完全に態度も様子もおかしくなった。

その後に起こったのが、医者が来る前には、看護婦が夜10時に
もう一度、点滴をすると言っていたのに、点滴しなかったのだ。
さっき怒って帰った医者は要らないと指示したらしい。。。

しかし、一晩、熱は出ず。
子供も頑張った。えらかったと思った。

「こんな所にいられない」ということで、退院を自分達で決意。
早々と看護婦には、告げていた。

「点滴の針を取ってくれ」とお願い、
夜の点滴もしなかったのに、付きっぱなしだった。
子供は、「とって欲しい」と何度も言う。

そんなこんなしていると、医者が来た。

むすっとして、「問題ないか?」と言う。
ので、「それは、聴診器を当てて自分で確認して下さい」と、
もう、はっきり言った。慌しく出て行った。

その後も、10才の娘の点滴用の注射針は抜き取られなかった。

退院間際。看護婦に、
「もう出るから・・・」「何をしている?」
「昨日の夜も点滴しなかったくせに?」と、聞いたら、
看護婦が「お金を払ったか?」と聞く・・・

唖然とした。。。また、お金の話・・・

逃げるインド人がいるんだろうな・・と思った。
はっきりと「点滴針を抜かないのは、お金を払ってからだ」と言うのだ・・・
余りにも情けない話。言葉を失った。

その為に、痛がっている子供の針さえも取れないなんて・・・

お金をたかるインド人医と、
お金を払わないで逃げるインド人患者。

どちらも、「お金・お金・・・」
もう余りにもお金お金でけちなインド人が可哀想になり、
散々な気持ちで、お金を払いに行った。

今度は、領収書。

訳の分からない、セキュリティー料金
4,000ルピー加算?などとも書いてあった。不審に思い、
一つ一つチェックしてみると・・・

信じられないようなモノがいっぱい記入されていた。

医者が、「ICUにしか泊まれないけど、そのお金は取らない」と
豪語していたのにも関わらず、ICU料金が取られていた。。。
それも112ルピー・・・そんな小さなお金も欲しいのか。。。

他にも、
「朝、何もしないで帰るのか?」と言った位、何もしていないのに、
医者は、380ルピーも朝の診察費として取っている・・・
今まで訪問していたのは、こういった診察料を取るためだったのかと言う感じ。
もう、こちらは、キレキレ状態だった。

受付の台を叩きつけて、
「請求書がおかしいから、どうしてだ?」と言う。
と、医者と話せというので、電話させた。

それで、散々文句。
「ICUで血液検査をしたから取った」と言う医者。

でも、ICUでは、ご飯を食べて待っていただけ・・・
何もしてもらっていない。変な請求だった。

それに、他の診察費についても、何もしていないのに、
(格好だけしたらまだしも、嫌々来たような様相で)
一回の訪問に300ルピー、合計、1500ルピー近く、加算している。
それなら医者は来るな~と言う感じ。

こういうインド人と何度も何度も言い合ったことはある。

けど、こちらが腹が立つだけで、全く変わった試しがなかった。
と言うか、腹が立つだけ無駄だと感じる。

余りにもお金に対して綺麗に、正しくなれないインド人。
いつになったら、変わるのか・・・期待できる様相も全くない。


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