“ワイフ君”が蕗採りに行きたいというので車で出掛けることにしたんです。
普段車で走っているときにはいろんなところで蕗を見かけるために、案外その辺にあるような気がしていますが、いざ採りに行こうとすると何処に行ったらいいのか分からなくなったりしてしまうんです。
そこで、ここぞという場所はカーナビに登録しておくことにしているんです。カラシナの場所しかり、フキやフキノトウの場所もしかりです。
わたしはマムシや熊が苦手なので、ワラビや蕗採りは“ワイフ君”におまかせ。傍らで草花を見ていたほうが楽しいんです。
ジュラシックパークにでも出てきそうな、とても大きな羊歯です。
整った形をした大きなこの羊歯は、諏訪峠を下ったところの杉林にある羊歯と同じものみたい。
そして、これは「ゼンマイ」。ゼンマイはおいしいのだけれど、ワラビと違って食べるまでが大変なのだとか。
フワフワの白い花はカラマツソウ。「ミヤマカラマツ」なんていう種類かもしれません。
この白い花は「ドクダミ」。
これは「マムシグサ」。茎の模様がマムシににているということらしいです。
これがマムシグサの実。秋には熟して赤くなります。
おや、これは面白いものを見つけました。「ハナイカダ(花筏)」です。実物を見るのはこれが初めてです。葉っぱの真ん中に花が咲いてこんな実をつけるとは・・・ほんとうに変わった植物です。この実は熟すと黒くなるようです。
これは「オカトラノオ」。
沢山咲いているところがありました。ほんとに綺麗です。
これは、わたしの大嫌いなヘビの抜け殻!と思い車を止めました。
「こんな長いヘビなんているわけないじゃない。きっとホースかなにかよ」
車から降りて恐る恐る近寄ってみると・・・
「なーんだ。あんたの言う通りだ」
正体はパイプ状に編まれたナイロン糸。でもこれっていったい何なんでしょう。びっくりするぐらい“ヘビの抜け殻”なんです。
これは「ヤブレガサ」。長く延ばした茎の先に花を付けていますが、あんまり綺麗ではありません。
これは「トリアシショウマ」。学名は「Astilbe thunbergii var. congesta」なんだとか。ネットで調べると、園芸店で売っている「アスチルベ」は、同じ仲間のアワモリショウマやチダケサシ、アカショウマなどが品種改良されたものらしいです。
「うわっ-、車止めてっ!」
と“ワイフ君”。
何かと思えば、真っ赤なキイチゴ。ところが、見た目はさも美味しそうなのですが、酸っぱくて、そのうえ苦いような渋いような。「ニガイチゴ」というヤツだと思います。
これは「アケビ」です。いまはまだ青くてダメですが、秋に熟すと口が開いて食べられるようになります。
(大きい画像)
アケビの近くにあったのは「エゴノキ」。わたしはずっと『ジシャガラ』と言っていました。子どものころ、川原の石でこの実をたたきつぶして、水でごちゃごちゃしていると石鹸のように泡が出るんです。「シャボンだ」なんて言って遊んでいましたっけ。ヤマガラはこの実が大好きなんだそうです。
「ヒヨドリバナ」。
白い花ばかり目立つ山の中にあって、紫の花を咲かせているのは「ウツボグサ」。
白い蕾に薄桃の細かい花は「ムラサキシキブ(紫式部)」。庭にあって実のつきがいいのは「コムラサキ」。ムラサキシキブなんて書かれて売られたりしていますが、正しくはコムラサキ(小紫)とのこと。
土手を低くはうようにして、小さな赤い実をつけているのは「スノキ」。子どもの頃はサルノコシカケなんて言って、この赤い実を見つけては食べていました。ただ、どうしてそう呼んでいたのかは知りません。サルノコシカケといったらキノコですよね。この実は酸っぱいです。スノキ(酢の木)というのですから当然ですけれどね。
帰り道で面白いものを見つけました。
分かりますか?どうです、面白いでしょう。
よくみると、この葉だけではないのです。
これも・・・
これも、あそこにも・・・。
なかにはこんなものも・・・。いったいどんな虫が、何の目的でこんなことをするのか、わたしには全く分かりませんでした。“ワイフ君”は虫が食いちぎって、葉を下に落とそうとしているんだと言いました。
で、結局どうだったかと言いますと・・・これはネットで調べて分かったことなのですが、笹の葉の新芽が出てくるときは、キッチリとグルグル巻きになっているんだそうです。そのとき、その柔い新芽の横っちょのほうを虫が食べると、葉が広がったときこんなことになるんだそうです。なるほどでしょう。
最後におまけがあります。
これって面白い葉っぱでしょう。わたしは『八』の字が書いてある葉っぱで検索をかけたんです。するとこの方のブログがヒットしました。そこにはとても面白いことが書いてありました。これは「ミズヒキ(水引)」だったんですね。わたしは、こんな模様の入ったミズヒキを、いままで見たことがなかったんです。この黒い模様を、弘法大師が筆を拭いたあとに見立てて、別名を「フデフキソウ」というところがいいですね。
野山は本当に面白い!
こんどからちょっと止まって注意して見てみることにします(^^)v
自転車でこんなところに入り込んだら、うれしくって夢中になって走るのを忘れてしまいそうです。そしてヤブ蚊にさされたりしてしまうのです。
野山は季節季節で発見があってほんとうに面白いです。
クローズアップは被写界深度がくせ者ですが、わたしはピントはカメラ任せなので、できるだけ何枚か撮るようにしています。それでも結局全部ダメなんていうこともあるんです。フィルムカメラだったら大変ですが、デジカメはこんなところがいいですよね。今回はたまたま撮れていたようですが、薄暗い森の中の真っ白なので、少し白飛び気味です。
それに,よく気付きますね。そして,よく調べます。
今度から見習います。^^;
一番困るのは、その花の名前を知りたいと思ったとき、何万円もする立派な植物図鑑が案外役に立たないことです。名前が分かればすぐに調べられますが、こちらはその名前を知りたいのですから。
その点、花の色や形、季節や場所など様々なヒントから画像検索がかけられるインターネットには本当に助けられます。こうして名前さえわかればもうこっちのものです。
“なでら男さん”のおっしゃるように、まずは、路傍の小さな白い花に気づくか気づかないか。そして、気づいたとしてそれに興味が湧くか湧かないか。というところでしょうか。
野山の散策も、マムシや熊やイノシシが出てこなければどんなに楽しいかしれません。ハハハ
抜け殻見たくないですね~
本物はさらに見たくないですね~
また今度一緒に走りましょうね。
よろしくお願いいたします。
この世にヘビとカラオケは無くても一向に差し支えのないkojiなのです。野山にヘビはつきものと来ていますから、それだけがスネークなのです・・・いえ、ネックなのです。オヤジギャグにもならないことばっかり言っては、娘達からヒンシュクを買っております。
ぜひご一緒願います。楽しみにしております。