休日は風を切って

休日は自転車に乗って風を切って、そんな生活をずっと続けていけたらと思っています・・・

老いて益々、みちのく自転車道

2010年10月12日 | みちのく自転車道
(2010.10.11 am10:31 「失礼ですが、お年はお幾つなんですか?」)



10月11日、早朝の安達太良には虹がかかっていました。秋晴れのいい天気になりそうですが、山沿いは時雨れているのかもしれません。



少しゆっくりして、午前9時30分ごろみちのく自転車道に向けて出発しました。家を出て1キロ、正面に見える高倉山は郡山市、その手前を阿武隈川に向かって左折します。



午前9時39分、阿武隈川堤防に到着。きょうのお供は“P君”です。こないだは“P君”がだだをこねて途中で引き返すなんていうハプニングがありましたが、修理も済んできょうは大丈夫。



午前10時、みちのく自転車道の入り口に到着。セイタカアワダチソウが咲き始めていました。



みちのく自転車道を走り出してまもなく、向こうから走ってくるローディさんの姿には見覚えがありました。やはり“マドンさん”でした。話題はテレビの取材。いよいよ今夜放送になるのです。おおよそ5分の放送時間とのことですが、取材はほぼ一日がかりだったなんていう話で盛り上がります。



と、そこへ通りかかった“自転車乗り”のかたは“マドンさん”ともお知り合いのようで、またまた今夜のテレビの話題になりました。相当ご年配の方とお見受けしたのですが、その軽やかな身のこなしは只者ではないことを示していました。



「失礼ですが、お年はおいくつでいらっしゃいますか?」
なんと78才なのだそうです。自転車を見れば“SONYの自転車ナビ”を付けていらっしゃるし、オーディオが好きだと言っておられましたので、メカには相当強い方だとお見受けいたしました。そしてその若さとパワーを頂戴するために握手などさせて戴きました。いつまでもこうしてみちのく自転車道を走っていたいものだと思いました。

“マドンさん”は本宮方面から県道29号線を経由して須賀川へ戻るいつもの周回コースということで、ここでお別れしました。
「じゃ、お気を付けて、今晩楽しみにしています!」
きょうは西風が結構吹いているのです。



風があって日が翳ると少し涼しくなりますが、それでもさわやかな秋の日の自転車道です。



郡山市安積町、キラキラ光る阿武隈川の川面がきれいです。



静かな自転車道ですが、それでもきょうはいつもより沢山の自転車の方々を見かけているんです。ひょっとしたら、今までで一番多いかも知れません。



須賀川市に入り、いつもの田んぼの中のクネクネ道を走っています。ここでも稲刈りが行われていましたが、雨の多い今年は機械刈りも大変だったようで、コンバインの走ったあとがこんなになって残っていました。



そうそう、ここまで来る途中、宇津嶺橋のところで同じ本宮市からお出でになったという方に出会いました。乙字ケ滝を目指してきたのだそうですが、お時間があるということでそこから引き返されるということでしたから、自己紹介をしてそこでお別れしました。
「また何処かでお会いしましょうね」



大きな水たまりに映り込んだ青空と白い雲、これもまたみちのく自転車道の味わいです。



12時44分、これがきょうの乙字ケ滝。水かさが増していていつもより大分滝の幅が広がっていました。



小休止をして帰路につきます。きょうは来た道を戻ります。



滝からすぐのところ、来たときは気づかずに過ぎてしまったようでしたが、アケビが沢山口を開けてなっていました。何とか取って食べてやろうとしたのですが、アケビのツルがからまった木には登れる足場も無く、悔しいことに全く手も足も出ませんでした。



道ばたのミゾソバ、花の先っちょのピンクがかわいいくて写真を撮っていると、よだれが出そうなデローザが止まりました。
「何を撮っていらっしゃるんですか」
「あんまりかわいいもんだから、ミゾソバをね」
というようなやりとりが最初にあったような気がします。郡山の方とのことで、自転車に乗るきっかけというのがあまりにもわたしと同じで、あれやこれやとお話をさせていただきました。
「それじゃ、お気を付けて」



帰りは浜尾遊水地を通りました。ラジコン飛行機を飛ばしている方々いたからです。



いつもの方々かなと思って立ち寄ってみたのですが、そうではなかったようでした。きょうは少々風がありましたから着陸が難しそうでした。



自転車道の畑で見かけた不思議なもの。きっとケイトウ(鶏頭)の仲間なんだと思います。



午後3時47分、さんざん道草をくってようやく阿武隈川の出発点に戻りました。本当はスカイラインの紅葉が始まっているような気がして、“ワイフ君”を連れて行こうかとも思ったのです。安達太良には朝から雲がかかっていて、おそらくは吾妻連峰も同じ状態だろうとやめにしたのです。安達太良には今もなお雲がかかっているのですが、スカイライン実際の所はどうだったのでしょうか。



秋の陽はだいぶ傾いて、時々は頭が道路からはみ出して土手下の田んぼを走ったりするのです。



この景色、もう何度眺めたんでしょうね。これからもこうしてみちのく自転車道を走り続けたいものです。老いて益々と言われるくらいに・・・。

長いブランクのリハビリを兼ねた、本日の走行距離82.87 走行時間4:05 平均速度20.2 最高速度48.4


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20 コメント

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もりだくさん (楽山)
2010-10-12 22:02:53
いつもながら、もりだくさんな内容で楽しめました。
それにしても、78歳はすごいですねえ。いや、80過ぎても自転車乗ってる人は、けっこういるのですが、皆さんいわゆるママチャリです。私の祖父も95過ぎまで自転車乗りましたが、ママチャリでした。昔の方と言っては失礼ですが、自転車が日常の移動手段だった人たちにとっては、我々よりも自転車と一体化している側面もあるのかなと思います。
少なくとも、車の運転ができなくなっても自転車乗りは継続できるようにするには、足腰弱くなっちゃだめですね。
なんだか、中高年のパワーが強調されるのは、少子化国家としては、複雑なところですね。ま、健康によいのは間違いないでしょうが。
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いやー (ケンヂ)
2010-10-12 22:09:36
マネしたいです。78歳の先輩。
そうやって自転車仲間を次々に作っていくkojiさん。
風と青空が友だちっていうのも,やっぱりいいなあ。それが自転車の基礎の基礎かなあ。
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“楽山さん” (koji)
2010-10-13 00:30:18
ママチャリといえども、95過ぎまで自転車に乗った“楽山さん”のおじいさまも凄いです。わたしが思うに、自動車は倒れることはありませんが、自転車はバランスを取らなければならないので、反射神経だって相当鍛えられるのだと思います。ですから、若さを保つにはとてもいい乗り物なのかもしれません。
今からこうして少しでも鍛えておけば何とかなりそうな気がするのです。“楽山さん”などは、おじいさんになってもきっとブルベなどを好タイムで走っているのだと思いますよ、若者を尻目にね。
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“ケンヂさん” (koji)
2010-10-13 00:38:01
たしかに現代の70代の方々は大変若いと思います。わたしの祖父は73才で亡くなりましたが、本当におじいちゃんという感じでしたよ。ただ、この方は78ですからねえ、すごいと思います。
パワーを下さいって手を差し出したら、ご本人は少し前まで体調を崩しておられたということでしたから、それじゃということで「わたしのパワーをあげます」って握手をしていただきました。わたしのパワーが少し落ちました。ハハハ
でもいいですよね、こんな自転車つながりの出来るみちのく自転車道って。
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健康で走り続けたい (ちゃりけん)
2010-10-13 10:17:30
11日は、R399小川郷から夏井川沿いに小野町、んで三春から郡山経由K73で安達まで走りました。残念ながらみちのくへは行けませんでしたが、小和滝7あたりでkojiさん居ないかなあなんて思っちゃいました。遅い時間だったのでみちのく走ったとしても会えませんでしたが。
次に郡山方面通過するときはみちのく道利用しますね。
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健康でいたいですね (まゆまゆ)
2010-10-13 16:23:37
先日の、二本松ファミリーサイクリングにも

70代の方たくさんいましたよ。みんな男性でしたけど・・・

私もばあちゃんになっても、走りたいです。

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先輩方のパワーは (ロンリーH)
2010-10-13 17:54:11
凄いですね。
78歳の自転車乗り。憧れてしまいます。
私の両親は健在なのですがこの二人も凄いのです。
父は80歳ですが卓球のシニア大会に、母は71歳で水泳のシニア大会にそれぞれ参加しています。
これも日頃の鍛練の成果なのでしょうね。
私がメタボをきっかけに自転車に乗りはじめた時は「長く続けるように」と会う度に言われていたことを思い出します。
「継続は力なり」ですね。
今度の休みはみちのく自転車道に行って先輩達のパワーを頂いこようかな。

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“ちゃりけんさん” (koji)
2010-10-13 19:40:46
“ちゃりけんさん”はホント、タフですねえ。わたしも長いブランクからの復活ですからぼちぼちと距離を伸ばしていこうと思っています。そういえば“ちゃりけんさん”も持病をかかえていらっしゃるのでしたね。おたがいに長く自転車と付き合っていけるように身体の方も大事にしていきましょうね。
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“まゆまゆさん” (koji)
2010-10-13 19:54:02
こうして当たり前のように自転車に乗っていますが、こうして何もなく健康でいられるというのは全く奇跡に近いことだと思います。“まゆまゆさん”と同じく、わたしもみちのく自転車道の大先輩にあやかって、おじいさんになっても走っていたいものです。
願わくは、みちのく自転車道の仲間達の健康な自転車ライフが生涯続きますように・・・。
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“ロンリーHさん” (koji)
2010-10-13 20:00:03
“ロンリーHさん”のご両親もステキですね。そんなお年寄りになりたいものです。自転車に乗る息子に「長く続けるように」なんてなかなか言えないですよね。わたしの両親が健在だったら、きっと「危ないから自転車だけは止めなさい」なんて言ったかも・・・いや、お袋は中学のとき、わたしに校則違反のドロップハンドルのサイクリング車を通学自転車として買ってくれたぐらいですから、結構応援してくれたかもしれません。
“ロンリーHさん”いいご両親ですね。お言葉に甘えて、わたしたちは楽しく自転車に乗ってしまいましょうね。
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