スコット・プルイット環境保護庁(EPA)長官とバイ会談

2017年06月11日 | 国際会議

11日7:45~(日本時間同日14:45)

アメリカのスコット・プルイット環境保護庁(EPA)長官とバイ会談を行いました。

私から今後両国間における協力していくべきテーマとして大気環境管理、水銀、環境教育の3つを提案、そして年に一回の事務レベルでの定期会合も提案しました。長官からは、燃料の多様性をうまく活用した排出量削減を重視していくこと。水銀が漁業資源に与える影響を懸念すること。水俣条約は今後も協力し推し進めていくこと。そして年に一回の閣僚会合と同二回の事務レベル会合をやりましょうと逆提案を受けました。

今回の会談での最大のテーマである気候変動について一言申し上げました。

「先日のトランプ大統領によるパリ協定からの離脱は率直に申し上げ失望しました」

「私は環境をライフワークとする政治家であり、京都議定書でも寄与してきた、パリ協定は地球の未来に寄与できる協定であり、その中でアメリカとともに地球に貢献する仕事をしたいと思う。」

「パリ協定が完璧だと思わないが、ようやくここまでたどり着いた、子や孫の将来世代に美しい地球を残したい。」「イノベーションは今後の重要な要素、経済成長と気候変動防止は両立できる、そのためにはアメリカの力が必要だ。」と。

プルイット長官からは、過去の経験でのリーダーシップと情熱を高く評価頂くとともに、「アメリカが気候変動問題に関わらないということは避けなければならない、CO2削減に意義ある形でアメリカも関わって行きたい。協定には離脱したが気候変動条約枠組締約国として残っている。他国への協力、イノベーションなど内外にしっかり協力していきたい。大統領も日本と国際的削減に協力していくとコミットした」とも。予定時間を大幅に超えてしまいましたが、率直に互いに思うところの意見交換ができたバイ会談になりました。