koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

12/9 宇部定期開院

2018-01-03 | おもちゃ
12月度の宇部おもちゃ病院定期開院日です。
(修理品が貯まって、ブログ更新遅れました…)

1件目、アンパンマンのキーボードです。

アンパンマンのおもちゃ、す~~~~ごく多く、メロディーキーボードも何種類かあるのですが、初めて見るタイプです。
「電源が入らない。SWをぎゅーっと押さえてると鳴る事があった。」との事なので、SW周辺を見ていきます。

(写真は修理後)
結論は、「SWに上から大きな衝撃が掛かって、基板のプリントが剥離・断線」でした。リード線の所からすずメッキ線で繋いで復旧させました。

後は、他のドクターの修理に邪魔を入れて遊んでいましたが、めんどうな入院患者を預かってしまいました。夢の子「ユメル」くん:2体です。

受付のナースさんの説明によると、老人ホームの職員さんの様で、ホームの備品の様です。かなり汚れてる上、服を着てなくて可哀想です…。とりあえず「手のSWが効かない」との事。

1体目は年末に慌てて修理したので、途中の写真を撮りませんでした。
右手SWは、基板側で断線。長さにちょっと不安があったので、継ぎ足して再接続。
左手SWは、SW出口の大きな熱収縮チューブのところで断線。タクトSWの所で引き直して繋いで復旧。
頭と胸の圧電センサは、形の修正をしても感度が鈍いことが多いので、2つとも取り替えました。
すっかり疲れたので、縫い戻しは奥さんにお願いしてしまいました。

2体目は年明けの余裕のある時にやったので、ちょっと写真を撮りました。
まず、チャック~後頭部の手縫い部分をほどいて、BOXを留めてる結束バンドを切ります。

この結束バンド、この太さでこの長さの結束バンドがなかなか入手できないので、安全ピン突っ込んでロック外して再利用したいのですが、作業スペースに余裕がないと、なかなかロック解除できません…。1体目は、これでかなり時間を使ってしまいましたが、2体目はとっとと諦めて切りました…。

左手SW、1体目と同様に、熱収縮チューブの出口部分で切れてました。

SWの所から付け替えて、引き直して接続して復旧。
右手SWは、最初に確認したときは作動不良だった気がするのですが、分解して確認したらOKの様でした。同じ熱収縮チューブの出口で、断線はしてないけど被覆に亀裂が入ってたので、チューブちょっと切って当たる位置を変えて、ビニールテープを巻いておきました。

同様に、頭と胸の圧電センサは取り替えておきます。

写真は、頭の圧電センサ。いつもの様にアルミのケースが潰れています。この変形を直しただけで作動する様になったという記事を見ましたが、圧電センサはどうも、経年劣化で感度が鈍くなる気がします。基材の金属板と裏に塗ってる圧電塗料との密着度が低下するせいではないかと考えています。秋葉原で1個10円で買ってきた圧電センサに取り替えます。
胸のセンサも同様に取替。
綿をかき分け、袋に入って糸で留めてあるセンサを取り出し、はんだ付け直して、念のためホットボンドで配線固定して、袋を縫い戻して…、と、とにかく必要な作業量が多くてめんどくさい~。

2体目も、縫い戻しは奥さんに頼んじゃいました。
最後に、2体とも瞳の白丸が消えちゃってたので、パンチで白いシールを切り抜いて貼り付けました。(書こうかとも思ったのですが、シールの方が失敗がないと思ったので。)

2体ともかなり汚れてて、洗ってあげたい気はするのですが、電子・機械部品を全部外して丸洗いするのはかなりの量の作業で、ちょっとボランティアの範囲を超えてしまいます…。裸で持ち込まれましたが、服はあるんだろうか…等も心配ですが、とりあえず故障個所を修理した状態で返却とします。
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