koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

9/9 まちなかエコ出張開院

2017-09-17 | おもちゃ
この日は、宇部おもちゃ病院の定期開院日ですが、同じ日に、いつもの「子ども用品リユース」の新天町でのイベントがあったので、ぼくはこちらに出席です。
この日は「電池&電池ボックス端子の日」でした。じゃんじゃんやっていきます。

1件目、アンパンマンの補助便座サウンドです。

電池BOX端子のスプリングが1ヶ所サビ、リューターで軽く磨いて終了。

2件目、キティちゃんの電子レンジ。

リユースで今もらってきたらしいですが…。リユースで貰ったばかりのものを、動作確認もせずに持ち込むのはやめてほしいのですが、見ると電池BOX端子がめためたにサビててちゃんと動くはずもない状態だったので、修理しました。(本来、リユース側で動作確認して、不良の物はおもちゃ病院で修理してから出すようになってるはずなのですが。)
電池端子、結局3個取替しました。
あと、扉のあきがちょっと悪かったので、分解してグリス給脂しておきました。

3件目、「こえだちゃんと木のおうち」です。

これも、電池BOX端子が無理なレベルにサビてたので、2つ取り替えました。

4件目、アンパンマンの50音ボード。忙しすぎて写真撮り忘れました。
単4用の電池BOX端子2個取り替えました。

5件目、メリー。

「音はするけど回らない」との事。ギアBOX分解すると、プーリーベルトが外れてました。(写真は手持ち品取替後)

とりあえずはめてみたら、すっかりゆるゆるになってたので、手持ち品(多分、前回ダッキーに使ってあった物)でちょうどいいのがあったので、取り替えました。

6件目、プリキュアの「キュアライン」です。

過去の記憶を辿りながら「めんどうだな…」と思ったのですが、電池端子のサビだけでした。リューターで磨いて終了。

7件目、仮面ライダーの変身ベルト。写真撮り忘れ。
電池の消耗による作動不良でした。

8件目、アンパンマンの「ことば図鑑DX」です。

カルテによると「あ、しか言わない」との事…。「?」ですが、電源入れてみると簡単。起動音「アンパンマン!」の最初の「ア」でリセットして、「ア」を繰り返す状態。典型的な電池容量不足状態です。
電池チェック→消耗を確認、別の電池で動作OKで返却です。

9件目、アンパンマンのぬいぐるみ。

中に音の出る物が入ってますが、鳴らないという物。確認していくと、メインのスライドSWの不良で、短絡すると鳴りました。基板直付けで分解面倒だったので、接点復活剤吹いてパチパチしてみたところ、何とか復活したので、これでヨシとしました。

10件目、アンパンマンのピアノ(…?)です。

電池BOX端子のサビを取ったら動いたので、終了にしようかと思いましたが、いまいち作動が不安定なのと、鍵盤が1個折れてて取れちゃうので、預かりにしました。
分解しようと観察してたら、なんかコードが出口でブチ切れてる。これは、マイクコードの残骸と思われます。
ちょうど、20年以上使った家の電話を買い替えて、コンデンサマイクの中古手持ちがあったので、頼まれてないけど、マイクを作ってみました。(写真は手作りマイク取り付け後。)
鍵盤は、落ちないようにビニールテープで留めるだけにしました。
返却で電話したところ、マイクは家にあるらしく、持ってきてくれたら正規品を取り付ける旨、お伝えしました。

11件目、DisneyResortのアナと雪の女王マイクです。

カルテを見ると「音が割れる」と書いてある。「?」です。そりゃぁおもちゃだもん、音ぐらい割れるさー。まあでも、スピーカの不良もありうるかも…、と思いつつ、手持ち電池入れて動作確認してみると…、なんか曲が微妙に音痴です。周波数がフラフラしてるようです。曲の再生が途中で止まってしまう事もあるようです。クロックの不安定か、電源電圧の不安定の様な気がします。

分解苦労しました。先の赤い部分をコネて外して、シールの下のネジ2つ外すまではすぐでしたが、ケースが開きません…。結局、頭のピンクの部分ではまって押さえてるのですが、ツメが無茶苦茶硬くて苦労しました。
分解してみると、マイクの形はしてますが、マイクの機能はなく、曲を流すだけでした。(基板写真は補修後)

「水晶発振の不安定」かと思いましたが、水晶無し、多分CR発振かな?
次に疑うのは、電源平滑コンと、パスコンです。
とりあえず一通り再ハンダ付けして、改善せず。電源平滑の電解コンデンサ22μFを1回外して、手持ちの47μFを仮付けして、改善せず。
一旦外した22μFは、DMMで測定の結果、容量も絶縁も問題ないので、再度取り付けようとしてたら、ランドの境目にパターンの亀裂を発見。ハンダ除去してたら、ランドが取れてしまいました。
「はは~ん、原因はこれかも?」
パターンのレジスト削って、コンデンサの足をちょっと長めに折って、直接ハンダ付け。これで動作確認したところ、音痴が直ったみたい。曲が途中で止まってしまうのも直ったようです。

12件目、音の出るパトカーです。

右側のSWが全滅、との事。
あけてみると…、どうしてこうなるの、右側のSW基板への線5本のうち、4本が切れてます。よくみてみると、線が1本足りません。これは…、お父さん、分解しましたね?
「線適当でいいかなぁ…、基板を追って、コモンぐらいは確認しないと…」と思いましたが、メイン基板・SW基板両方とも、番号が振ってあって、悩まずに再接続できました。
ハンダ付けしてると、ちょっと異臭が…。何かこぼして、分解清掃したのかもしれません…。(何をこぼしたかは、知らぬが仏……。)

13件目、歩いて鳴く犬のぬいぐるみです。

分解苦労しました。まず、電池BOX周りの接着がしっかりしてて、はがすの大変でした。
次に、足が抜けません…。これは…、足先で縫い留めてあるのかしら…?
後ろ足は、がんばってめくってくと、縫い留めてある糸が見えたので、切ってようやく外れましたが、前足はめくっても縫い留め部まで到達できず…。
外からは縫い留めの糸が確認できず、やむなく、足の裏のミシン縫い目を1cm程切ってほどきました。

配線かSWが怪しいかと思ってましたが、モーターピニオンにかなり巻き付いていたぬいぐるみの毛を除去したら、ちゃんと動きだしました。(写真は除去後)

IWAYAの全機械式ではなく「半電子式」です。歩く→首振るのシーケンスを機械式で切り替えながら、首を振る動作の時にリミットを蹴る様になってて、リミットONで電子再生で鳴くようになってる作りでした。(よって、モーターが回らないと鳴きもしない作り。)

組み戻して、ぬいぐるみ着せて、ホットボンドで電池BOX周り仕戻し。前足の足の裏の縫い目を手縫いで縫い戻して終了です。

14件目、プラレールです。ちょっと問題発生。入院で持って帰ってるのに、カルテが行方不明です!

現地にて、依頼者さんの前で分解。ギアボックス外すと、中から小さいギアが転がり出てきました。
これは、以前に経験がある。最後の駆動輪のギアを回す為の最終段のギアの短い軸が抜け落ちて、ギアが脱落してしまってる状態。どうも、抜けた軸は無くなってる様です。
「軸作らないといけないので、預かります。」と、入院にしました。

家に持って帰って、手持ちの軸になりそうなものをあさくってると、M2×8mmLのビスがちょうどだったので、先端にニッパ等で段を付けて、差し込みました。

プラスのネジ頭が見えてるのが、補修部分です。
分解ついでに、だいぶほこりがついてたギア、全部掃除して、グリス給脂もしておきました。

という事で、現在、返却不能な状態です…。
もしブログみてたら、市民活動センター(0836-36-9555)に連絡下さい。


いや~、働いたなぁ~。
今回勉強になったのは、アナ雪のマイクでしょうか。
以前、ルネサスのワンボードマイコン「GR-SAKURA」をコントローラにして、8×8×8のLEDCubeを作ったのがうまく動かず、ルネサスの掲示板にヘルプを出した所、「これだけの大電流を高速でON-OFFさせるするのに、消費端の直近に大容量の電解コンデンサをつけなさい」と助言を頂きました。
「電解コンデンサは、ACアダプターの出力端に大容量のがついてますよね?」と返した所、「ACアダプターからケーブルが1mぐらいはある。ACアダプター側のコンデンサも必要だけど、インピーダンスの関係で、基板側にも必要」という回答でした。(各ICのそれぞれ直近に、0.1μFのパスコンはつけてましたが。)

今回のアナ雪マイク、途中の動作確認は、手作りの可変スイッチング電源で駆動してましたが、それでもやっぱり、動作不安定でした。
やっぱり、基板側の電源平滑コンデンサとパスコンは大事、という事が再認識できました。
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9/3 おもちゃ修理(1件)

2017-09-06 | おもちゃ
またもや、妻の職場のおもちゃ修理、トーマスのプラレールです。

これはヒドい…。真ん中でポッキリ折れてます。
まあ、それなりにスペースあるようなので、瞬間接着剤で仮固定後、エポキシで補強で行きました。
学童のおもちゃは、ギアがメタメタに汚れてることが多いので、ギアボックス分解してギア掃除、グリス給脂もしておきました。
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