koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

9/24 まちなかエコ臨時開院

2016-10-08 | リスト
恒例になって参りました、まちなかエコ・子ども用品リユースでの出張開院です。
先日の下関サイエンスフェスタは、修理不能が6件中2件もあってヘコみましたが、今回は結構満足な修理になったかな?

どんどん来ます。どんどん片づけていかなくては。
1件目、トーマスプラレールです。(5番は…ジェームスかな?)

よく来ます、機関車~電池車間の断線です。
継いだり取り替えたりで復旧するだけなのですが、電池車側、取り回しを気を付けないと、車輪の回転を阻害するので、要注意でした。


2件目も、同じ人のプラレール(3番は…ヘンリーかな?)

同様に、線引き換えで修理。

3件目、DORYのブレスレットです。(ファインディング ニモのキャラクターらしいです。)

電池切れの様ですが、電池が交換できる作りになっていない…。
依頼者さんの「表のシリコンのところがめくれそう」との事で、カッターで接着部分を切りながら電池をこねくり出すと、VinnicのL736が3個。まあ、見て分かるのですが、互換表によると、LR41です。ばっちり切れてます。
LR41を3個買ってきて再度来てもらったので、ドリーのシリコン部分を、ていねいに切り広げて、電池3個とも交換したら、ちゃんとLED光る様になりました。
接着剤でめくった所付け直して、終了。

4件目、アンパンマンのキッチンタイマーです。

「おもちゃじゃないんですが…」と恐縮しておられましたが、「いや~、よく診ますし、アンパンマンならおもちゃですよ~」と、引き受けたものの、直りませんでした。

見ての通り、液晶が部分的に出ない箇所がある。

予想通り、液晶側のゴムみたいな電極を、基板に押し付けるタイプです。
ゴム側・基板側、しつこく清掃してみたのですが、表示復活せず。諦めました…。

5件目、アンパンマンのノートパソコンです。

電池端子のサビだけだったので、磨いて動作確認→終了です。

6件目、写真撮り忘れました。トーマスのプラレール各種、連結器が折れたの7台まとめて。
手持ちの予備品で取り替えて、あっという間に終了。(3年ぐらい前に買ってチビチビ使ってた予備品を、一気に使い切ってしまった。買い足しに行かなくっちゃ~)

7件目、全体写真撮り忘れました、同じ人のトーマスです。
手に持って浮かせた状態だと車輪回るけど、置いたら走らない、との事。典型的な駆動輪のギアの割れ症状です。
ところが、分解してみると、かなり大変なヤツでした…

前輪~駆動輪のコンロッド(かな?)が邪魔で、駆動輪が外れません…。
普通は前輪がすぐ外れるので、駆動輪を隙間から無理やり引っ張り出して補修するのですが、前輪に回転検知のリミットがついてる様で、どうも外しにくい構造。
隙間からなんとかプーラー掛けて、車輪は外して、ピニオンをなんとか叩き込み。(ピニオンは、珍しくm=0.5の12Tでした。プラレールの駆動輪のギアはm=0.6が多い。)
車輪の反対側は、軸に突起が出てて、簡単には仕戻しできない。狭くて芯がちゃんと出てない状態で、プラハンマーで叩いたら、ボス部が割れてしまった~。ピンチ…。
なんとかトルクは伝わる様なので、見なかったことにしました…。(すみません…)

ここからは、入院での対応です。
8,9件目は、会社の後輩(元部下。少し前に異動になったので、ちょっと久しぶりに会った)が持ってきたものです。先輩のメンツにかけて、何としても直さなくては!

8件目、「たいこでドン!ドン!」です。よくある「歌の絵本」タイプです。全く鳴らないとの事。

台紙からがんばって引っぺがして、中身確認。
スピーカー・配線問題なし。基板とマトリックスの接続部を掃除しても、うんともすんとも言わない。基板側直接短絡でも反応なし。

基板はこんな感じ。またセラクロックっぽいものが付いてます。前回(下関)の修理不能を思い出しながら、「あ~…セラクロックの発振確認とかしないとかなぁ…」と思いつつ、いつもの様に、全点再ハンダ付けしたら、ラッキー!ちゃんと鳴る様になりました。

9件目、「me reader」と書いてあります。ディズニーのお話が朗読されるおもちゃの様です。

8番目のボタン:中列の一番下の右だけが効かない、との事。
「1個ぐらいダメでもいいじゃないか…」と思いつつ、家で確認してみると、左右の絵のボタンでお話を選んだ後、中列のボタンで章を選ぶ。ストーリーが8分割になってる。
8番目のボタンが効かないという事は、一番肝心な「~~~でしたとさ、めでたし、めでたし。」の所が聞けない状態って事…。これは直さなくっちゃ。

基板とマトリックスの接続部掃除→復活せず。マトリックス外してめくってみます。

フィルム側は、高温には耐えない透明フィルムに、カーボン系の導電塗料を印刷したもの。
プラスチックの側のフィルム側パターンと接触するところにも導電塗料が塗ってあって、押さえると接触するようになってる。
「はは~ん、このプラスチック板側の導電塗料の不良じゃないの~?アルミ箔貼ったら一発でしょ~」と思ったものの、念のためフィルムパターン側を導体で短絡してみると…、8番ボタンはやっぱり鳴らない…。

導通確認してくと、写真にも写ってます、パターンを跨いで、保護にフィルムを掛けた上からもう1度導電塗料を塗ってある所で、導通が切れてます。
先日、秋葉原通販で大量に買った、銅箔テープの出番。
一旦貼ってみてダメだったので、日本おもちゃ病院協会でお勧めの「ビニール線の芯線を1本挟み込んで接着」で、何とか導通確保。上からセロテープで補強。
耐久性ちょっと不安で、時々上から押さえてあげた方がいいかも、みたいな感じですが、とりあえず鳴る様になりました。

さて10件目、アンパンマンのキッチンセットです。以前にも見た事あります。

起動の音楽・セリフは出るけど、その後のコンロがゆらゆら動いたり、流しの底のグルグルが回ったりが動かない、との事。

とりあえず分解。モーター単体テストはOK、配線も問題なし。
よく観察してみると、起動時のアンパンマンのセリフの後、モーターが起動しようとした所で、LEDが一瞬光りながら、「ブチッ」と動作が切れる感じがします。

基板確認すると、SWボタンの隙間から何かこぼしたのでしょうか、酷く傷んでました。

とりあえず汚れを拭いてみると、パターンのダメージは、それ程でもない。
ダメージ真っ只中の電源平滑コンは怪しいので、いつもの様に外して確認→問題ないのでまた付け直し。
…電源平滑コンの外し・付けの後、再度動作確認すると、さっきまで鳴ってた起動の音楽・セリフも鳴らなくなった~。こ、これは、壊れかけのCOB(基板直付けIC)にとどめを刺したしまったかも…?

とりあえず、電圧が掛かってる気配がまったくしない。ちょっと真面目に考えてみよう。

ここでふと、モーター駆動のトランジスタに、ベース電流を流してみたけど、
。モーター全く回らない…。あ、トランジスタのシンク回路なので、モーターのプラス端子には、常時プラスが掛かってるはずなのに、無電圧!
基板写真の赤矢印の所、変色したランドみたいな箇所、ここで断線してるみたい!
T字路の所、レジストを削って、スズメッキ線でT字にハンダ付けしたところ、直った~!
いや~、よかったよかった。

11件目、アンパンマンのお風呂シャワーです。シャワーヘッドの直・シャワーの切り替え部分が割れてしまった、との事。

なんか、以前にも診た気がする…。シャワーヘッド部分、なんとか分解を試みる…。

かなり苦労した。パイプ側の黄色の部分がわっかになって嵌まってて、シャワーヘッドのネジを外しただけでは分解できない。接着してあって、外れない…。
何とか、片側の接着の縁を切ったら、フリーになった方が引っ張り出せて、カバーは外れました。
しかし、ホース取り付け部~水の出口の部分が、どうしても外れない…。
ネジが付いてるけど、下がどうもしっかり接着してて、ネジを外した後、相当コネたけど、どうしても外れない…。
「ネジを外して、通し穴開けて、長めのビスで固定」といった補修を考えてたんだけど、この状態では修理できない…。

しかたなく、割れたところに適量なエポキシ塗って、切り替え用のゴムをセットして、一か八かでくっつけてみました。
丸1日待った後、恐る恐るシャワーヘッドを回してみたら…、なんとかゴムにはくっつかず、軸の折損部分のみくっついてくれました。
強度的には大変不安、今度折れたら、もう回らない様に固定しかない、と思いつつ、この度はこれで終了としました。
(片づける時にシャワーヘッドを留めておく、黄色の部分も割れてましたが、ここは針金さして補修したりしても、力が掛かってもたないと思われるので、補修しませんでした。)

12件目、アンパンマンのノートパソコンです。マイク線・マウス線、ボロボロで取り替えて欲しい、との事。

…また来ましたね~。上画面から出てるマウス線は、画面側のシールを剥がさないと取替できないヤツ。下側のマイク線は3芯必要で、ちょうどいい手持ちの線がないヤツ…。

マウス線の方は、ずいぶん前に秋葉原で買った63円/mのシールド線を使用。
マイク線は、ちょうど秋葉原に行ける用事があったので、あちこち探し回った結果、3mで500円のUSBケーブルを切って使うことにした。

しかし、とりあえずまず動作確認してみないと、線だけ直しても動かなかったら意味ないし…、と思って、電池入れてみると…
電池入れるとそのまま起動するけど、全部のキー、全く効かない!点くけど何もできない状態。

とりあえず、キーボード側を分解する。
基板とマトリックスの接続部を外してみると、かなり傷んでる感じだが、アルコールで拭いてみても、復活しない。マトリックス外して、全部確認してみる。
全体的に、かなり傷んでました。根気よく拭いたら、ほとんどのキーは復活しましたが、「ら、り、る、を、ファンクションのひらがな」といった感じで、いくつかのキーが復活しません。

念入りに導通を確認していったら、前述の「me reader」と同様に、跨いでる所で何個所か導通不良があったので、またもや銅箔テープで補修しました。

計3箇所補修したかな?これで、全部のキーが効くようになりました。

動作が直ったので、いよいよ配線の取り替え。
キーボード側のマイク線は、すぐ先に取り替えました。
問題の画面側。黄色の部分、フタして隠してあるヒンジ部のネジ、いつもより苦労しました。結局スムーズに外れず、フタが割れてしまいました…。
次は、例のシール剥がし。絵が剥がれない様に、ドライヤーで加熱しながら、て~~~いねいに剥がしていきます。

写真は、アンパンマンの顔の横のネジを外して、画面中央下部分のネジが見えるところまで、シールをめくった所。全部で8~10本ぐらいのネジが、シールの下にかくれてます。
あまり絵柄に影響ない部分(顔とかじゃなくて、背景の辺り)で、若干絵が剥がれたけど、なんとかきれいに、全部のネジが外せて、線の取り換えができました。

前も書いたけど、メーカーとして、もうちょっと考えて欲しいよね…
①修理しやすい構造にする!
②修理しにくい構造なら、もっと耐久性を上げて壊れないようにする!(線の材質がボロすぎる!もっといい線使え~)

さてさて、やっと最後、13件目。プラレールのSLです。

2名で参加したもう1名の方のドクターが、「電池端子が腐食してて無理。修理不能で返却する」との事…。「なんだって?そんなのどうでも直せるじゃん?!」と、引き取る事に。

とりあえず、ハトメが切れて、電池端子が1個外れてます。これはビス留めで直せます。
裏蓋が外れずに苦労しました。ちょっと傷んだけど、むりやりこじ開けました。電池ボックスを止めているネジを外して、ハトメ部を補修。
電池はプラス・マイナスが同じ方向でしたが、並列ではなく、間を抵抗型ヒューズで繋いでました。リード線が切れてたので、繋ぎました。

この辺で、ふと疑問が…。
後ろに向けて、ビニール線が2本出てて、行先で断線してます。
通常この作りだと、後ろの石炭車が電池車になってるのですが、電池はこの機関車側に乗ってます。
通常はギアボックスと思われる部分を分解すると、ギアボックスではなく、COBのついた基板が出てきました。切れてるビニール線は「SP」と書いてある端子に繋がってます。
通常は動輪のところに線が2本行ってます。これはどうも、動輪が回転するとリミットを蹴る様になってる様です。
つまりこれは、モーターで走るプラレールではなく、他のプラレールで牽引させて、音が出るだけの車両だったんですね。

後ろに石炭車なりがあって、そちらにスピーカーがあったものと思われますが、預かってません…。
とりあえず、基板は生きてたので、車体に入る大きさのスピーカーを無理やり搭載してみました。

しかし、蚊の鳴くような大きさの音しか鳴りません…。
ブレッドボードで1石アンプを組んで入れてみましたが、全然大きくなりません…。(電圧が3Vしかないので、結局3V÷インピーダンスの電流しか流れず、あとはスピーカーの大きさの差か?)

とりあえず、スピーカー搭載の状態にして、電話にて「石炭車があったはずです。あれば持ってきて下さい。」とお願いしておいたところ、次の定期開院日(10/8)に持ってきてくれました。
事前に予想してた通り、連結器が壊れてたので、再入院で修理。

端材で連結器製作、スピーカーも健全で、配線復旧。
音もちゃんと聞こえる大きさになりました。
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