二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

福音弓の製作、その4、毛張り。

2014-12-11 10:03:10 | ■工房便り 総合 
竹の準備が整いました。

いよいよ、竹に毛をはります。

ヴァイオリンなどは毛を張るのに、横に寝かせて張ります。

二胡も中国のがオズなど見るとみな横に寝かせていますね。

この縦にしながら毛をとかし込んでいったり、結んでいくというのは、

クラフトの織物の先輩に教わりました。

糸物は縦に下げて自分の重さで自然に伸びるようにして作業するのが自然だという事です。

これは良いアイデアいただきました、無駄に無理な力を毛にかけずに伸ばすことが出来るのです。

軽くブラシで梳いていくだけでも、綺麗に整います。

この西風の毛は、一本を手に取ってうっくり引っ張ってみると、とても良く伸びます。

弓の長さにして、1センチくらいは伸びるでしょう。

その伸びる弾力が弦をよりしっかりとらえて、振動させますし無駄な力を入れずとも、良く響きます。

最初にする事は、竹の先端に、毛を通すことです、訳220本、西風だと9,5グラム、

ヴァイオリンの毛は大体8グラムです。

東風が10,5グラム。

良く、二胡ショップの弓の所を見るとこの弓の毛は、250本などと書かれていますが、数えていたら大変です。

いくら人出の多い中国と言えども、です。

たぶんウチと同じようにはかりで測っているのか、あるいは一定の穴の治具に通すことによって大体の量を決めているのでしょう。

弓の毛を張替えようとされた方が何人かお話したことがあります。

実際に毛替えをやろうと、練習を始めた二胡屋さんもあったようですが、大体、この最初の竹の先端に毛を通すところでつまずくようです。

そこでほとんどの人たちが、毛替えと言うのを諦めます。



そして手元の所の糸の結びや締め上げなどでも躓きます。

こればかりはやってみて覚えるしかないようです。

皆さんも古い弓など分解してみてやってみてはいかがですか?

ただメーカーによっては本当に色々な形でこの手元はそれぞれに工夫しています。

手のひらに直接触るところですから、かなり作りは微妙です。

この手元の黒チューブは私はシリコン系のの物を使っています。

普通使っている物の倍の厚みがあるのと耐久力が強いのです。

シリコンですから手の当たりも柔らかいです。





Comment    この記事についてブログを書く
« 福音弓の製作、その3(気を... | TOP | 12月7日(日) ごめんなさ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合