ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「香りや匂い」を言葉で表すには?

2019年03月23日 23時28分34秒 | ことば
「香りや匂い」を言葉で表すにはどんな言葉があるのかを調べてみました。

人間が持つ感覚の中でも「香りや匂い」に関する言葉ほど実は表現が乏しい言葉は、ないのではないかと思うのです。
人は何かのにおいを感じたことがあるので、その匂いを何かに似ていると、表すことは出来ます。
例えば「きんもくせいの香り」とか「バラの香り」とかと言ったりします。

これは「きんもくせい」や「バラ」の香りや匂いを体験したことがあるから、それに似ているとか近い「香り」という事が出来るのです。

「きんもくせいやバラが無い世界」に住む人たちに、それらの「匂いや香り」を言葉で、説明することは出来るのでしょうか?
これは、実はとても難しい問題のように思われます。

人は様々な感覚を持っています。例えば触覚、視覚、嗅覚、味覚などです。
人がある物体に触った時に、それが柔らかいものであるとか冷たいものであるとかを触覚と呼んでいます。
また、視覚がある事により、対象物を眼で見ることが出来ます。
アイスクリームを口に入れるとそのひんやり感と時には甘さを感じることが出来ます。

さて、触覚と視覚はある程度は比較する物を使って表すことが出来ます。
触覚を例にとってみましょう。
或る物に触ってみた感覚はを次のように表すことが出来ます。
例えば、コンニャクの硬さを人に説明するときに「粘土よりは柔らかく、豆腐よりは硬い」という言葉で言い表せます。

視覚における色の場合はもっと厳密に表すことが出来ます。それは色彩の彩度や明度を数値化されたものがあるからです。
色の場合では「マンセル値」というものがあります。これは色と明度を数値で表したものです。
または、色彩見本帳がありその色彩に最も近い色を番号であらわすことが出来ます。
国内で使用されている見本帳の一つに「DICカラーガイド色見本帳の何番」と指定することが出来ます。
これは大日本インクが作成している「色見本帳」です。

物質の硬さを測る器具には硬度計があり、明暗を測るのには光度計があります。
また、食品に含まれる甘み成分を測るのには糖度計というものがあります。

はたして匂いの強さや種別を測る方法はあるのでしょうか?
そもそも色や形のないものを言葉で表すにはどうしたらできるのでしょうか。

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