ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

白井晟一の建物を見る

2020年09月03日 11時00分45秒 | 建築と精神
白井晟一氏の設計になる建築物は秋田県内にいくつかがあります。その多くは県南の横手市や湯沢市に集中していますが、県央の協和町(現在の地名は大仙市協和)にもあります。今までそこを訪れる機会はありませんでしたが、昨日、友人と行ってみました。訪れたのは奥田酒造店です。白井晟一設計の建築を見たことのある人ならば、その建物が白井作品だと一眼で判るのは外観です。緩い勾配の大屋根と極めて薄く作られた破風を白井の特 . . . 本文を読む

単位認定試験、二日目

2020年01月25日 20時17分07秒 | 建築と精神
きょうの試験科目は、「世界の中の日本」でした。この科目の講師は高橋和夫さんです。高橋さんは国際関係とりわけ中東とアラブ世界などが専門です。設問は二問あり、どちらかを選び回答するものでした。ここでは明らかには出来ませんが設問の一つは先日出したレポートと同じものでしたので、私はその設問に回答しました。ですが、この試験は教科書、ノートの持ち込みが不可なのです。記憶に頼り何とか回答はしましたが、おそらくい . . . 本文を読む

安中市のレトロな食堂が火事で焼けた。

2019年03月05日 08時47分50秒 | 建築と精神
安中市にある越後屋食堂が火事にあったことをネットニュースで知った。火事があったのは3月4日の午後だった. 数年前、安中市に住む旧友を訪ねたとき、この食堂の看板メニュー「もつ煮定食」を食べてみました。 此処の「もつ煮」は甘辛さもちょうどよく東北人の私にはぴったりの味であった。 2016年の夏にわたくしと友人は「越後屋食堂」に立ち寄ってみた。 表題の画像のたたずまいのレトロな食堂である。 暑さに閉口 . . . 本文を読む

白井晟一の作品が国指定の文化財になります。

2018年11月20日 09時54分01秒 | 建築と精神
秋田県の湯沢市に現存する建物で建築家の白井晟一氏の作品が、此のたび国の重要有形文化財に指定される運びになりました。 此のたび指定されるのは湯沢市に現存する2作品です。ひとつは「四同舎」という建物で元は「湯沢酒造会館・四同舎」と称されていました。もう一点は「試作小住宅」といわれる住宅です。 此のたびの指定は、湯沢市在住のS氏をはじめとする有志の方々がその保存に向けて熱心な行政への働きかけなどをしてき . . . 本文を読む

秋田県南部に白井晟一の作品を訪ねるーその2

2018年05月12日 18時30分35秒 | 建築と精神
前回に引き続きます。今回は横手市にある某氏の住宅の門と「湯沢酒造会館、四同舎」の内外をもう少し紹介しましょう。 横手興生病院の近くに、やはり白井晟一氏の設計の個人住宅があります。 これがその門の建物です。 . . . 本文を読む

秋田県南部に白井晟一の作品を訪ねるーその1

2018年05月05日 10時32分22秒 | 建築と精神
一昨日、知人と連れ立って白井晟一(しらいせいいち)の設計になる建物を観てきました。 まず行ったのは、横手市にある「横手興生病院」です。 この建物は2009年に建て替えが完了しましたが、以前の建物は1962年に白井誠一氏の設計によるものでした。 その当時の建物を覆っていた物が現在の建物にも残っています。 次のものです。 アルミダイキャストの面格子の一部が現在の建物の一部に意匠として、残され . . . 本文を読む

美術館の中庭ーモノクロームの白書ー

2017年11月12日 07時37分59秒 | 建築と精神
椅子の前には大きな窓、その向こうには小石で造られた庭がある。 今にも水がこちら側に流れてきそうである。 この庭は草月流家元の勅使河原宏氏の作庭になるもので、「流れ」と題されているそうである。 なお勅使河原宏は映画監督としても知られ、私自身は学生時代に「砂の女」(原作阿部公房)を観て、その映像美と物語の構成にあっけにとられた記憶があります。 . . . 本文を読む