ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

独り言、「家族・友達」

2016年09月11日 10時12分57秒 | ことば
家族というものは、まったくふしぎなものである。家族の中で夫婦の関係は一応本人たちの意思によって(と思っていて)成立しているが、その他の関係は、有無を言わせず運命的に成立している。
子は親を選べないし、弟は兄を選べないし、妹は姉を選べない。

配偶者との選択した当初の関係が、子供ができることにより選択できない家族内の関係に転化してしまうのはなぜなのだろうか。

このことについては古くから思想家たちによって思考されてきています。
わたくしが読んだ「家族・私有財産・国家の起源」でエンゲルスも家族の起源について言及していました。
またそのことを吉本隆明(吉本ばななの父親)は「共同幻想論」において「対幻想(ついげんそう)が共同幻想に転化した」と解明して見せました。
エンゲルスも吉本の論も論理としては理解できるのですがどうも好きになれません。
どちらも人の意思の活動を運命的なものととらえすぎてる感じがするのです。
大きく見ると歴史的には「家族」はエンゲルスや吉本のいう通りなのかもしれません。
ですが、家族を作ろうと決めた人たちの「意思」はそうするとどこへ行ったんでしょうね。


「友達のような夫婦」という言葉を聞くことがあります。
世間に「友達のような夫婦」がいるのなら、「夫婦のような友達」がいても不思議はないのであるが。









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