城郭探訪

yamaziro

今宿城 (甲賀・土山)

2014年05月28日 | 平山城

所在地:甲賀市土山町大野字千代 map:http://yahoo.jp/eUrYsE

現 状:雑木林・公民館・茶園

区 分:平城

遺 構:曲郭、土塁、横堀

目 標:今宿公民館・国道1号線(Honnda Cars土山) 裏

訪城日:2014.5.27

公民館の裏 東側から城内へ

今宿城は土山町大野のうち、その西方の旧東海道に沿って形成された今宿集落の南側にあり、現在は旧東海道と国道1号線に挟まれた位置になっている。

遺構は雑木林の中に、図のようにⅠのみ四方を土塁に囲まれた曲輪が完存していて、横堀を挟んで曲輪Ⅱと土塁bが開墾や造成によって途切れてはいるものの部分的に残っている。

 遺構の北側には公民館が建っているので、都合よく駐車できる。公民館の裏東側より侵入でき、南側Honnda Caesからも車置場に回り込むと、ⅠⅡ間の横堀・土塁が出している(かなり削土(甲賀の平城は私有地のため)、され丸裸であるが遮閉版で何とか防御出来ている)。

両側を土塁に挟まれた横堀は少なく移動し易い。ⅠⅡの曲輪内は全く整備されていない、綺麗に整備された土塁上から見学する。

曲輪Ⅰは約30m四方の方形で、西辺土塁が最も高く、曲輪面からは約7m。南隅に虎口aが開口している。

曲輪Ⅱは北東辺が消失しているが、途中土塁の基底部が残っているため、曲輪Ⅰとほぼ同等の方形曲輪であったと思われる。

東方では途切れた土塁の断層面が見えていて、河原石を含む盛土が観察できる。北西辺には2ヶ所の開口部があり、虎口跡だと思われる。
土塁bは本来、公民館付近を取り囲む曲輪の南辺であることが想像できる。

この遺構の他にも、西方の集落内に一部土塁が残っている。また古い空中写真には現在では残っていない土塁が点在して写っているようで、本来の城の規模はもっと大きかったことが伺える。

つまり今宿城は、曲輪それぞれが独立した同名中の城であったと考えられる。

今宿公民館

入城口(公民館裏)              

国道1号線【honnda 土山】の裏山・・・中央虎口(街燈の下)

国道側南の虎口  アルミホイルを台座に祠 郭内 郭内    東北の隅の土塁(破壊・開墾し茶畑に)

 

江戸時代になって、この地は宮川藩堀田氏領となり、一時期今宿城跡地に陣屋屋敷が構えられていたが、のちにその南方へ移動したと伝えられている。

国道1号線の南側の八幡神社の東へ 今宿堀田陣屋 (甲賀・土山)

 

参考資料:滋賀県中世城郭分布調査、甲賀市誌(甲賀の城)、淡海の城

 

本日も訪問、ありがとうございました。感謝!!

 
 
                                                                          

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