お城のデータ
所在地:彦根市松原町515
お城の概要
「お浜御殿」と呼ばれる「旧彦根藩松原下屋敷」は、彦根藩11代当主井伊直中によって文化7年(1810)頃に琵琶湖畔に改築・造営された下屋敷。井伊家が内々で使用していた屋敷で、彦根の井伊家の居宅となっていた。
総敷地面積約2万1000㎡。現在は国の名勝に指定され、奥座敷棟、台所棟などが残る。敷地の半分を占める庭園は、優れた造園技術を駆使した江戸時代を代表する大名庭園で、琵琶湖の水位の変化に応じて水が満ち引きする汐入[しおいり]形式の池は、淡水を利用した汐入形式の池としては日本唯一。西側は洲浜[すはま]が穏やかに広がり、東側には築山に石燈籠や石組が配され趣がある
歴 史
松原氏の居城。松原氏は近江中原氏の一族で、代々六角氏に属してきた。
松原氏の本城は磯山城とされるが、松原城は磯山城の居館とも考えられ、佐和山城の支城として機能。浅井氏の重臣・磯野員昌が佐和山城に入城した1561年には、浅井氏に属していたとされる。
江戸末期に彦根藩の下屋敷が建ち、『松原下屋敷(お浜御殿)』として現存する。
名勝「旧彦根藩松原下屋敷(お浜御殿)庭園」は、11代当主井伊直中により文化7年(1810)ころに琵琶湖畔に造営された下屋敷で、もうひとつの国指定名勝の玄宮楽々園とは立地も趣も異なる大名庭園です。
琵琶湖の水を直接取り入れていた数少ない汐入形式の庭園で、池と緩やかな起伏によって造営された伸びやかな回遊式庭園でもあり、江戸期を代表する大名庭園として貴重であるため平成14年3月に国の名勝に指定され、その後、平成15年度から公有化を進め、平成24年度に完了しました。今後、国の補助と指導を得ながら、庭園や歴史的建造物の保存修理を実施し、一般公開を図っていく予定です。
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