Harmony

ちょっと呟いて孤独からの脱出?

『茶色の朝』

2006-12-28 23:05:44 | Weblog
フランスの寓話『茶色の朝』
話題になってしばらく経つけど、ようやく購入して読んだ。
立ち読みやネットで、あらすじを見て済ましていたのだけど、
今年の締めくくり・・みたいな感じでちゃんと読もうと思った。

反ファシズムの短い物語。
事なかれ主義でいた朝、すべてが手遅れになっていたという…。
茶色はナチスの色、全体主義の象徴だそう。
(茶色好きの私ですが…)

哲学者高橋哲哉さんの、
やり過ごさないこと、考えつづけること』
というメッセージがある。

日本も茶色の朝に近付いているのかもしれない。
いつの間にか来てしまうという茶色の朝は、すぐそこかもしれない。
今年の1年、特にそうなって来ているような気がするのだけど。



今週の『マガジン9条』も2006年の回顧です。
この中の高村薫さんの「絶望」という話、心に残ります。

やはり「やり過ごさないこと、考えつづけること」を
止めてはいけないと思うのです。


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