隔離飼育症候群

発達心理学者ハリー・ハーローの実験

ハーローは、母親不在が子どもにどのような影響を与えるか調べるために、子ザルを三ヶ月、六ヶ月、一年と母親から隔離して育てる実験をしました。

その結果、三ヶ月隔離されて育てられた子ザルは仲間のサルとの生活に何とか適応し、繁殖できましたが、六ヶ月隔離されたサルは、仲間との遊びや毛づくろい、探索行動などがうまくできず、臆病な反面、攻撃的でトラブルが多発、繁殖はどうにかできましたが、性行為が異常で子育てもうまく出来ないという無残な結果になりました。

さらに、一年隔離した場合は、社会的な適応が出来ず、繁殖も出来ませんでした。
こうした、隔離飼育症候群について、元、京都大学霊長類研究所教授の杉山幸丸氏は、「人間も少子化、核家族化、地域社会の崩壊によって、隔離飼育状態に置かれているのではないか。さらに、詰め込み教育は、一種の飼育であり、これでは新しい環境に適応する力は育たないとしている。耳の痛い部分あり日々自戒する必要がある。

先の文科省の全国学力テストにおいても、三世代同居、地域社会の緊密な連携がある、秋田、福井、富山地域がいい成果を出していることを考えると、ハーリーハーローの実験と全国学力テストの結果とは、一致する。
以下全国学力テスト
http://blog.goo.ne.jp/kk1022mh/e/6920346c8349559c27e2501378446352


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