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蒲公英(たんぽぽ)

2014年02月25日 19時54分28秒 | 花の神話と伝説
別 名 「鼓草(つづみぐさ)」「ダンデライオン」

花言葉 「飾り気のなさ」「真心の愛」「別離」「思わせぶり」「神のお告げ」
「真実の愛」「愛の神託」「神託」「軽率」「軽薄」「飾り気のなさ」
「田舎の託宣」「明朗な歌声」「無分別」「なまめかしさ」
季 語 「仲春」
    
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名前・花言葉の由来
花言葉
「愛の信託」タンポポの綿毛は、恋占いに使うことから、「愛の神託」の花ことばがあります。
別離」綿毛がふわふわと遠くへ飛んでいってしまうことから「別離」の花言葉もあります。
名称
古くはフヂナ、タナと呼ばれておりました。
タンポポはもと鼓を意味する小児語でした。
江戸時代にはタンポポはツヅミグサ(鼓草)と呼ばれていたことから、転じて植物もタンポポと呼ばれるようになったのが通説ですが、その他にも諸説ございます。

・「たんぽぽ」の由来は、鼓の音を模したとされております。
・種子の冠毛が丸く集まっているようすが「たんぽ」
(綿を丸めて布などで包んだもの)に似ていることから
 「たんぽ穂」と名づけられ、「たんぽぽ」になりました。
・別名「鼓草(つづみぐさ)」
   茎の両端を細かく裂くと、そり返って鼓のような形になるから。
   また、「たんぽぽ」の名は、 この鼓をたたいたときの音の
   「たん、ぽんぽん」の 略が由来、ともいわれております。
・ダンディライオン(dandelion)はフランス語で「ライオンの歯」を意味するダン=ド= リオン(dent-de-lion)に由来し、これはギザギザした葉がライオンの牙を連想させるこ とによります。
・英語名は「ダンデライオン」。
 「ダンデライオン」「ライオンの歯」の意味。
 ギザギザした葉を、ライオンの歯に見立てました。
 ”ライオンの歯”。(フランス語の dent de lion から)
 独特の葉のギザギザを、荒々しい獅子の歯並びにたとえられました。
・漢字の「蒲公英」は漢名から。
子季語
たんぽ、鼓草、藤菜、白花たんぽぽ、桃色たんぽぽ、蒲公英の絮、西洋たんぽぽ
関連季語  
解説 蒲公英は黄色い太陽形の花。西日本には白色の花も見かけられる。花が終わると、絮が風に飛ばされる。

来歴 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

文学での言及  
実証的見解 タンポポは、キク科タンポポ属の多年草の総称であり、世界で四百もの種が確認されております。
日本でも、さまざまな種が全国各地の道端や野原に自生します。

三月から五月にかけて ぎざぎざの葉の間から茎が伸び、その先端に直径四センチほどの黄色い花を一個つけます。
花は、舌状花と呼ばれる小さな花が円盤状に集まって頭花を形成します。
頭花は日が照ると開き、日が沈むと閉じます。子房が熟すと花は綿状になり、風に乗った種子は四方に散らばります。

多くはユーラシア大陸に自然分布する。
特徴
多くの種では黄色い花を咲かせ、綿毛(冠毛)のついた種子を作ります。
生命力の強い植物で、アスファルトの裂目から生えることもあります。
50センチ以上もの長い根を持ち、最大で1メートル程度まで伸びる個体も珍しくありません。
成長点が地面近くに位置するロゼット型の生育型で、茎が非常に短く葉が水平に広がっている。このため、表面の花や茎を刈っても容易に再び生え始めます。
撹乱の頻発する、他の植物が生きていけないような厳しい環境下で生えていることが多い。

古典園芸植物の1つで、
江戸時代幕末には園芸化され、数十の品種がありました。
朝花が開き、夕方花が閉じます。
花の特徴舌状花と呼ばれる小さな花が円盤状に集まり、頭花を形成している。
そのため、頭花が一つの花であるかのように見えます
(これは、キク科植物共通の特徴)。
舌状花1つに計5つの花びらをつけます、1つに合着した合弁花冠であるため1つの花びらをつけているように見えます。
舌状花の中央部は雌蕊が伸び、雄蕊が計5本合着しております。
舌状花の下端には子房があり、その上部から白い冠毛が生えております。
この冠毛は後に発達し、風によって種子を飛散させる役割を担います。
日本における在来種と外来種大きく分けると古来から日本に生育していた在来種と、近世に海外から持ち込まれた外来種があります。
在来種は外来種に比べ、開花時期が春の短い期間に限られ、種の数も少ない。
また、在来種は概ね茎の高さが外来種に比べ低いため、生育場所がより限定されます。
夏場でも見られるタンポポは概ね外来種のセイヨウタンポポです。

見分け方としては花期に総苞片が反り返っているのが外来種で、
反り返っていないのが在来種。
在来種は総苞の大きさや形で区別できる。
しかし交雑(後述)の結果、単純に外見から判断できない個体が存在することが確認されております。

より個体数が多く目に付きやすいことから、「セイヨウタンポポが日本古来のタンポポを駆逐してしまった」というような記述が見られますが、これは正確には誤りです。

セイヨウタンポポは在来種よりも生育可能場所が多く、かつ繁殖力が高いが、その反面で多くの在来種よりも低温に弱く、初春から初夏にかけての寒暖差が激しい条件下では生育できない場合も多い。

セイヨウタンポポの個体数が多いために相対的に在来種の割合が減っただけで、在来種も一定の個数で存在している。また、茎を大きく伸ばさないため、かえって都市部で在来種が見られる場合もままあります。

交雑
在来種の各種とセイヨウタンポポは基本的に別種ではあるが細胞中の酵素の性質の違い(アイソザイム)を用いた解析では交雑が起こっていることが報告されております。
以下の特徴を持つものが見られます。

総苞片が一部のみ反り返っている。ただし、シロバナタンポポは元よりこの特徴を持っております。
茎の背が低い(在来種の特徴)にもかかわらず、総苞片が反り返っております(外来種の特徴)。
開花時までは在来種相当に茎の背が低く、種子を綿毛として飛ばす段階になってセイヨウタンポポ相当まで茎を伸ばします。
舌状花に白と黄色が交じり合う(シロバナタンポポとセイヨウタンポポの交雑)。

利用
草笛 - タンポポの茎を笛として吹く。
薬草・漢方薬 - タンポポの葉に含まれる成分に、C型肺炎ウイルスを抑制する効果があります。また、根には健胃・利尿・催乳などの効果があります。

たんぽぽコーヒー
タンポポ茶 - タンポポの葉を乾燥させ、ハトムギ茶などと配合したもの。

セイヨウタンポポの葉は古くからヨーロッパや中東で食用に供されており、多少の苦味があるがサラダなどにします。
また、根を乾燥させて炒ったものがコーヒーの代用品(たんぽぽコーヒー)として知られております。
アメリカ合衆国の一部では、花弁を自家製醸造酒(タンポポワイン)の原料として用いられます。
全草を乾燥したものは蒲公英(ほこうえい)という生薬として用いられ、解熱・発汗・健胃・利尿などの作用があります。さらに、茎に含まれる乳液からゴムを採集する所もあり、ブリヂストンがタイヤの主原料となる天然ゴムを取り出し実用化を目指しております。

主な種
タンポポ属の分類は非常に複雑で、学説によって60種からそれ以上に分類されます。
グレートブリテン島とアイルランドでは、アポミクシスと倍数性の変異により約235種が確認されました。
エゾタンポポ T. venustum H.Koidz
シナノタンポポ T. hondoense Nakai
カントウタンポポ T. platycarpum Dahlst. オキタンポポ T. platycarpum Dahlst. subsp. maruyamanum (Kitam. ) Morita.

トウカイタンポポ T. longeappendiculatum Nakai
カンサイタンポポ T. japonicum Koidz.
シロバナタンポポ T. albidum Dahlst.
セイヨウタンポポ T. officinale Weber
アカミタンポポ T. laevigatum DC.
ミヤマタンポポ T. alpicola Kitam. シロウマタンポポ T. alpicola Kitam. var. shiroumense (H. Koidz.) Kitam.

ヤツガタケタンポポ T. yatsugatakense H. Koidz.
オクウスギタンポポ T. denudatum H. Koidz.
キビシロタンポポ T. hideoi Nakai.
シコタンタンポポ (ネムロタンポポ)T. shikotanense Kitam.
クモマタンポポ T. trigonolobum Dahlst.
タカネタンポポ (ユウバリタンポポ) T. yuparense H. Koidz.
オダサムタンポポ T. platypecidum Diels
オオヒラタンポポ T. ohirense S.Watan.

最近は在来種と外来種の「雑種」が増えているようです。

根・葉は食用、薬用に使われ、
「タンポポコーヒー」には「デトックス効果」があるとされ、注目を集めております。

(主に「西洋タンポポ」を掲載します)

《基本情報纏め》
(Dandelion)
・菊(きく)科。
・学名
  Taraxacum officinale
       (西洋タンポポ)
  Taraxacum platycarpum
       (関東タンポポ)
   Taraxacum : タンポポ属
   officinale : 薬用の
   platycarpum : 大きな実の
 Taraxacum(タラクサカム)は、アラビア語の
 「tharakhchakon(苦い草)」が 語源。 
・開花時期は、 3/10 ~ 5/末頃。
・どこででも見かけるポピュラーな花。
・関東タンポポと西洋タンポポの違い
  → 花のすぐ真下のところがベリッとめくれてるのが”西洋”、
   めくれないのが”関東”。
 都市近辺で見られるのは、ほとんどが帰化植物の「西洋タンポポ」。
  (花の下のところがめくれている)
・タネは風に乗って飛んでいく。
 子供の頃たんぽぽの種を吹いておりますと母に注意されたものです。
 →耳の中に入れないように気をつけましょう。
 タネの様子は、姫昔蓬、 荒地野菊、
 高野箒にも似ております。
・黄色い花がほとんどですが、白花の品種もあります。
・たんぽぽの蜜(みつ)は、春の花々が咲くまでの
 蝶の貴重な食料となります。
・若い葉を水にさらしてサラダにできます。
 また、花は 天ぷらにして食べられます。
 葉を煎じて飲むと利尿剤として効用があります。
 (古くから薬用として使われております)

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ウィキペディア その他より
必要に応じ、加筆・訂正致します。





雪割草

2014年02月23日 22時53分49秒 | 花の神話と伝説
別 名  「三角草(みすみそう)」「洲浜草(すはまそう)」
             「洲浜細辛」「洲浜菊」(Liver leaf)



花言葉  「あなたを信じます」「信頼」「期待」「内緒」「優雅」
    「高貴」「自信」「和解」「はにかみや」「忍耐」「期待」

季語 初春
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※科・属名 サクラソウ科・サクラソウ(プリムラ)属
原産地 東地中海・小アジア原産
状態 多年草

ユキワリソウは日本原産のサクラソウ科プリムラ属の落葉宿根草です。
日本各地の山地に自生する花で、サクラソウに似た紅紫色の5弁花を開きます。
1~2cmの可憐な花を健気に咲かせます。
葉は3~8cmのへら形で裏面に淡黄粉を密につけます。
草丈は10~15cm、
※開花期は2~4月頃です。

ユキワリソウ(雪割草 学名:Primula farinosa subsp. modesta)は、
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。
高山植物で日本全土の亜高山帯から高山帯に自生する。

特徴
山地の湿った岩場に生育する。
高さは10cmほどになる。
葉はだ円形で根生し、幅1-1.5cm、長さ3-10cm、表面は緑色でしわが多く、ふちには波状のゆるい鋸歯があり、やや裏側に曲がる。
また、葉の裏面は淡黄の粉がある。
花茎は高さ7-15cmになり、その先に3-20個の淡い紅紫色の花をつける。
花の径は10-14mm。
苞は線形になり、基部は袋状に膨らまない。
※花期は5-6月。

変種
ユキワリソウ(基変種) Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. modesta (Bisset et S.Moore) Makino ex T.Yamaz.
ユキワリコザクラ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. fauriei (Franch.) Miyabe
葉が小卵形であり、鋸歯がはっきりしない。
細長い葉柄がつく。
本州(奥羽地方)、北海道、千島、樺太、済州島に分布する。
レブンコザクラ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. matsumurae (Petitm.) T.Yamaz. 
絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)。
北海道の礼文島に自生する。
千島、朝鮮半島、アジア寒帯に分布する。苞の基部が、やや膨らむ。
サマニユキワリ Primula farinosa L. subsp. modesta (Bisset et S.Moore) Pax var. samanimontana (Tatew.) T.Yamaz.
北海道のアポイ岳周辺の日高地方南部に分布する。
葉が細く、縁が強く内側に巻き込む。

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キンポウゲ科の多年草。
・本州から四国の早春の低山地で、雪解けを待って茎の先端に、白や淡紅、紅紫、青紫の花を一つつける。
・葉の形が婚礼の儀式などに用いられる洲浜台、また浜辺の洲浜のようであることから洲浜草とも呼ばれる。

雪割草はキンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウの別名でもある。
また、イチリンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、ショウジョウバカマ、ハシリドコロなども雪割草、雪割花とよぶ地方もあります。

・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名 Hepatica nobilis
    var. japonica
    form. variegata (洲浜草)
    Hepatica nobilis var. japonica(三角草)
    Hepatica : ミスミソウ属
    nobilis : 気品のある、立派な
    japonica : 日本の
    variegata : 斑紋のある、雑食の

 Hepatica(ヘパティカ)は、ラテン語の「hepaticus(肝臓)」が語源。
 葉の形に由来しております。
 ※(Primula(サクラソウ属)に属する、とする説もあり)
 
・早春に開花。

名前の由来
・雪の残っているころに雪を割るようにして咲き出すのが名の由来。

・「三角草(みすみそう)」葉が三裂するところから。
   これの別名を雪割草と呼ぶ。

・「洲浜草(すはまそう)」
   葉の形が、祝いの席に飾る島台の”州浜”に似ているところから。
   これも別名を雪割草と呼ぶ。

・ハート型の葉っぱの形から、
 英語で「Liver leaf(肝臓の葉)」とも呼ばれる。


※ユキワリソウの名で呼ばれているのは、葉の先が三角に分かれているキンポウゲ科の『ミスミソウ「三角草(ヘパティカ・ノビリスの変種)」』、あるいはミスミソウの仲間で、洲浜台(弧状になった砂浜のこと)に似るので「スハマソウ(洲浜草)」があります。

・花に見えるのは6~9枚の萼で、2~5月頃にピンクや薄紫、紅紫、白などの可憐な花を咲かせ、根茎は這うように伸び、冬も枯れません。

・庭の下草や路地植えとして楽しめます。
英名はハート形の葉から「Liver Leaf(肝臓の葉)」とも呼ばれます。

※ただ、植物分類上においてはサクラソウ属のユキワリソウが正式のユキワリソウで、ミスミソウをユキワリソウと呼ぶことは誤用だとされます。

長く厳しい冬を耐え抜いて可憐な顔をのぞかせる「雪割草」。

 花言葉は、「はにかみや」。
小さく可憐な花ながら、色は鮮やかで、花弁の形や咲き方も様々となり、まさに日本の雪国の早春を告げる妖精のような花。

キンポウゲ科ミスミソウ属(Hepatica)の園芸名として知られ、日本にも数種が自生。
丈夫であるため鉢植えなどでも楽しめ、ガーデニング愛好家にも人気があります。
また、庭木としてだけでなく、色とりどりの群生の美しさも格別。
早春、木立の中で愛らしい花々が咲き乱れ、お互いを引き立てながら調和しあう美しさは、出会った人々にすばらしい思い出を与えてくれることでしょう。

 新潟県の越後丘陵公園に咲く雪割草の見頃は3月下旬から4月中旬。
 埼玉県にある国営武蔵丘陵森林公園(東武東上線「森林公園駅」下車)内の植物園では
「雪国の妖精 雪割草展」が開催中。
 様々な雪割草の鉢植え展示と、この花に魅せられた芸術家によるデッサンや押し絵の展示、園芸講座などが行 われてます。3月6日(日)まで。


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ウィキペディアその他より。
掲載中の内容はキンポウゲ科・サクラソウ科とございすが、検討しなくてはならないところです。
開花の時期のずれは地方によるものと思われます。
必要に応じて加筆・訂正致します。



ローズマリー

2014年02月19日 19時28分10秒 | 花の神話と伝説

別 名  「迷迭香(まんねんろう)」「万年蝋(マンネンロウ)」
     「迷迭香(メイテッコウ)」



花言葉 「思い出」「記憶」「再生」「静かな力強さ」「私を思って」
     「誠実」「親切」
フランスの花言葉では「あなたが来てくれたので私の悩みが消え去った」


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・数あるハーブの中でも、とりわけ強い薬効とその秀でた香りで、ラベンダー等とならび代表的な香草、ローズマリー。
・シソ科の多年草で、青や紫を中心とした花色は、白やピンクに近い種類もありますが、このお花のイメージは、美しい青色。
そのせいか、属名のRosmarinusも、ラテン語で「海のしずく」を意味しています。
・ローズマリーの薬効は、特に女性の強い味方として古くから数々のエピソードを通じ、称えられてきました。
名前の由来
・「Rosmarinus」はラテン語で「海の露」という意味で、
ローズマリーが海に向かった断崖によく咲く事からきています。
・「officinalis」は、「薬用の」という意味です。
現在の「rosemary」(聖母マリアのバラ)という名前の由来はよくわかっていません。

・ローズマリーは料理にも多く用いられます。
ウスターソースの添加料の一種で、スパイスとしてスープにも入れられ、花から採った蜂蜜は、最上品とされます。
葉から採った精油は迷迭香と呼ばれ、香料や石鹸の原料にされます。

・ローマでは、花の香りが死体を永く保存すると信じられており、ローズマリーを葬式の花として使用 しました。
また、この花の香りは記憶力や思い出の力を強めると信じられました。
・現在のイギリスでも、ローズマリーの枝を墓穴におろした棺の上にのせる慣習があるようです。
・アメリカの作家のバーナード・ショーは、「ローズマリーを自分の棺に入れるように」と遺言状に書いたことで有名です。

・ローズマリーは思い出と記憶のシンボルとされ、シェークスピアの「ロミオとジュリエット」にも「ローズマリーは思い出のための花」とあります。

・聖母マリアの神木ジュニパーに似ているために、バラの元祖えあるという言い伝えがあります。
・スペインでは、ローズマリーはもともと白い花を咲かせていたが、聖母マリアが青いマンとをかけてからは青い花になった、
・イエズスキリストの身長より長く伸びない、33歳で亡くなったイエズスキリストと同じ33年経つとそれ以上生長しない、
・女神ヴィーナスと同じく海から生まれたとして愛が叶う、
・魔よけやお守りの木として身につけたりドアノブに掛ける、などの言伝えがあります。
・ 記憶、友情、愛情のシンボルとして古くから利用されていたハーブで、古代ギリシャでは記憶力の増強に用いられました。
・ハンガリー水は、ローズマリーで作られ、ハンガリーのエリザベス女王が恋した若い男性のために美しくなりたくて用いました。
・ 教会では香として焚き、お葬式では棺の上に置いたり、結婚式では花嫁に編みこんだ冠として利用されています。
日本には中国を経由して、江戸時代の末期に渡来しました。

・独特の強い芳香には、記憶力を高める・若返りなどの薬効がある。

・また、抗酸化作用・活性酸素除去作用が高いとされるポリフェノールを多く含み、花粉症の症状を和らげる作用も期待されております。

・文学作品や戯曲、詩や歌にも多く登場している植物。
サイモン&ガーファンクルの名曲「スカボロー・フェア」の歌詞「ローズマリー」は、この花のこと。
・学名は、「海のしずく」を意味する単語。

ローズマリーは、地中海沿岸地方原産(地中海沿岸の白亜質で石灰に富む丘陵地帯)で、シソ科に属する常緑性低木。
生葉もしくは乾燥葉を香辛料として用いる。
また精油は薬にも用いられる。
花も可食。

属名Rosmarinusは「海のしずく」を意味しております。
愛や貞節の象徴とされております。
様々な品種があり、立性と匍匐(ほふく)性種に分かれる。
花の色は、青から紫色のものがほとんどだが、白や桃色のものもあります。
活性・薬効
消臭効果や抗菌作用、抗酸化作用があり、肉の鮮度を長持ちさせることからヨーロッパでは古くから肉料理にしばしば使われております。
カレーやポトフ、アイントプフ等のスパイスとして利用されます。
また、抽出物(精油ではない)には、高い消臭効果があることが知られており、商用消臭剤にもしばしば応用される。
ドイツコミッションEモノグラフ収載ハーブ。炎症抑制効果、血行改善効果があり、外用によりリューマチなどの関節炎、内用では消化不良に対して使用されております。
育毛効果:複数のハーブと組み合わせた使用で育毛効果があることが知られているが、これは、5αリダクターゼ阻害作用、血行促進作用、炎症抑制作用などに起因すると考えられる。
記憶力を改善する作用:主成分であるカルノシン酸には、神経細胞の維持に重要な役割を果たす神経成長因子の生成を高める効果があることも報告されております。
軽度のアルツハイマー型痴呆症患者に対しては症状が改善する可能性のある報告がされております。
ロズマリン酸には、花粉症の症状を和らげる作用があることが知られております。
カルノシン酸、カルノソールには、生体防御機構を活性化させる作用があり、解毒作用を高めます。
安全性
香辛料としての使用量程度であれば問題はないが、人に対し医療目的で大量使用した場合の薬効作用に関しては、信頼のおけるデータはありません。
次の事象が知られております。
月経刺激作用や子宮刺激作用があります。
外用により光過敏症、発赤、皮膚炎を起こす恐れがあります。
アレルギー性接触皮膚炎を起こす恐れがある。
妊娠中および授乳中の外用使用に関して、安全性は確認されておりません。
主要成分のロズマリン酸は抗菌作用を示しますが、活性酸素生成能も示すことから、酸素、金属イオンと共存した場合に細胞毒性を示す可能性が示唆されております。
動物実験
カルノシン酸を投与することによって、脳梗塞による壊死を予防することができることが確認されており、アルツハイマー病やパーキンソン病への効果も期待されます。
成分
テルペノイド、フラボノイド、カフェタンニン類からなる多様なポリフェノールを含みます。
主要成分
ロズマリン酸 (rosmarinic acid)
カフェ酸 (caffeic acid)
クロロゲン酸 (chlorogenic acid)
ゲンクワニン (genkwanin)
ルテオリン (luteolin)
カルノシン酸 (carnosic acid)
カルノソール (carnosol)
ロスマノール (rosmanol)
ウルソール酸 (ursolic acid)
オレアノール酸 (oleanolic acid)
ベルベノン (verbenone)
α-ピネン (alpha-pinene)など。
《基本情報まとめ》(Rosemary)
シソ科 常緑低木
原産地 地中海沿岸
高さ 20センチ~2メートル前後(立性種と匍匐(ほふく)性種がある)
花期 3~5月、9~11月
花色 青紫、白、ピンク・紫蘇(しそ)科のハーブ。
・学名
  Rosmarinus officinalis
   Rosmarinus :ロスマリヌス属
   officinalis : 薬効のある
 Rosmarinus(ロスマリヌス)は、
 ラテン語の「ros(露)+ marinus(海の)」が語源。
 海岸近くに生えていることから。
・地中海沿岸原産。
・青紫色の小さい花。
 冬から春にかけて開花。
・葉は細長い。
・芳香あり。
・薬用、香料用に栽培される。
・5月9日の誕生花

別名「迷迭香(まんねんろう)」の由来
 葉っぱが冬も緑色で あることから「万年朗(まんねんろう)」
 の漢字で表現されたこともありますが、中国での呼び名の「迷迭香」が
 そのまま漢字表記として適用され、読み方のほうは「まんねんろう」のまま残って
 「迷迭香(まんねんろう)」になったようです。

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ウィキペディア その他より
必要に応じて加筆・訂正致します。



スノードロップ

2014年02月17日 21時02分55秒 | 花の神話と伝説

別 名  「待雪草(まつゆきそう)」「雪の花(ゆきのはな)」 
     「ガランサス」(Snowdrop・Galanthus)

※冬に咲く、白い雪のような花をそれぞれの国で、美しく表現されています。

スノードロップとは「雪のしずく」
イギリスは「2月の美しい少女」
フランスは「雪を貢ぐもの」「冬の求婚者」
イタリアは「初物」
ドイツは「小さな雪の鐘」
オランダは「白いスミレ」
スペインは「小さな白い鐘」 



花言葉 「希望」「慰め」「まさかのときの友」「初恋のため息」
    「友情」「逆境の中の希望」「悲しみの中に浮かぶ希望」
    「恋の最初のまなざし」

季語  「初春」

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・草丈は七センチから十五センチくらい。
 二月から三月にかけて、細長い二枚の葉の間から花茎をのばし、頂
点に釣鐘状の白い花を下向きに一つ咲かせる。
・スノードロップは1本の花茎に1輪、白い花びらに緑色の斑点が特徴です。
・可憐な花からは想像もできないほど寒さに強く、雪解け間近の土の中から
新芽を出し花を咲かせます。

・スノードロップ (snowdrop) は、
ヒガンバナ科ガランサス属(Galanthus、スノードロップ属、マツユキソウ属)の総称。
ガランサスとも呼ばれております。

マツユキソウ(待雪草)ということもありますが、マツユキソウはガランツス属の1種 Galanthus nivalis (common snowdrop) の和名です。

北米では希に、キンポウゲ科アネモネ属のAnemone quinquefolia をsnowdropと呼ぶことがあります。
また、エゴノキ科ハレーシア属 Halesia をsnowdrop treeと総称することがあります。

スノーフレークは名前が似ているが別属

特徴
・球根で育ちます。
種子から育てることもできますが、花が咲く大きさの球根に育つまで数年かかります。

・冬の終わりから春先にかけ花を咲かせ、春を告げる花として知られております。

・花は白で、3枚ずつの長い外花被と短い内花被を持つ六弁花。
いくつかの種では内花被に緑色の斑点があります。

・修道院の跡地などに自生していることが多い。
スノードロップは聖燭節との関係が深く、修道院の庭でよく育てられておりました。

・聖燭節の日にスノードロップをボウルに集積して家に持ち帰ると家が清められるという言い伝えがあります。
・イギリスのヘリフォード・ビーコン近隣で伝わっている自生地はイギリスとされておりますが、修道僧がイタリアから持ち帰ったものが定着したとも考えられております。
一方で、イギリスなどでは色が死に装束を連想させる事から死の象徴として嫌われる事もあります。

・エデンを追われたアダムとイヴをある天使が励ました際、降っていた雪を天使がスノードロップに変えたという伝説があります。
・ドイツには、雪が自らに色が無いため色を分けてくれるように花に頼んだが拒まれ、唯一それに応じたのがスノードロップだった、という言い伝えがあります。

・ロシアの詩人マルシャークの『森は生きている』は、少女が大晦日に継母からこの花を探して摘んで来るように、という無理難題を言い付けられたのが話の始まりです。

・夜になると花を閉じ、昼間吸収した温かい空気を保管します。

栽培
耐寒性は強いが、土壌を選びます。
分類
約20種が属します。
よく知られた種は Galanthus nivalis (common snowdrop)。
文化
1月1日16日などの誕生花
参考文献
アリス・マーガレット・コーツ「花の西洋史事典」(八坂書房)

【基本情報まとめ】
・彼岸花(ひがんばな)科。
 ・学名
  Galanthus nivalis
   Galanthus : ガランサス属
   nivalis : 雪の時期の
   Galanthus(ガランサス)は、ギリシャ語の
   「gala(乳)+ anthos(花)」が語源。 
・ヨーロッパ地方原産。
・早春の頃、変わった形の花が咲きます。
 3枚の白い花弁と真ん中に緑色の芯。
・球根草。

神話&伝説
・アダムとイブは 誘惑に敗け禁断の実を食べて エデンの園から追放されます
たべるものにも、住むところにも困らなかった あたたかい 最高の楽園・・・
その外の世界は、雪が降り、ただただ寒く 食べ物もありません。
その寒さと 先の見えない状況に2人は嘆き悲しみ 絶望します。
そんな2人の前に天使が現れます
天使は2人を 優しく慰め そっと雪に 手をふれます
すると、それは地に落ちて溶けたしずくが、春の兆しの
スノードロップという花になったそうです。

「冬は過ぎ去り、やがて あたたかい春が来る」
そんな天使の慰めのことばから、
「慰め」と「希望」という花言葉がうまれました

ドイツの言い伝えでは、
「雪にははじめ色がなく、花たちのもとを訪れて、色を分けてくれるように頼みました。 しかしどの花もそれを拒み、ただスノードロップだけが自分の花の色を分け与えました。
雪はそれに感謝し、スノードロップに春一番の花を咲かせる栄光を約束しました」。
それ以来、冬になると他の花は みんな枯れてしまいますが、スノードロップだけは、
雪の降る地面にも、美しく白い花を咲かせているそうです
美しい白が 純潔のイメージにぴったり ということで、純潔の象徴とされ
「聖母の花」にもなりました。
この純潔のイメージから、
「初恋のため息」という花言葉がうまれました

ロシアの詩人・劇作家のマルシャークによる童話劇『森は生きている』には、春の象徴のような花として登場します。主人公の少女は継母に言い付けられ、咲いているはずもない大晦日にスノードロップの花を摘んでくるように言い付けられます。森の中で出会った12の月の精に助けられ少女は幸運をつかみます。

★スノードロップは、聖母の花としてキリスト教の聖燭祭(2月2日・聖母御潔めの祝日)には祭壇に撒かれ、純潔の象徴とされました。
その一方でイギリスなどでは、「花の色が死装束を連想させる」ため死の象徴として嫌われることもあるようです。
このために人に贈ってはいけないなどとも言われておりますので、気にする方に対しては注意が必要です。
 人に贈ると「あなたの死を望みます」という意味に変わります。
イギリスの昔話で、恋人の死を悼んだ女性が、送った花だった(すると恋人は雪の一片になった?)という話もあったと思います。

風習
西洋では、2月2日の聖燭節にスノードロップを聖母マリアに捧げます

イギリスのある地方では、2月2日にスノードロップを籠一杯摘んで
家を清める風習あるそうです

スコットランドでは、お正月が来る前にこの花を見つけると
翌年、幸せになると言われています

ヨーロッパ アジア原産でヒガンバナ科の球根植物です
待雪草とも呼ばれ白く覆われた冬の野に雪の雫のように咲き
ある伝説では、雪の生まれ変わりと言われています。

名前の由来
天使が雪に触れて花になった説から


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ウィキペディア その他より掲載
必要に応じて加筆・訂正致します。



ヒヤシンス

2014年02月16日 04時58分14秒 | 花の神話と伝説
別 名  【風信子】【飛信子】



花言葉    「しとやかなかわいらしさ」「初恋のひたむきさ」「スポーツ」
       「遊び」「愛らしさ」「悲哀」「心静かな愛」
(ピンク)  「しとやかなかわいらしさ」
(白)   「心静かな愛」「控えめな愛らしさ」
(赤)   「嫉妬」
 (紫)   「初恋のひたむきさ」
(濃紫)  「悲哀」「競技」
(黄)   「勝負」「あなたとなら幸せ」

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ヒヤシンス(風信子、飛信子、学名:Hyacinthus orientalis)は
ユリ科(APG植物分類体系ではヒヤシンス科若しくはクサスギカズラ科)の球根性多年草。
ヒアシンスとも表記します。
耐寒性秋植え球根として扱われ、鉢植えや水栽培などで観賞され、
春先に香りのよい花を咲かせます。
特徴
地中海東部沿岸からイラン、トルクメニスタン付近の原産。
オスマン帝国で栽培され園芸化されました。
スルタンムラト3世は1583年に山地から5万本のヒアシンスをイスタンブールに集めさせたといわれております。
16世紀前半にはヨーロッパにもたらされ、イタリアで栽培されておりました。
16世紀末にはイギリスに伝来し、フローリスト(園芸愛好家)に注目され、18世紀から19世紀にかけて盛んに育種が行なわれ、数百の品種が作られました。

日本には1863年に渡来。
しかしイギリス系のヒヤシンスは20世紀初頭に衰退し、現在は品種もほとんど残っておりません。
これとは別に、現在普通に栽培されるのは地中海北東部原産のダッチヒヤシンスで、18世紀から主にオランダで改良され2,000以上の栽培品種が作出されました。
これは1本の茎に青、紅、白、淡黄色などの花を多数つけます。
また、ローマンヒヤシンス(H. orientalis var. albulus)と呼ばれる変種があり、耐寒性はあまり強くなく、やや小さい青や白の花をつけます。

ヒヤシンス属にはこのほかに、H. litwinowii 、H. transcaspicus の2種があります。
ただしH. litwonowii とH. transcaspicus を別属Hyacinthella に移し、Hyacinthus を本種1種のみとする説もあります。
ヒヤシンスに似た同科のムスカリ(Muscari spp.)は小さいブドウの房状の花序を付け、別名ブドウヒヤシンスとも呼ばれ、よく栽培されております。

花言葉の由来
ギリシャ神話とヒヤシンス そして花言葉
・ヒアシンスの名は、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントスに由来します。
同性愛者であった彼は、愛する医学の神アポロン(彼は両性愛者であった)と一緒に円盤投げに興じていた(古代ギリシャでは同性愛は普通に行われ、むしろ美徳とされていた)。

しかしその楽しそうな様子を見ていた西風の神ゼピュロス(彼もヒュアキントスを愛していた)は、やきもちを焼いて、意地悪な風を起こした。その風によってアポロンが投げた円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスの額を直撃してしまった。アポロンは医学の神の力をもって懸命に治療するが、その甲斐なくヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまった。

ヒアシンスはこの時に流れた大量の血から生まれたとされる。
このエピソードから花言葉は「悲しみを超えた愛」となっております。

同じ内容でも少し別の側面からの花言葉のいわれ
ギリシャ神話にヒヤシンスにまつわる悲しい恋の話があります。
美少年ヒアキントスは太陽神アポロンと西風神ゼフロス2人の魅力的な神に愛されていましたが、ヒアキントスはアポロンの方に惹かれていました。

ある日アポロンとヒアキントスが円盤投げをしていたところ、それを見て嫉妬したゼフロスが強い西風を吹きました。アポロンの投げた円盤はヒアキントスの額にぶつかり、額が割れて血が流れました。アポロンは「私が替わりに死にたい。アイ、アイ(悲しい、悲しい)」とヒアキントスを抱いて叫びました。

すると血に染まった草花から、一本の紫色のヒアシンスの花が咲いたということです。ギリシャ語で「アイ」とは悲哀を表す言葉「アエイ」に似ているので、ヒヤシンスの花は悲哀と思い出を表し、花言葉「スポーツ」「ゲーム」「私は悲しい」が生まれました。

【基本情報まとめ】
・百合(ゆり)科。
・学名
  Hyacinthus orientalis
   Hyacinthus : ヒヤシンス属
   orientalis : 東方の
 ・ギリシャ地方原産。
 16世紀にヨーロッパに渡り、日本には1863年頃に、
 フランスからチューリップとともに渡来しました。
・甘い香り。
・「風信子」「飛信子」という和名あります。
 香りが風によって運ばれるさまを表している。
 「飛信子」なんかは「ヒヤシンス」の音からの当て字かと思う。
・色は青、ピンク、赤など。
 黄色もあります。
・3月1日、4月6日の誕生花

入手出来る時期

12~5月、12~3月(苗)
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ウィキペディア その他より
必要に応じて、加筆・訂正致します。

クロッカス

2014年02月13日 22時01分11秒 | 花の神話と伝説
別 名  野生種「花サフラン」



花言葉 「信頼」「青春の喜び」

(黄) 「私を信じて」「切望」「私を信じよ」「悪口をいうな」「焦燥」「青春の喜び」「歓喜」
(紫) 「愛したことを後悔する」「愛して後悔する」
(空) 「心配ながら信じる」
(赤) 「愛しすぎる心配」

「青春の喜び」「あなたを待っています」「楽しみ」
「切望」「羨望」「歓喜」「私を信じて下さい」「若返り」
「あなたを信じながらも心配です」「信頼」
「裏切らないで」「焦燥」「じれったい」
「悪口をいうな」「堅実」「不幸な恋」

季 語 初春


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【基本情報】
アヤメ科 球根植物
原産地 地中海沿岸・小アジア・ヨーロッパ
草丈 10センチ前後
花期 2~4月
花色 白、黄色、紫、絞り(白と紫)
クロッカス (Crocus) は、アヤメ科クロッカス属の総称、
または、クロッカス属の内で花を楽しむ園芸植物の流通名。

特徴
・耐寒性秋植え球根植物。
・原産地は地中海沿岸から小アジア。
・晩秋に咲き、花を薬用やスパイスとして用いるサフランに対し、
 クロッカスは早春に咲き、観賞用のみに栽培されるため、春サフラン、
 花サフランなどと呼ばれております。
・球根は直径4cmくらいの球茎で、根生葉は革質のさやに覆われておりますが、細長く、花の 終わった後によく伸びます。
 花はほとんど地上すれすれのところに咲き、黄色・白・薄紫・紅紫色・白に藤色の絞りなど があります。
・植物学上は、クリサントゥスCrocus chrysanthusを原種とする黄色種と、
 ヴェルヌスC. vernusを原種とする白・紫系の品種とは別種ですが、
 園芸では同一種として扱われ、花壇・鉢植え・水栽培に利用されております。
・甘い芳香をもっております。
・江戸時代に渡来しました。
栽培
球根の植え時は10月から11月で、花壇に植えるときは15cm間隔に植え付け、
8 - 10cmくらい覆土します。
鉢植えは、6寸鉢に6 - 7球が適当で、球根が2cmくらい土をかぶるように植えます。
寒さに強く、日当たりと水はけの良いところなら、植えっぱなしでもよく生育するほど丈夫です。
花後葉が伸びて醜くなりますが、そのままにしておき、葉が半分くらい黄ばんできたら掘り上げて分球し、乾いた風通しの良いところで貯蔵します。
開花した花に水がかかると溶ける様に縮んで萎れてしまう為、水やりの際はくれぐれも注意が必要です。

・文目(あやめ)科。
・学名Crocus vernus
   Crocus : サフラン属
   vernus : 春咲きの
 Crocus(クロッカス)は、ギリシャ語の「croke(糸)」から。
 めしべが糸状に長く伸びることに由来します。
 また、神話上の青年の名前に由来する、との説もあります。

・開花時期は、 2/ 5 ~ 3/10頃。
・球茎の代表的な種類。
・白、黄、青、紫など、いろんな色の品種があります。
・葉は松葉のように細く、真ん中に白い筋が入っております。
・1月4日、2月6日の誕生花。

名前と花言葉の由来
・名前は、雄しべの先が糸のように見えることから、「糸」を意味するギリシャ語からきております。
(ギリシャ神話)
・美青年クロッカスは、羊飼いの娘と恋仲だったが、神々の反対にあい、悲嘆のあげく自殺してしまう。
あわれに思った花の神フローラは、彼の亡骸をこの花に変えのした。
「愛したことを後悔する」という花言葉は、この伝説にちなむと考えられております。
・ヘルメスには美しい婚約者がいました。ある冬の日、2人は谷の近くで遊んでいましたが、風が強くなって急いで帰らなければと思い、そりで帰ろうとしました。
ところが、婚約者がそりに乗り、ヘルメスが次に乗ろうとしたとき、そりは谷底に落ちてしまいました。彼の婚約者を乗せたまま。 大慌てで谷底に降りたヘルメスが見たのは、ばらばらになったそりと、血を流して死んでいる女性の姿でした。彼は彼女を生き返らせようとしましたが、現実とは非常に冷酷なもので、彼女は永遠に息を吹き返す事はありませんでした。
 翌年、ヘルメスがその谷底にやってくると、婚約者が死んでいた場所に可愛らしい花が咲いていました。ヘルメスは婚約者の名前を取って、その花に「クロッカス」と言う名前をつけてあげました。

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椿

2014年02月09日 21時48分45秒 | 花の神話と伝説


花言葉 「完全な愛」「完璧な魅力」「女性らしさ」「誇り」「謙遜」
    「控えめなやさしさ」「美徳」「おしゃれ」「理想の恋」「理想の愛」
    「私は常にあなたを愛します」

赤・・・「気取らない優美」「気取らない魅力」「気取らない美しさ」
    「見栄を張らない」「自然の美徳」「慎み深い」
    「控え目な美徳」「控えめな愛」「高潔な理性」
白・・・「最高の愛らしさ」「申し分のない魅力」「申し分のない愛らしさ」
    「理想の愛」「至上の美」「理想的な愛情」「冷ややかな美しさ」
    「控え目な愛」「素晴らしい魅力」「誇り」

「花椿」は春の季語であるが、「寒椿」「冬椿」は冬の季語。

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・原産地 日本
・中国でオリエンタルなイメージ。

・日本では、万葉集の頃から知られており、室町時代には茶花として観賞されてきました。

小さいながらも鮮やかな赤や白い花と黄色い花粉の色調が日本らしく、着物などの柄にも使われております。

植え付けは6~7月、庭木や鉢植え、生垣などでも育てられます。

開花時期は2~4月、その後春の植え替えの時期に剪定して形を整えます。

・椿の花はがくの部分から花が丸ごと落ちます。
それが首が落ちるイメージということから、入院中のお見舞いには持っていかない、武士はそのイメージから嫌い、競走馬も不吉なイメージなので名前に「ツバキ」を避けるなど、花言葉の優美さとはちがう印象も与えます。

・8月ごろには実がはじけ、種が落ちます。
その種から採取される植物性油脂「椿油」は、食用以外にも薬用、化粧品などに使用されております。

資生堂シャンプー「TSUBAKI」は、古来からの毛髪保修成分である椿油に着目してできた製品。

女性の黒髪をつややかにするのと、花言葉のイメージが重なって人気です。

ツバキは1月25日、2月3日、4日、11月11日、12月10日が誕生花。

誕生日に椿を贈るのも乙ですが、花が咲いていない11月、12月の誕生日の方なら「TSUBAKI」の贈り物も良いですね。

日本原産。
・本州から南の海岸地帯には「ヤブツバキ」、
 山形・新潟の山中には「ユキツバキ」が自生します。

【基本情報】
ツバキ科 常緑低木または高木
原産地 日本
高さ 15メートル(ヤブツバキ)、1~2メートル(ユキツバキ)
花期 12~4月(ヤブツバキ)、4~5月(ユキツバキ)
花色 赤、白、ピンク、絞り

科名・分類:ツバキ科 常緑低木
原産:日本・朝鮮半島・中国・東南アジア
花期:10~3月
誕生花:1月25日、2月3日、4月29日

【伝 説】
日本原産のツバキが、ヨーロッパにもたらされたのは18世紀半ばで一大ブームを
巻き起こし、デュマ・フィスが悲恋物語の長編小説のヒロインに椿姫と名づけて発表
しました。
娼婦マルグリットは、一ヶ月のうちに25日間は白いツバキを、あとの5日間は、赤い
ツバキを胸に飾って社交界に現れる歌姫であったが、純朴な良家の息子アルマン
の純真な愛情によって真実の恋に目覚め、二人は相思相愛の中で新生活に入った。
しかし、アルマンの父に妨げられたマルグリットは、自分が不誠実を働いたことにし
て彼のもとを去った。彼女の真情を知ったアルマンは、旅先から駆けつけたが、そ
のとき彼女は、もうこの世の人ではなかった。
小デュマのこの小説を題材としたのが、ヴェルディの有名な歌劇「椿姫」で、それ
ぞれにマルグリットはヴィオレッタに、アルマンはアルフレードとして登場する。

ツバキ(椿、海柘榴)またはヤブツバキ(藪椿、学名: Camellia japonica)
ツバキ科ツバキ属の常緑樹。照葉樹林の代表的な樹木。

・日本内外で近縁のユキツバキから作り出された数々の園芸品種、ワビスケ、中国・ベトナム産の原種や園芸品種などを総称的に「椿」と呼びますが、同じツバキ属であってもサザンカを椿と呼ぶことはあまりありません。
形態・生態
・常緑性の高木。
普通は高さ5–6mだが、樹高18m・胸高直径50cmにも達する例も知られております。
ただしその成長は遅く、寿命は長い。
・樹皮はなめらかで灰白色、時に細かな突起がまばらに出ます。
 枝はよくわかれます。
冬芽は線状楕円形で先端はとがり、円頭の鱗片が折り重なる。
鱗片の外側には細かい伏せた毛がある。鱗片は枝が伸びると脱落します。

・葉は互生、長楕円形から広楕円形、鋭尖頭(先端が突き出す)で、葉脚は広いくさび形、縁には鋸歯が並ぶ。葉質は厚くて表面につやがあり、濃緑色で裏面はやや色が薄い。

・花期は冬から春にかけてにまたがり、早咲きのものは冬さなかに咲きます。
サザンカとの見分け方
ツバキ(狭義のツバキ。ヤブツバキ)とサザンカはよく似ておりますが、次のことに着目すると見分けることができます。
(原種は見分けやすいが、園芸品種は多様性に富むので見分けにくい場合がある)。
・ツバキは花弁が個々に散るのではなく萼と雌しべだけを木に残して丸ごと落ちるが(花弁がばらばらに散る園芸品種もある)、
・サザンカは花びらが個々に散る。

・ツバキは雄しべの花糸が下半分くらいくっついているが、サザンカは花糸がくっつかない。
ツバキは、花は完全には平開しない(カップ状のことも多い)。
サザンカは、ほとんど完全に平開する。
・ツバキの子房には毛がないが(ワビスケには子房に毛があるものもある)、
 サザンカ(カンツバキ・ハルサザンカを含む)の子房には毛がある
・ツバキは葉柄に毛が生えない(ユキツバキの葉柄には毛がある)。
 サザンカは葉柄に毛が生える。

分布
日本原産。
日本では本州、四国、九州、南西諸島から、それに国外では朝鮮半島南部と台湾から知られる。本州中北部にはごく近縁のユキツバキがあるが、ツバキは海岸沿いに青森県まで分布し、ユキツバキはより内陸標高の高い位置にあって住み分けます。

下位分類
琉球列島から台湾のものをタイワンヤマツバキあるいは
ホウザンツバキ C. j. subsp. hozanensis としたこと、
あるいは屋久島のものは果実が大きく果肉が厚いことから
リンゴツバキ C. j. var. macrocarpa として分けたこともあるが、
それぞれに中間型もあり、分けないことも多い。
ユキツバキは種内変異として変種ないし亜種とされたこともあるが、別種との扱いもあります。
花容による品種
花色
白斑の例白斑 - 星斑、雲状斑、横杢斑
覆輪 - 白覆輪、紅覆輪、底白
絞り - 吹きかけ絞り、小絞り、縦絞り、紅白絞り

花形
千重咲きの例

千重咲きの例。乙女椿(オトメツバキ)

獅子咲きのツバキ一重咲き - 猪口咲き、筒咲き、抱え咲き、百合咲き、ラッパ咲き、桔梗咲き、椀咲き、平開咲き
八重咲き - 唐子咲き、八重咲き、千重咲き、蓮華咲き、列弁咲き、宝珠咲き、牡丹咲き、獅子咲き

花の大きさ
極大輪 - 13cm以上
大輪 - 10-12cm
中輪 - 7-9cm
小輪 - 4-6cm
極小輪 - 4cm以下

地域による品種
江戸のツバキ徳川幕府が開かれると、江戸に多くの神社、寺院、武家屋敷が建設された。
それにともない、多くの庭園が営まれ、ツバキも植栽されていきました。
ことに徳川秀忠が吹上御殿に花畑を作り、多くのツバキを含む名花を献上させました。
これが江戸ツバキの発祥といわれる。
『武家深秘録』の慶長18年には「将軍秀忠花癖あり名花を諸国に徴し、
これを後吹上花壇に栽(う)えて愛玩す。此頃より山茶(ツバキ)流行し数多の珍種をだす」とあります。
権力者の庇護をうけて、ツバキは武士、町人に愛されるようになりました。
江戸ツバキは花形、花色が豊富で、洗練された美しさをもちます。
一重では清楚な「蝶千鳥」「関東月見草」「蜀紅」、唐子咲きでは「卜伴」。
八重では蓮華咲きの「羽衣」「春の台」「岩根絞」など。
上方のツバキ古来、都がおかれた上方でもツバキは古くから愛玩されてきました。

ことに江戸期には徳川秀忠の娘東福門院和子を中宮として迎えた後水尾天皇や誓願寺の安楽庵策伝などの文化人がツバキを蒐集した。
寛永7年(1630年)には安楽庵策伝によって「百椿集」を著した。
さらに寛永11には烏丸光広によって『椿花図譜』が著され、そこには619種のツバキが紹介されている。現在でも京都周辺の神社仏閣には銘椿が多い。
品種としては「五色八重散椿」「曙」「菱唐糸」など。
上方のツバキは変異の多いユキツバキが北陸から導入されたことと、京都、大坂の人々の独自の審美眼によって選抜されたことに特色がある。
尾張のツバキ江戸時代より名古屋を中心に育成されてきた品種群は、一重、筒咲き(または抱え咲き、椀咲き)、小中輪の茶花向きのものが多いのが特徴である。
「関戸太郎」「窓の雪」「紅妙蓮寺」「大城冠」などがあるほか、名古屋好みの豊満な花容のものもある。
近隣の三河、伊勢、美濃のものとあわせて「中部ツバキ」とも呼ばれている。
加賀のツバキ北陸各地に誕生したユキツバキ系の品種の京都の中継地として、この地は園芸の隆盛の大きな役割を果たした。
茶の湯のさかんな土地柄ゆえに茶花向けの品種が多く、旧家の庭に多くの銘木がある。
代表的な品種には「東方朔」「ことじ」「祐閑寺名月」などがある。
富山、越後のツバキユキツバキの自生地であることから、変化に富んだ選抜品種や、ヤブツバキとの交配によるユキツバキ系の品種が古くから栽培されてきた。
氷見市老谷の「さしまたの椿」のような巨木も多い。
代表的な品種に「大日の暁」「雪白唐子」「栃姫」「千羽鶴」など。
山陰のツバキ「つばきのふるさと」と言われるほどの自生地の多い地域である。
古くから品種改良が盛んで、ことに江戸期松江藩がおかれてから盛んになり松平不昧は各地からツバキを集めた。萩から松江にかけて清楚な一重咲きが作られ愛好されている。代表的な品種は「花仙山」「意宇(おう)の里」「角(すみ)の光」など。
久留米のツバキ肥後のツバキ肥後椿(ひごつばき)は、肥後・熊本藩の大名だった細川家にて、育種・保存されていた系統で、かつては門外不出であったが、現在では苗木が販売され、愛好者が多い。鉢植え・盆栽として栽培され、花は大輪一重で、梅蕊(ばいしん)咲きという花形で、花の中心から多数のおしべが放射状に広がり、赤・白・ピンクやその絞り咲きの花の色と、黄色のおしべとのコントラストが非常に美しい。肥後六花の一つ。

人間との関わり
ツバキの花は古来から日本人に愛され、京都の龍安寺には室町時代のツバキが残っている。
他家受粉で結実するために変種が生じやすいことから、古くから品種改良が行われてきた。

江戸時代には江戸の将軍や肥後、加賀などの大名、京都の公家などが園芸を好んだことから、庶民の間でも大いに流行し、たくさんの品種が作られた。
茶道でも大変珍重されており、冬場の炉の季節は茶席が椿一色となることから「茶花の女王」の異名を持つ。
また、西洋に伝来すると、冬にでも常緑で日陰でも花を咲かせる性質が好まれ、大変な人気となり、西洋の美意識に基づいた豪華な花をつける品種が作られた。

花が美しく利用価値も高いので、『万葉集』の頃からよく知られたが、特に近世に茶花として好まれ、多くの園芸品種が作られた。美術や音楽の作品にもしばしば取り上げられている。

17世紀にオランダ商館員のエンゲルベルト・ケンペルがその著書で初めてこの花を欧州に紹介した。後に、18世紀にイエズス会の助修士で植物学に造詣の深かったゲオルク・ジョセフ・カメルはフィリピンでこの花の種を入手してヨーロッパに紹介した。その後有名なカール・フォン・リンネがこのカメルにちなんで、椿にカメルという名前をつけ、ケンペルの記載に基づきジャポニカの名前をつけた。19世紀には園芸植物として流行し、『椿姫』(アレクサンドル・デュマ・フィスの小説、またそれを原作とするジュゼッペ・ヴェルディのオペラ)にも主人公の好きな花として登場する。

落椿(おちつばき)

水路の落椿
ツバキの花は花弁が個々に散るのではなく、多くは花弁が基部でつながっていて萼を残して丸ごと落ちる。それが首が落ちる様子を連想させるために、入院している人間などのお見舞いに持っていくことはタブーとされている。この様は古来より落椿とも表現され、俳句においては春の季語である。なお「五色八重散椿」のように、ヤブツバキ系でありながら花弁がばらばらに散る園芸品種もある。

呼称
和名の「つばき」は、厚葉樹(あつばき)、または艶葉樹(つやばき)が訛った物とされております。

「椿」の字の音読みは「チン」で、椿山荘などの固有名詞に使われたりする。なお「椿」の原義はツバキとは無関係のセンダン科の植物チャンチン(香椿)であり、「つばき」は国訓、もしくは、偶然字形が一致した国字である。歴史的な背景として、日本では733年『出雲風土記』にすでに椿が用いられている。その他、多くの日本の古文献に出てくる。中国では隋の王朝の第2代皇帝煬帝の詩の中で椿が「海榴」もしくは「海石榴」として出てくる。海という言葉からもわかるように、海を越えてきたもの、日本からきたものを意味していると考えられる。榴の字は、ザクロを由来としている。しかしながら、海石榴と呼ばれた植物が本当に椿であったのかは国際的には認められていない。中国において、ツバキは主に「山茶」と書き表されている。「椿」の字は日本が独自にあてたものであり、中国においては椿といえば、「芳椿」という東北地方の春の野菜が該当する。

英語では、Camellia japonica と学名がそのまま英語名になっている珍しい例である。

用途

Camellia japonica材木ツバキは生長すると樹高20mほどになるが、
日本のツバキの大木はほとんど伐採され、最後の供給地として屋久島からも切り出されたが、現在では入手の難しい材である。大木は入手しにくいので、建築用にはあまり使われない。
木質は固く緻密、かつ均質で、木目は余り目立たない、摩耗に強くて摩り減らない等の特徴から、工芸品、細工もの等に使われる。

代表的な用途は印材や将棋の駒で、近年は合成材料の判子が多くなったが、椿材は、つげ材に次ぐものとして、安価な印鑑などに利用されていた。
平成20年度税制改正により、法人税等の「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」が改正され、別表第四「生物の耐用年数表」によれば、平成20年4月1日以後開始する事業年度にかかるつばき樹の法定耐用年数は25年となった。木灰日本酒の醸造には木灰が必要で、ツバキの木灰が最高とされている。また、アルミニウムを多く含むことから、古くは染色用にも用いられた。しかし、ツバキが少ないため、灰の入手は難しい。木炭ツバキの木炭は品質が高く、昔は大名の手焙りに使われた。
椿油椿油は、種子(実)を絞った油で、用途の広さは和製オリーブオイルとも言える。
高級食用油、整髪料として使われるほか、古くは灯りなどの燃料油としてもよく使われた。
ヤブツバキの種子 から取る油は高価なため、同じくツバキ属の油茶などから搾った油もカメリア油の名で輸入されている。
また、搾油で出る油粕は川上から流して、川魚、タニシ、川えび等を殺すのに使われた。

薬用葉のエキスが止血薬になる。特に朝廷では毒消し(悪魔祓い)として祭事が行われた。その祭祀司を稲幡と言う。

花以外の観賞
ツバキは葉や枝も観賞の対象になる。


斑入りの園芸品種「越の吹雪」。覆輪または散り斑が入る

ウイルス斑の例
江戸時代には好事家たちが、葉の突然変異を見つけ出し、選抜育成して観賞した。
錦魚葉(金魚葉と書かれることもある)

梵天葉
百合葉・孔雀葉
鋸葉・柊葉・やすり葉・銀葉などの鋸歯の鋭い細葉
斑入り(ウイルスの感染により葉に斑のような模様が入ることもあるが、ツバキ園芸においてはこれは園芸品種として区別されていない)

弁天葉
盃葉
桜葉・枇杷葉


雲龍(三河雲龍、三原雲龍、紀州雲龍など)
枝垂れ(孔雀椿など)

文化
ツバキは『日本書紀』において、その記録が残されている。景行天皇が九州で起こった熊襲の乱を鎮めたおり、土蜘蛛に対して「海石榴(ツバキ)の椎」を用いた。これはツバキの材質の強さにちなんだ逸話とされており、正倉院に納められている災いを払う卯杖もその材質に海石榴が用いられているとされている。733年の『出雲風土記』には海榴、海石榴、椿という文字が見受けられる。しかし、これらが現在のツバキと同一のものであるかについては議論の余地がある。

『万葉集』において、ツバキが使用された歌は9首あるが、サクラ、ウメといった材料的な題材と比較すると数は多くない。『源氏物語』においても、「つばいもち」として名が残されている程度であり、室町時代までさほど芸術の題材として注目された存在ではなかった。しかし、風雅を好む足利義政の代になると、明から椿堆朱盆、椿尾長鳥堆朱盆といった工芸品を数多く取りよせ、彫漆、螺鈿の題材としてツバキが散見されるようになった。また、豊臣秀吉は茶の湯にツバキを好んで用い、茶道においてツバキは重要な地位を占めるようになる。江戸時代に入ると、二代目将軍徳川秀忠がツバキを好み、そのため芸術の題材としてのツバキが広く知られるようになった。この時期、烏丸光広、林羅山が相次いで『百椿図』を描き、絵画、彫刻、工芸品へツバキが定着する。また、ツバキの栽培も一般化し、園芸品種は約200種にも及んだ。


伝承
年を経たツバキは化けるという言い伝えが日本各地に残る。新潟の伝説では、荒れ寺に現れる化け物の正体が椿の木槌であったり、島根の伝説では、牛鬼の正体が椿の古根だったという話がある。

忌避
馬の世界においても落馬を連想させるとして、競馬の競走馬や馬術競技馬の名前としては避けられる。特に競馬では、過去にはタマツバキの様な名馬もいるが、1969年の第36回東京優駿(日本ダービー)で大本命視されたタカツバキが、スタート直後に落馬で競走中止するというアクシデントを起こして以降、ほとんど付けられることがなくなったとされている。

武士はその首が落ちる様子に似ているというのを理由にツバキを嫌った、という話もあるがそれは幕末から明治時代以降の流言であり、江戸時代に忌み花とされた記述は見付からない。
1600年代初頭には多数の園芸品種が流行。
1681年には,世界で初めて椿園芸品種を解説した書物が当時の江戸で出版される。

作品
音楽 『椿尽し』 地歌(箏曲) - 松島勾当作曲(18世紀中頃・歌詞にツバキ22品種を詠み込んだ手事物曲)
『玉椿』 地歌(箏曲) - 峰崎勾当作曲(18世紀後半・歌詞にツバキ16品種を詠み込んだ手事物曲)
『雪椿』 演歌 - 星野哲郎作詞・遠藤実作曲・斉藤恒夫編曲・小林幸子歌唱・1987年6月25日リリース

映画 『椿三十郎』 - 侍屋敷の泉水(遣水)に襲撃の合図として「椿」の花が流れてくる。

小説 『椿姫』 - 主人公の恋の始まりに椿の花が重要な小道具として使われる。
『人妻椿』 - 小島正二郎
『五瓣の椿』 - 山本周五郎


※切手割愛しました。

模造
プラスチックや布などで椿の花を象ったブローチ(一般にカメリアと呼ばれる)が作られ、女性の礼装で装飾として用いられる。

※自治体の木は割愛しました。数多あり。


脚注

参考文献
茂木透写真 「ヤブツバキ」『樹に咲く花 離弁花2』 高橋秀男・勝山輝男監修、
山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、170-171頁。ISBN 4-635-07004-2。

薮椿 (やぶつばき)

(いろんな「椿」と、
「春山茶花」を掲載)

(Camellia)
・椿(つばき)科。
・学名
  Camellia japonica(薮椿)
  Camellia japonica
    var. decumbens(雪椿)
  Camellia vernalis
        (春山茶花)
   Camellia : ツバキ属
   japonica : 日本の
   decumbens : 伏した
   vernalis : 春の

 Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの
 宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。 
椿はカメルさんが18世紀に東洋からヨーロッパにもたらしたことで広まった。
 英名でも「カメリア」と呼ぶ。
 
・開花時期は、 1/20 ~ 5/10頃。(薮椿)
・薮椿は日本特産。
・一般に「椿」といったらこの「薮椿」を指すようだ。
 一重や八重がある。園芸品種多数。
 「佗助(わびすけ)」などいろいろ種類がある。
・「古事記」では”都婆岐(つばき)”、
 「日本書記」には”海石榴(つばき)”の字で登場する。

(現在の奈良県桜井市金屋に、昔(奈良時代等)、「海石榴市(つばいち)」
  という市場があり、交通の要所ということもあり賑わった)。
 ”椿”の字は「万葉集」で初めて登場する。

・「つばき」の読み方の由来には 諸説あり。

 1.”光沢がある”意の古語
   「艶葉木(つやはき)」から。(葉は濃い緑色で光沢でピカピカ)。

 2.葉に厚みがある意味の「厚葉木」から。

 3.強い葉っぱの木の意味の「強葉木」から。

 4.落ちた花が、刀の鍔(つば)に似ており、「鍔木(つばき)」の名から。

 5.朝鮮名の「冬柏(つくばく)」の名から。

・現在はふつう「椿」の字で知られるが、この「椿」の字は
 日本で作られた字(春に花咲く)で
 中国では「椿」は、栴檀(せんだん)科の高木である「ちゃんちん」という木
 のことを指し漢名では日本の「椿」は「山茶花」と記す。
 (日本では「山茶花」は ”さざんか”で定着済。昔からの取りちがえ)

・椿の花が落下する瞬間を見たことがある。直径10cmぐらいの一花全体が、
 ドスンと一気に落ちる。

・「春山茶花(はるさざんか)」は、名前は「山茶花」だが、姿形は「椿」に近い。 
 花の開花時期も春先まで、と長い。
 しましま模様の「鎌倉絞り(かまくらしぼり)」
 という品種がよく知られるらしい。

★「椿(つばき)」いろいろ

 薮椿 もっともよく見かける椿。
    花は大きくやや筒型。
    花ごと散る。
    花びらは厚みがある。

 雪椿 日本海側の山地などに生える。
    全体的に薮椿によく似ている。
    花びらは平開し、
    花ごと散る。
    葉っぱのこまかい葉脈が目立つ。

 春山茶花 花、葉とも薮椿そっくり。
    花ごと散る。

 山茶花 花びらは平開し、
    1枚ずつ散る。
     葉は薮椿よりは小さい。

 寒椿 花は小さく八重が多い。
    1枚ずつ散る。
     葉は小さい。

 夏椿 咲く時期は夏。
    時期的に区別できる。

・幹は建材に利用され、陶器や漆器などの工芸品のデザインにも用いられる。
 種子から採れる、「椿油(つばきあぶら)」は、頭髪用などに利用される。
 また、椿の灰は紫染めの媒染に使われる。
・花びらは、てんぷらにして 食べられるらしい。

・伊豆大島の椿は昔から有名で、ここは太平洋上で気温が高いため
 1月中旬から見頃(椿祭り)。

・1月12日、2月14日、12月10日の誕生花(椿)

・薮椿の別名 「山椿」(やまつばき)。
・新潟県の県の木(雪椿)


・「あしひきの山つばき咲く八峯(やつを)越え
  鹿(しし)待つ君のいはひ妻かも」   万葉集

 「巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに
  みつつ偲(しの)はな巨勢(こせ)の春野を」万葉集 坂門人足
   (さかとのひとたり)

 「ちはやぶる伊豆のお山の玉椿八百万代も色はかはらじ」金槐和歌集 源実朝 

 「落(おち)ざまに水こぼしけり 花椿」 松尾芭蕉

 「赤い椿 白い椿と 落ちにけり」 河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)

 「昼の井戸髪を洗ふと葉椿のかげのかまどに赤き火を焚く(たく)」
   若山牧水(わかやまぼくすい)

 「ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に」 高浜虚子(たかはまきょし)
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必要に応じて、加筆・訂正致します。
取り合えずの掲載です。 







2014年02月07日 21時45分12秒 | 花の神話と伝説

別 名 【好文木(こうぶんぼく)】【春告草(はるつげぐさ)】
    【木の花(このはな)】【初名草(はつなぐさ)】
    【香散見草(かざみぐさ)】【風待草(かぜまちぐさ)】
    【匂草(においぐさ)】


花言葉 【高潔】【上品】【忍耐】【忠実】【独立】【厳しい美しさ】
    【あでやかさ】
(白) 【気品】   

季 語  【春】
【好文木(かうぶんぼく)】【花の兄】【春告草(はるつげぐさ)】
【野梅】【臥竜梅】【枝垂梅】【盆梅】【老梅梅林】【梅園】【白梅】

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バラ科。
中国原産。
日本には、薬として渡来したのがはじまりとされております。

左遷される主・菅原道真の後を追い、一夜にして京から太宰府まで飛んでいったという伝説がある太宰府天満宮のご神木「飛梅」は極早咲きの種類で、1月下旬から開花します。

台湾の国花

和歌山県・福岡県の県花
ウメ(梅、学名:Prunus mume、英:Japanese apricot)
バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。
花芽はモモと異なり、一節につき1個となるため、モモに比べ、開花時の華やかな印象は薄い。
毎年2月から4月に5枚の花弁のある1センチメートルから
3センチメートルほどの花を葉に先立って咲かせます。
花の色は白、またはピンクから赤。
葉は互生で先がとがった卵形で、周囲が鋸歯状。

果実
果実は2センチメートルから3センチメートルのほぼ球形の核果で、実の片側に浅い溝があります。
6月頃に黄色く熟します。
七十二候の芒種末候には「梅子黄(梅の実が黄ばんで熟す)」とあります。
梅には300種以上の品種があり、野梅系、紅梅系、豊後系の3系統に分類されます。
梅の実を採るのは主に豊後系です。
アンズの近縁種であり、容易に交雑します。
野梅系(やばいけい)の果実は小形であり、
果実を利用する豊後系(ぶんごけい)(肥後系(ひごけい)とも呼ばれます)
ではアンズとの交雑により大形化しております。
ただし、完熟しても果肉に甘味を生じることはありません。
特に未成熟の種子には青酸配糖体(Cyanogenic glycosides)が含まれ、
少量でも頻脈や血圧上昇の急性循環器系疾患となり、「梅は食べても実(さね)食うな、中に天神ねてござる」との諺があります。
現在[いつ?]、日本国内では100種類前後の実の収穫を目的とした梅の品種が栽培されておりますが、
特定の地域のみで栽培される地方品種が多く、国内どこでも入手可能な品種は比較的限定されます。
又、品種によっては花粉が無かったり自家受粉しない品種もあり、その場合は開花時期が重なるように授粉用の品種も必要となります。

豊後(ぶんご):淡紅色の花で一重と八重がある、大実品種、観賞用としても植えられております。
白加賀(しろかが):白花、大実品種、繊維分が少ない
南高(なんこう):白花、大実品種、梅干し用として人気品種。日焼け部分が赤くなります。
花香実(はなかみ):ピンクの花、八重咲き、中実、観賞用としても植えられます。
古城(ごじろ):白花、大実、梅酒やジュース向きとされております。
甲州最小(こうしゅうさいしょう):白花、小梅の代表品種
竜峡小梅(りゅうきょうこうめ):白花、信州小梅の中から選抜された品種で種が小さい

薬効と毒性
果実を梅干し、梅酒、梅酢、梅醤やジャムなどにして食用とします。
また甘露梅やのし梅などの菓子や、梅肉煮などの料理にも用いられます。
強い酸味が特徴であり、クエン酸をはじめとする有機酸などを多く含むので
健康食品としても販売されております。
果実から種を取り出すための専用器具も販売されております。

漢方薬では燻蒸(くんじょう)して真っ黒になった実を烏梅(うばい)といい、健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用があるといわれております。
中国では話梅(広東語: ワームイ)と呼ばれる干して甘味を付けた梅が菓子として売られており、近年では日本にも広まっております。

また、中国では紀元前から酸味料として用いられており、塩とともに最古の調味料だとされております。
日本語でも使われる良い味加減や調整を意味する単語「塩梅(あんばい)」とは、元々はウメと塩による味付けがうまくいったことを示した言葉です。

バラ科の葉や未成熟の青い果実、核の中の種子には青酸配糖体(アミグダリン)が含まれ、
未熟な種子や腸内細菌の酵素により、シアンを生成します。
これが胃酸により有毒性を発揮すると、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡するといわれております。
胃酸や胃の消化酵素の分泌だけではシアンの生成は起こらないので、大量の種子をかみ砕いた場合を除いて誤摂取による中毒の危険は限られる。アンズの種子による重症例がある一方、幼児が青梅の果肉を囓った程度では心配ないとされております。
また、梅酒の青い実や梅干しの種の中身などは、アルコールや塩分、熱により酵素が失活し、毒性は低下しております。

なお、サッポロ飲料株式会社・近畿大学生物理工学部・和歌山県工業技術センターの共同研究で、梅の果実成分による疲労軽減効果が実証されております。

日本における作付けと収穫
農林水産省が平成20年(2008年)11月に公表した統計によると、日本全国で作付面積は1万7400ヘクタール、収穫量は12万2000トン、出荷量は10万3600トンで、収穫量の都道府県別では、北から青森 1930トン、群馬 6800トン、福井 1270トン、山梨 2100トン、長野 1990トン、奈良 2020トン、和歌山 6万7600トン、徳島 822トンです。
病害虫 - プラムポックスウイルス2009年に東京都青梅市のウメがプラムポックスウイルスという植物ウイルスに感染している事が判明しました。人体に害はないが葉や果実に斑紋などの症状が出て商品価値が無くなってしまう為、感染したウメの木は焼却処分にする他に手だてがありません。
プラムポックスウイルスに感染した梅の盆栽が関東地方から出荷されており、2010年に滋賀県の長浜市で発見され焼却処分されております。
ウメ以外にモモ、スモモ、アンズ、アーモンドなどのバラ科の果樹にも感染するとされており十分な注意が必要です。

日本における梅の文化
別名に好文木(こうぶんぼく)、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)、初名草(はつなぐさ)、香散見草(かざみぐさ)、風待草(かぜまちぐさ)、匂草(においぐさ)などがある。

・江戸時代以降、花見といえばもっぱらサクラの花を見ることとされております。しかし奈良時代以前に「花」といえば、むしろウメを指すことの方が多かった。平安京御所の紫宸殿(ししんでん)の前の左近のサクラと右近のタチバナも創建当初は、桜ではなくウメ(承和年中に枯れたため仁明天皇がサクラを植えたのが始まり)でした。そのように、ウメよりサクラがより一般に愛好されはじめるのは、平安時代からのことです。そしてウメは古里(ふるさと=奈良平城京)の静かな美しさと文化的郷愁の花となり、和歌や能に取り上げられることになりました。

・天文14年(1545年)4月17日に当時の天皇が、京都の賀茂神社に梅を奉納したと『御湯殿上日記』にあることにちなみ、「紀州梅の会」が新暦の6月6日を梅の日に定めております。また、古来より梅の名所として「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」と唄われた岡本梅林(兵庫県神戸市東灘区岡本)は、起源は明確ではないが山本梅岳の『岡本梅林記』に羽柴秀吉の来訪が記されており、寛政10年(1798年)には摂津名所図会に岡本梅林の図が登場するほどの名所でした。

・平安時代の碩学菅原道真が梅をこよなく愛したことから、道真およびその神格化である学問の神天神のシンボルとして使用されることが多い。たとえば、江戸時代の禅僧で禅画を多く描いた白隠の代表作の一つ「渡唐天神図」には、「唐衣(からころも)おらで北野の神ぞとは そでに持ちたる梅にても知れ」(意訳:これが天衣無縫の唐衣を着た北野天満宮の神であることを、彼が袖に持っている梅によっても知りなさい)の賛が残されている(古くは『菅神入宋授衣記』にほぼ同様の和歌が記載されている)。

語源
「ウメ」の語源には諸説あります。
・ひとつは中国語の「梅」(マイあるいはメイ)の転という説で、伝来当時の日本人は、鼻音の前に軽い鼻音を重ねていた(現在[いつ?]も東北方言などにその名残りがある)ため、meを/mme/(ンメ)のように発音していた、これが「ムメ」のように表記され、さらに読まれることで/mume/となり/ume/へと転訛した、というものです。日[いつ?]でも「ンメ」のように発音する方言もまた残っております。
家紋
梅紋(うめもん)は、ウメの花を図案化した日本の家紋のことです。
その一種で「梅鉢(うめばち)」と呼ばれるものは、中心から放射線状に配置した花弁が太鼓の撥に似ていることに由来しております。
奈良時代に文様として用いられはじめ、菅原道真が梅の花を好んだことにより天満宮の神紋として用いられ始めたと考えられております。
使用「梅」は、太宰府天満宮、「星梅鉢」は北野天満宮が用いております。
武家では、菅原氏の末裔や美濃斉藤氏の一族が菅原天神信仰に基づいて用いられました。
おもに、加賀前田氏の「加賀梅鉢」や相良氏の「相良梅鉢」などがあります。
図案図案は、「梅(うめ)」、「梅鉢(うめばち)」、「捻じ梅(ねじうめ)」、
「実梅鉢(みうめばち)」などがある。「匂い梅(においうめ)」や
「向う梅(むこううめ)」などの写実的な図案の梅花紋と、
「梅鉢」などの簡略的な図案の梅鉢紋に大別されます。
梅鶴
梅にまつわる言葉
ウィキクォートに梅に関する引用句集があります。
「桜伐(き)る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」
春先に咲く代表的な花である桜と梅のふたつを対比しつつ、栽培上の注意を示したもの。桜はむやみに伐ると切り口から腐敗しがちであり、剪定には注意が必要。一方、梅の樹は剪定に強く、むしろかなり切り詰めないと徒枝が伸びて樹形が雑然となって台無しになるばかりでなく、実の付き方も悪くなる。花芽は年々枝先へと移動する結果、実が付く枝は通常数年で枯れ込んでしまう。実の収穫を目的とするのであれば、定期的に枝の更新を図る必要があるからである。
「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」
菅原道真が大宰府に左遷されるとき、道真の愛した庭の梅の花に別れを惜しんで詠んだ歌。
後に庭の梅木が道真を追って大宰府に飛んできた、という「飛梅伝説」があります。
「桃栗三年、柿八年、柚(ゆず)の馬鹿野郎十八年、梅はすいすい十六年」種を植えてから実を収穫できるまでの期間を指す俚謡。
本来は「桃栗三年柿八年」で一つの諺。
「物事は簡単にうまくいくものではなく、一人前になるには地道な努力と忍耐が必要だ」という教訓である。

日本の梅の名所
全国の天満宮 - 菅原道真にちなんで植えられている。京都北野天満宮、福岡太宰府天満宮が有名。
みかさ梅林邦梅園(北海道三笠市) - 北海道最大の梅園であり、約1万本が植栽されている
平岡公園(北海道札幌市清田区)- 広さ6.5ヘクタールの敷地に約1,200本の梅がある。
紅梅種と白梅種との比率は約6:4
偕楽園(茨城県水戸市) - 約3千本の梅がある日本庭園。日本三名園の一つ、また関東三大梅林の一つ
筑波山梅林(茨城県つくば市) - 約3千本の梅がある、日本百名山の一つ
吉野梅郷(東京都青梅市)- 約2万5千本の梅がある
府中市郷土の森梅園(東京都府中市) - 広さ17ヘクタールの敷地内に、約60種、1100本の梅がある。
秋間梅林(群馬県安中市) - 約50ヘクタールの敷地に35,000本を超える梅がある。
越生梅林(埼玉県越生町)- 関東三大梅林のひとつ
田浦梅林(神奈川県横須賀市)- 三浦半島随一のウメの名所。約2700本が植えられている。
曽我梅林(神奈川県小田原市)
湯河原梅林(神奈川県湯河原町)幕山公園内にあり4,000本の梅が幕山の山肌に咲き誇る姿を広場から一望できる。
不老園(山梨県甲府市)- 甲府盆地随一の梅園。20数種、約3200本が植えられている。
熱海梅園(静岡県熱海市)- 関東三大梅林のひとつ
岩本山公園(静岡県富士市)- 400本程度しかないが、富士山との撮影ポイントとして有名。
三方五湖(福井県三方町)- 梅丈岳の麓三方五湖湖畔の梅林(農園)。
京都御苑(京都御所、京都市中京区)- 京都市内の梅の名所。
青谷梅林(京都府城陽市) - 約1万本の梅がある。広さ20ヘクタール、鎌倉時代からの歴史がある。
大阪城公園(大阪市) - 大阪城公園内。1.7haの広さに約1,270本。大阪市の都市公園事業。無料回遊梅林(果実は使用農薬の品種から採取不許可)。大阪府立北野高校開校100周年事業より。
月ヶ瀬梅林(奈良県奈良市)- 名勝。旧添上郡月ヶ瀬村の梅林。約1万3千本の梅がある。樹齢600年の古木が存在。
追分梅林 (奈良市中町追分)広さ10ヘクタール6000本。追分本陣跡近く。
賀名生梅林(奈良県五條市) - 南北朝時代の和歌にも詠まれる、約2万本の梅林
綾部山梅林・室津(兵庫県たつの市) - 瀬戸内海を「ひとめ2万本」と称される
岡本梅林公園(兵庫県神戸市東灘区岡本) - 江戸時代に「梅は岡本、桜は吉野、みかん紀の国、栗丹波」と唄われたという。面積は4566平方メートルと狭いが、37種153本の梅が揃う。
南部梅林(和歌山県みなべ町) - 「一目100万本、香り十里」と称される南高梅の梅林
岩代大梅林(和歌山県みなべ町) - 広さ30ヘクタール、梅木2万本の南高梅の梅林
千里梅林(和歌山県みなべ町) - 熊野古道の千里の浜を見おろす丘にある約6千本の南高梅の梅林
紀州田辺梅林(和歌山県田辺市) - 30万本の梅木、大蛇峰山麓にある。
阿川梅の里(徳島県名西郡神山町) - 30ヘクタールの敷地に1万6千本の鶯宿梅の梅林
牛尾梅林(佐賀県小城市) - 広さ22ヘクタールの面積に約1万3千本の梅林。由来は不明だが江戸末期から梅の名所として知られる。
伊万里梅園(佐賀県伊万里市) - 栽培用。25ヘクタールに6500本。1993年栽培開始と歴史は浅い。

その他、長浜盆梅展(滋賀県長浜市)、平城京旧跡(奈良県)。

梅関連の施設[編集]
道の駅みなべうめ振興館・うめ振興館(和歌山県)
紀州梅干館 - 梅干しの博物館
農林水産総合技術センターうめ研究所(和歌山県)
全国梅サミット

ウメをシンボルとする国・地域[編集]
県花(県木)茨城県(県木)
大阪府(県花)
和歌山県(県花)
福岡県(県花)
大分県(県木県花:ブンゴウメ)
市花(町花・村花)北海道:豊浦町
宮城県:大河原町
秋田県:横手市・羽後町
山形県:最上町・真室川町
福島県:白河市・会津高田町
茨城県:水戸市・五霞町・常陸大宮市
群馬県:安中市
埼玉県:児玉町・美里町・北川辺町・嵐山町・越生町
千葉県:成田市
東京都:大田区・府中市・国立市・青梅市
神奈川県:小田原市・川崎市高津区・横浜市港北区・横浜市磯子区・横浜市都筑区
山梨県:都留市
長野県:小諸市・宮田村
新潟県:糸魚川市・見附市
静岡県:熱海市
富山県:小矢部市(紅梅)
石川県:金沢市・小松市
福井県:あわら市
岐阜県:関ケ原町・美濃市・輪之内町
滋賀県:長浜市
京都府:福知山市・綾部市・城陽市
大阪府:東大阪市・藤井寺市・泉南市・熊取町・大阪市中央区
兵庫県:たつの市・神戸市東灘区
奈良県:天理市・王寺町
和歌山県:田辺市・みなべ町・上富田町
島根県:大田市
岡山県:佐伯町・奈義町
広島県:三原市・竹原市・坂町
山口県:防府市・光市
徳島県:阿南市・神山町
福岡県:太宰府市・香春町
佐賀県:多久市
長崎県:島原市
熊本県:人吉市
宮崎県:新富町
鹿児島県:日置市
日本国外国花
中華民国(台湾)
市花
中華人民共和国:南京市・武漢市・無錫市・梅州市・丹江口市・鄂州市・泰州市・淮北市
大韓民国:金海市・東海市

・学名 Prunus mume(梅)
    Prunus mume var. bungo(豊後梅)
    Prunus : サクラ属
     mume : ウメ 
   (江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
     bungo : ブンゴ(豊後)
 Prunus(プラナス)は、ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。 
・開花時期は、 1/20 ~ 4/ 5頃。
 1月中旬頃から咲き出すもの、3月中旬頃から咲き出すものなど、さまざま。 
 また、桜とちがって、咲き方も散り方もゆっくり。
・木の花がほとんど咲いていない冬に、「ついに梅が咲き出したか♪」
 という、うれしさのインパクトは大きい。
・漢名でもある「梅」の字音の「め」が変化して 「うめ」になった。
・いろいろな園芸種がある。
・とてもよい香りの5弁花。
 「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」の”馥郁”とは、「とてもよい香り」の意味。
  奈良時代の遣隋使(けんずいし)または遣唐使(けんとうし)が
・中国から持ち帰ったらしい。
 「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされた。
 万葉集では梅について百首以上が詠まれており、
 植物の中では「萩」に次いで多い。
・幹がゴツゴツしているのが特徴。
 花を見ただけでは
 桜などと区別がつきにくい。 
・実が梅干しとなる(白梅の場合)。
 梅雨の頃に収穫する。
 江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作ることを奨励したため、
 梅林が全国で見られるようになった。
 ちなみに「梅雨(つゆ)」の名の由来は、梅の実がなる頃に
 雨が多いかららしい。
・梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりのときに
 梅の実を食べる習慣があるらしい。
            
・「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
 ある時、宮殿の前の梅が枯れてしまった。
 そのときの天皇、村上天皇はこれを残念に思い、
 かわりの木を探させていたが、ある屋敷で良い梅の木を見つけて
 それを勅命で宮殿に献上させた。そしてその木を植えてみたところ、
 屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、

 「勅なれば いともかしこし 鶯(うぐいす)の
  宿はと問(と)はばいかがこたえむ」 とあった。  
 歌の心を知る天皇は、すぐにこの梅の木を元の屋敷に返したという。
  
・「松 竹 梅(しょうちくばい)」

・中国の
 「四君子(竹、梅、菊、蘭)」の一つ。
 水墨画の画材にもよく使われる。

・「梅に鶯(うぐいす)」  
  梅に鶯を配した豪華な図柄 → とりあわせの良いものの たとえ。
    他に「獅子に牡丹」「紅葉に鹿」

・「桃 栗 3年、柿8年、梅は酸い酸い13年、柚子は大馬鹿18年、
  林檎ニコニコ25年」。
  実を結ぶ時期のこと。
  何事も、時期が来なくてはできないというたとえ。

・1月1日、
 2月3日の誕生花(梅)。

・和歌山県の県花(梅)梅干しの名産地。
 福岡県の県花(梅)菅原道真ゆかり。
 大分県の県花、県の木(豊後(ぶんご)梅)
 山形県の県の木(梅)
・枝垂梅はこちら → 枝垂梅(しだれうめ)
・梅擬(うめもどき)は、”梅に似ている”という名前です。

            
・「春されば まづ咲く宿の 梅の花 ひとり見つつや 春日暮らさむ」
   万葉集 山上憶良 (やまのうえのおくら)

 「わが園に 梅の花散る ひさかたの  天(あめ)より雪の 流れ来るかも」   
   万葉集  大伴旅人 (おおとものたびと)

 「吾妹子(わぎもこ)が 植えし梅の木 見るごとに 心咽(む)せつつ
  涙し流る」
   万葉集 大伴旅人

 「十二月(しはす)には 沫雪(あわゆき)降ると 知らねかも 梅の花咲く
  ふふめらずして」
   万葉集  紀少鹿郎女 (きのをしかのいらつめ)

 「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける」
   古今集  紀貫之(きのつらゆき)

 百人一首(35)
 「月夜には それとも見えず 梅の花 香(か)をたづねてぞ 知るべかりける」 
   古今集 凡河内躬恒 (おおしこうちのみつね)

 「東風(こち)吹かば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
   拾遺和歌集 菅原道真 (すがわらのみちざね)

 「君ならで 誰にか見せむ わが宿の 軒端ににほふ 梅の初花」
   金槐和歌集 源実朝 

 「大空は 梅のにほひに かすみつつ くもりもはてぬ 春の夜の月」
   新古今集 藤原定家 (ふじわらのていか)

 「とふ人も なき古郷の 梅見月 風のなさけを  袖に知るかな」
    (梅見月=2月)
   蔵玉集(ぞうぎょくしゅう) 有家

 「春もやや けしきととのう 月と梅」
   松尾芭蕉

 「しら梅に 明(あく)る夜ばかりと なりにけり」
   与謝蕪村(よさぶそん)

 「二(ふた)もとの 梅に遅速を 愛す哉」
   与謝蕪村(よさぶそん)

 「梅一輪 一輪ほどの あたたかさ」 
   服部嵐雪 (はっとりらんせつ)

 「白梅や ひと日(ひ)南を あこがれぬ」
   石川啄木

 「鳥の名の 都(みやこ)となりぬ 梅やしき」
   千樹庵益賀 

 「道ばたの 風吹きすさぶ 野梅かな」
   高浜虚子  

・東京周辺の見どころ

 <湯島天神>
   学問の神様、
   菅原道真公をまつり、
   境内は
   合格祈願絵馬がいっぱい。
   花見頃2月中旬~3月中旬。
   白梅多し。 
   文京区湯島。
   最寄駅
    地下鉄千代田線湯島駅

 <羽根木公園>
   住宅街の中にある。紅梅多し。
   花見頃2月上旬~3月中旬。
   世田谷区代田。
   最寄駅
    小田急線梅ヶ丘駅

 <吉野梅郷> 
   青梅の西にある梅の名所。
   花見頃2月上旬~3月下旬。
   青梅市梅郷。 
   最寄駅
    JR青梅線 
    日向和田(ひなたわだ)駅

 <曽我梅林>
   小田原近くの丘陵地にある。
   白梅多し。 
   花見頃2月上旬~2月下旬。
   小田原市曽我。
   最寄駅
    JR御殿場線下曽我駅

 <熱海梅園> 
   早咲き品種多し。温泉街の中。
   花見頃1月中旬~3月中旬。
   静岡県熱海市梅園町。
   最寄駅
    JR伊東線
    来宮(きのみや)駅

 <水戸偕楽園(かいらくえん)>
   金沢の兼六園、
   岡山市の後楽園とともに 
   日本三名園のひとつに
   数えられる。
   花見頃2月下旬~3月下旬。
   水戸市常盤町。
   最寄駅
   JR常磐線水戸駅からバス。
    梅の頃は
    常磐線に偕楽園駅が
    臨時開業する。

 <越生(おごせ)梅林>
   町全域で梅栽培を行っている。
   花見頃2月下旬~3月下旬。
   埼玉県入間郡越生町。
   最寄駅
    東武越生線越生駅からバス


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ウィキペディア その他より
必要に応じて、加筆・訂正致します。

黄梅

2014年02月05日 20時39分36秒 | 花の神話と伝説
別 名  【迎春花(げいしゅんか)】【金梅(きんばい)】
   




花言葉゛ 【ひかえめな美】【恩恵】【期待】【優美】【気高い】

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迎春花の名前の由来
・葉より先に咲く花びらが5~6枚の春らしい黄色い花は、冬の終わり頃から先が垂れ下がった枝に花を咲かせ始めるので、中国では迎春花と呼ばれております。
古代中国の伝説上の聖王の花
花言葉の由来 
・花言葉「恩恵」「期待」は禹(う)が洪水を治めたという古代中国の治水伝説からつけられたそうです。
大洪水が起こり、禹が氾濫する川の治水のために家を離れるときに、腰に巻いていた木の蔓を愛する娘に手渡し出かけたので、娘は洪水が引いて、禹が戻ることを「期待」していました。
禹は治水に成功して戻りましたが、娘は長く待つ間に石に変わり、木の蔓は根が生えて葉が茂り、禹が娘をだきしめて泣き、涙がかかると、娘にからまっている蔓に黄色い花が一斉に咲きました。
花びらに涙がかかったように、鮮やかな黄色が白く透明になっていき、高杯形のオウバイの花は終わります。
・花言葉「気高い」は中国皇帝の正装の色であり、高貴のシンボルカラーの明黄色の花色に対してつけられたものです。
本情報
・モクセイ科オウバイ属(通称ジャスミン)の落葉小低木。
・中国原産の観賞植物。高さ0.5~2メートル。
・茎の若い部分は緑色で四角く、上部は垂れます。
・春、葉に先立って 6弁黄色の梅に似た花を開きます。
 
 同じ「黄梅」と書いても、「こうばい」と読むと黄色く実った梅のみのこと
 を表す言葉になりますが、本日はそれとは違う、「おうばい」と読む黄色い
 花の話です。

半つる性耐寒性常緑低木、
流通時期:冬~早春に鉢花を見かけます。

四方に伸びた枝に黄色い小花を咲かせ、その花の形が梅に似ているので黄梅と書きますが、じつは梅は5弁花、黄梅は6弁花と花形が違います。

モクセイ科で、しかもウインタージャスミンという英名なので、香りがよい花だと思われがちですが、残念ながら芳香はなく結実もしません。

オウバイ(黄梅、学名: Jasminum nudiflorum)
モクセイ科ソケイ属の落葉性半つる性低木。
学名からもわかるようにジャスミンの仲間であるが、花に香りはほとんどありません。
種小名は「裸花の」、つまり花が無毛であることにちなみます。

和名に「ウメ(梅)」がつきますが、ウメはバラ科植物で、近縁植物ではありません。
花の形が似ているだけなのです。

特徴
・花期は3 - 4月頃で、ウメに似た黄色の高杯形の花を咲かせます。
・花期には葉は出ておりません。レンギョウとよく似ております。
・木犀(もくせい)科。
・学名
  Jasminum nudiflorum
  Jasminum : ソケイ(ジャスミン)属
  nudiflorum : 裸花の、無毛の花の
  Jasminum(ジャスミン)は、アラビア語の「yasmin(マツリカ)」
  の名に由来します。

・開花時期は、 1/10 ~ 3/20頃。
・中国原産。
・江戸時代初期の頃に渡来。
・春先に鮮やかな黄色の花が咲きます。
・昔から鉢植えや盆栽などに利用されております。
・一重と八重のものがあります。
・黄色い花が梅に似ていることと咲く時期が同じことから
 この名前になりましたが、本来、梅とは関係なく、ジャスミンの仲間。
   (香りはありません。)
・中国では、旧正月(2月)頃に咲き出すので「迎春花(げいしゅんか)」と
 呼ばれております。

黄梅のまどろみ揺れる昼下がり

・葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、向かい合って生える(対生)。
・開花時期は1月から3月。
・葉の展開に先立って花をつけます。
・花径は20ミリから25ミリくらいで、雲南黄梅(ウンナンオウバイ)よりも小形である。
 また、雲南黄梅(ウンナンオウバイ)は開花時期には葉が出ております。
・花冠は5つから6つに裂ける。
・雄しべは2本、雌しべは1本てず。
・果実はできません。
・英名はウインタージャスミン(winter jasmine)

※星屑を散りばめて咲く黄梅は枝先垂らし風に揺ら揺らと
 ひらひらと舞う蝶のよに黄梅は冷たき風も春を感じさせます。

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必要に応じて 加筆・訂正致します。

2月

2014年02月01日 20時46分38秒 | 月の和名

2月(にがつ)はグレゴリオ暦で年の第2の月に当たります。
通常は28日、閏年では29日となります。

他の月の日数が30または31日なのに対して、2月だけ28または29日なのは、
アウグストゥスが紀元前8年、8月の日数を30日から31日に変更し、
そこで不足した日数を2月から差し引いたためです。
それ以前のローマ暦では、年初は3月であったため、単に年末の2月から日数を差し引いたらしい。

日本では旧暦2月を如月(きさらぎ、絹更月、衣更月と綴ることもある)と呼び、
現在では新暦2月の別名としても用いられております。
「如月」は中国での二月の異称をそのまま使ったもので、日本の「きさらぎ」という名称とは関係がありません。
きさらぎ」という名前の由来には諸説ございます。
1.旧暦二月でもまだ寒さが残っているので、衣(きぬ)を更に着る月であるから「衣更着(きさらぎ)」
2.草木の芽が張り出す月であるから「草木張月(くさきはりづき)」
3.前年の旧暦八月に雁が来て、更に燕が来る頃であるから「来更来(きさらぎ)」
4.陽気が更に来る月であるから「気更来(きさらぎ)」

他に梅見月(むめみつき)、木目月(このめつき)等の別名もあります。
旧暦二月は新暦では3月ごろに当たり、梅の花が咲く時期になります。

欧米での呼び名であるFebruaryはローマ神話のフェブルウス (Februus) をまつる祭りから取ったと言われております。

異名
いんしゅん(殷春)、うめみづき(梅見月)、きさらぎ(如月・衣更月)、
けんうづき(建卯月)、ちゅうしゅん(仲春)、なかのはる(仲の春・中の春)、
はつはなつき(初花月)、ゆききえつき(雪消月)、ゆきげしづき(雪消月)、
れいげつ(麗月・令月)、をぐさおひつき(小草生月)

•如月[きさらぎ]•中春・仲春[ちゅうしゅん]
•木芽月[このめづき]
•早緑月[さみどりづき]
•仲陽[ちゅうよう/ちゆうやう]

※諸説あり。

如月(きさらぎ)陰暦ニ月和名 「衣更着」 「気更来」 「木久佐波利都伎」
    「衣更着」は更に衣を重ね着るという説。

「気更来」陽気の盛んになるという説
    「木久佐波利都伎きくさはりつき」は草木が芽を張り出すの意、
という説もあります。

2月の季語
2月は季語が少ないが俳句の上では春の季語が多い。

立春、寒明、初春、早春、春浅し、睦月、旧正月、二月礼者、ニの替、絵踏、初午、針供養、奈良の山焼、 雪解、雪しろ、雪崩、残雪、雪間、凍解、氷解、薄氷、沍返る(いてかえる)、冴返る、春寒、余寒、 春の風邪、春時雨、猫の恋、白魚、公魚(わかさぎ)、鰔(さより)、野焼く、焼野、山焼く、末黒の芒(すすき) 麦踏、木の実植う、猫柳、片栗の花、雛菊、春菊、菠薐草(ほうれんそう)、蕗の薹(ふきのとう)、水菜、 海苔、獺の祭、鳴雪忌(2月20日、内藤鳴雪翁の忌日)、梅、梅見、盆梅、紅梅、黄梅、鶯(うぐいす)、下萌、いぬふぐり、菜種御供、磯竈、若布(わかめ)、バレンタイン、義仲忌、実朝忌、比良八講

2月の年中行事
2月1日 - テレビ放送記念日
2月3日 - 節分(日本)
2月4日 - 立春
2月7日 - 北方領土の日
2月8日 - 針供養(主に関東)
2月11日 - 建国記念の日(日本)
2月14日 - バレンタインデー
2月22日 - 竹島の日・猫の日
2月25日 - 国立大学2次入学試験前期(一部は26日実施)
2月29日 - 閏日(4年に1回)
2月中旬 - かまくら(秋田県横手市)
2月中旬 - なまはげ紫灯まつり(秋田県男鹿市)
2月の最初の午の日 - 初午
2月に行われるスポーツ[編集]
2月1日 - プロ野球各チームキャンプイン
第1日曜 - 別府大分毎日マラソン(大分県)
第1日曜(2004年以降) - スーパーボウル(アメリカンフットボール・NFL)
上旬 - Jリーグ各チームキャンプイン
上旬から中旬 - 地区選手権競走(競艇)
上旬から下旬 - 日本ラグビーフットボール選手権大会
中旬 - メジャーリーグベースボール各チームキャンプイン
おおむね第2日曜 - きさらぎ賞(中央競馬)
第3日曜 - NBAオールスターゲーム(バスケットボール)
第3日曜 - デイトナ500(モータースポーツ アメリカ・フロリダ州デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ)
第3日曜 - フェブラリーステークス(競馬 東京競馬場)
下旬 - プロ野球オープン戦開幕
最終日曜[1] - Jリーグスーパーカップサッカー(大阪市)
下旬(2年に1度) - ノルディックスキー世界選手権
第4日曜 - 東京マラソン(東京都区部)
不定期(4年に1度) - 冬季オリンピック
1.^ 過去16回中6回(1999、2002、05、06、07、09年)。1994、2000、01、03、04、08年は3月第日曜、1995、96、98年は3月第2土曜、1997年は4月第1土曜

2月 (旧暦)

旧暦2月(きゅうれきにがつ)は、旧暦(太陰太陽暦)の年初から2番目の月。

春分を含む月が2月となります。新暦では2月下旬から4月上旬ごろに当たります。

東洋の太陰太陽暦では月の日数である大小(大月30日、小月29日)が年により異なるため、2月29日までで2月30日は存在しない年もあります。

なお、琉球方言では旧暦の2月から、沖縄地方の梅雨入り前までの時期を「うりずん」(「潤い初め」の意味)と呼ばれております。
 

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