🌸🌸扉の向こうに🌸🌸

扉の向こうにあるものは・・・

竜胆 (りんどう)

2012年09月11日 10時06分51秒 | 花の神話と伝説
〈別名〉 「疫病草、瘧草(はえやみぐさ)」「トウリンドウ」



花言葉〉 「あなたの悲しみに寄りそう」「誠実」「正義」「正義感」
      「悲しんでいるときのあなたが好き」「貞節」「淋しい愛情」
      「正義と共に、勝利を確信する」「的確 」「貞淑」「強い正義感」
*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*
リンドウ(竜胆)とは、
リンドウ科リンドウ属の多年生植物
1変種 Gentiana scabra var. buergeri をさすことが多いですが、
近縁の他品種や他種を含む総称名のこともあります。

・竜胆(りんどう)科。
・学名 Gentiana scabra var. buergeri
Gentiana : リンドウ属
scabra : 凸凹のある、ざらついた
buergeri : 採集家「ブュルゲル」さんの
Gentiana(ゲンティアナ)は、紀元前の頃の
イリリア王「Gentius さん」の名前にちなんでおります。
・リンドウ科 リンドウ属 多年草
・原産地 日本
草丈 15センチ~1メートルほど
花期 9~11月
花色 青紫、濃紫、白・ピンク(園芸種)
別名・・・・・ トウリンドウ
開花期・・・・9月~11月
原産地・・・・日本 
花色・・・・・・紫紅色 白
葉の形状・・卵形または、波針形で対生 互生
花持ち・・・5日~10日

・長野県・熊本県の県花

・秋の代表花(山道でよく見かけます)。
ラッパ形で筒形。5裂する。
紫や青色のものが多いが、白やピンク色のものもあります。
・花は日光を受けると開き、夜は閉じる。
雨や曇りの日は閉じたまま。
(種類によってはずっと開かないものもある)。
・根が薬用になり、苦味健胃剤として広く使われております。
・各国で薬草として昔から重用されてきた。
・漢名の「龍胆」の音読み「りゅうたん」が
いつの間にか「りんどう」になったらしい。
この草の根が胆汁のように苦く、その苦みが
特別強いので、最上級を表す龍の字を冠して
名づけられたとも言われております。
ただ単に龍の胆のように苦いから、との説もある。

・切花としてよく見かけるのは
「蝦夷竜胆(えぞりんどう)」や
「御山竜胆(おやまりんどう)」を
園芸品種化したもの。
・9月13日、10月23日、11月25日の誕生花

特徴
本州から四国・九州の湿った野山に自生する。
花期は秋。
花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな紫色で、
茎の先に上向きにいくつも咲かせる。
高さは50cmほど。葉は細長く、対生につく。

かつては水田周辺の草地やため池の堤防などに
リンドウやアキノキリンソウなどの草花がたくさん自生していたが、
それは農業との関係で定期的に草刈りがなされ、
草丈が低い状態に保たれていたためだった。
近年、そのような手入れのはいる場所が少なくなったため、
リンドウをはじめこれらの植物は見る機会が少なくなってしまい、
リンドウを探すことも難しくなってしまっている

利用
園芸植物として、または野草としてよく栽培されるが、
園芸店でよく売られているのは別種のエゾリンドウの
栽培品種のことが多いようです。

生薬のリュウタン(竜胆)の原料の1種です

神話&伝説

リンドウは、日本古来から愛され清少納言は、「枕草子」で
「リンドウは、枝ざしなどもむつかしいけど、
こと花どものみ霜枯れたるにいとはなやかなる色あひにてさし出たる」と
記しております。

群生せず一本ずつ咲く姿と紫のイメージから
「悲しんでいるあなたを愛する」の花言葉が生まれたのでしょう

名前の由来
・中国名の音読み 根が胆汁のように苦い事から由来しております。
・根が、「熊の胆(い)」よりも苦いことから、
 「竜の胆(最上級に苦い)」の 意味で、この名前になったとされました。
その苦い根は、健胃・消炎・鎮静の薬として用いられる。

竜胆の花言葉の伝説
リンドウのそんな花言葉を思い起こさせる古代ヨーロッパのお話です。

古代ギリシャやローマの時代、
イタリアの西側に、イシュリアという国が栄えていました。

ゲンティウスという王様が、領民の間に大流行したペストを抑えようと、
山に分け入り、神に祈りを捧げて矢を放つと、
その矢はリンドウの根を貫いたのです。

王はこれを神の啓示と信じ、リンドウを人々に与えたところ、
たちどころに効き目をあらわし病をおさめることができたということです。

リンドウの薬効は漢方薬の世界でもよく用いられ、
日本にも同様、その薬効にまつわる伝説があります。
あるいは リンドウの薬効にまつわるお話は、
日本にも伝えられていたのでしょうか。

修験道の開祖、役小角(えんのおづの)が、日光の山奥を歩いていると、
うさぎが一匹、雪の中から掘り起こしたリンドウを舐めているのに
出会います。そのうさぎは、あるじが病気なのでリンドウを求めに
やってきたのだと言い残すと、あっという間に走り去ってしまいました。

役小角はリンドウを持ち帰り、病人に飲ませてみると、
素晴らしい効き目をあらわしたため、
先のうさぎは日光の二荒(ふたら)の神様のお告げだったに違いないと
悟り以後、リンドウは日光の霊草となったというお話です。

そんなリンドウは、たくさんのお花が群れ咲くという事がなく、
一株だけがぽつんと孤独に咲いている姿が多いので、
「さびしい愛情」、「悲しんでいる時のあなたが好き」などの
花言葉が生まれてきたのでしょうか。

侘び寂びの解る、日本人らしいお花の愛で方かもしれません。

湿地を好み、かつては水田の周辺や水辺などで自生しているものが
見られましたが、開発などで減少しております。

釣り鐘型の花は、晴れたときのみ開きます。

フラワーショップで販売されているものは、
北海道から石川県に分布する「エゾリンドウ」の
栽培種であることが多い。

リンドウは、日本にも古来より自生しているリンドウ科、
リンドウ属の多年草。

最近はお花屋さんで生け花の材料として並んでいる姿の方が
ポピュラーになってしまいましたが、
里山や田畑の周辺が人の手でまだ丁寧に管理されていた頃には、
身近な場所で普通に自生している姿がよく見られました。

青紫色が印象的なリンドウのお花は、
開いた時が特に色鮮やかで美しいのですが、
お日様が当たらない曇や雨の日、そして夜になると、
眠るようにその花を閉じてしまいます。

そのうえ中には、閉じたままずっと開かない種類まで
あるのだそうです。

せっかく活けたリンドウのお花が開かなくて、
淋しい思いをした人も多いのでは?
リンドウは根が薬用となり、胃の生薬として漢方薬の調合にもよく
用いられています。

漢字で竜胆と書くのは、苦いことで有名な熊の胆よりさらに苦い、
龍の肝くらい苦い・・
という事からきているそうで、漢方薬の「りゅうたん」がなまって、
リンドウになったのだといいます。

真っ黒で本当に苦い熊の胆より更に苦い、
龍の肝を実際に舐めた人がいるとは思えませんが、
それぐらい本当に苦いのでしょうね。

良薬口に苦しとはまさにこの事です。
 
    

*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*―――――*★*

ウィキペディア他より
加筆訂正の可能性ございます。
リンドウは林道を連想致しまして、懐かしいお花です。
子供の頃にいつ・何処で?・・・・


最新の画像もっと見る

コメントを投稿