blooming cafe

「毎日心も体も元気でナチュラル」をモットーに、日々の暮らしのあれこれを、気の向くままに書き綴った日記です

Honey Oat Bread

2007-11-20 | パン・スイーツ
 つわりから回復後の第2弾のパンとして、Honey Oat Bread(蜂蜜入り押し麦パン)を焼いた。
 蜂蜜にはNZ産の蜂蜜(トップ画像の片隅に写っているのがそう)を使い、OatにはBloomingfoodsでいつも買っているオーガニックのRolled Oats(押し麦)を使用。ちなみにOatsは、「あなたの人生を変える14の食品:Superfoods Rx」というベストセラー本でその14食品のひとつにあげられているsuperfood。食物繊維含有量がとても高く(玄米の4倍以上)、便秘、高コレステロール、糖尿病、ガンなどを予防/改善する高い効果があるのがその理由。というわけで、うちではなるべくoatsをよく食べるようにしている。

 蜂蜜入りといっても、この大きさのパン(強力粉と全粒粉とoatsあわせて500g強)に対して大さじ1半なので、パンには甘味はごくほのかにあるかないかだけ。蜂蜜はどちらかというと、イーストの働きを活発にするために入れるという側面が大きいんだと思う。でももちろん蜂蜜が入ることで、ほのかな甘味や蜂蜜ならではの風味が加わっているけれど。

 蜂蜜って、どんな種類の植物からとれたものか、どこの地域のものかなどによって驚くほど味や風味が変わるので面白いよね。(ちなみに今回のパンに使用したのはThyme Honey。かなり強い独特の風味がある。)
 こんなのエイマーと結婚して一緒に暮らし始めるまで知らなかったけど、NZ出身のエイマーが大の蜂蜜好きなので、うちでもNZ産のものやインディアナ州の地元産のものなどを中心にいろいろ揃えるようになって、蜂蜜の美味しさ、奥の深さに気づいた。NZ産の蜂蜜でこちら(米国)で手に入りやすいのは、AIRBORNEというブランドのもの。(トップ画像の隅に写っているのもそれ。)こちらでは、オーガニック・ナチュラル食品系のお店や、輸入食品を扱うお店に置いてある。日本でも紀ノ国屋とかには置いてあるかな?
 NZ産の蜂蜜で特に有名なのはManuka Honey(マヌカ・ハニー)という蜂蜜で、これは世界広しといえどもNZでしかとれない蜂蜜らしく、とても美味なうえに滋養分がすごく高い(Herbなどと同じく、なんでも薬代わりに使われることもあるらしい)…ということで、かなり希少価値の高いものみたい。でも稀少価値が高いだけに、値段もかなり高くて、普段使いにはなかなか出来ないけど…。(うちでも一つ買ってあるのがあるんだけど、もったいなくてまだ開けてみてない・笑。古くなる前に早く開けて食べてみなくちゃ。)

 …とと、蜂蜜の話題にそれてしまったけど、パンの話に戻らなきゃ。
 このパン、今回初めて焼いてみたんだけど、クラム(パン生地)がすごくしっとりしていて、でも外の皮(クラスト)はカリッと香ばしく、そのまま食べてもトーストしても美味しく、きれいにスライスできるのでサンドイッチにも最適、パンの味が素朴なのでジャムやチーズや蜂蜜をのせて食べても美味しい…と、かなり優れもののパン。
 パンにはこだわりのあるエイマーも「これはほんとに美味しいよ。This is such a lovely bread... 」と、かなりの絶賛。彼のランチのサンドイッチにもすごく活躍してくれた。

 そんなわけで、同じHoney Oat Breadに、数日後にもう一回トライ。
 全く同じだと面白くないので、今回は作るプロセスと形を微妙に変えて。
 まずプロセスの違い。
 前回作った時は、ストレート種(Straight Dough)法で、発酵時間は一次発酵2時間+成型後の発酵1時間半で、計3時間半の発酵のみで焼いたんだけど、今回は、同じくストレート種法ながら、一次発酵を冷蔵庫に入れて遅らせる低温長時間発酵の方法で約16時間とり、その後冷蔵庫から出してまず室温に戻すのに1時間、そして成型後の発酵約1時間でオーブンへ。
 そして形。
 前回はローフ型に入れて、上にRolled Oatsを散らして焼いたんだけど、今回はfree form(型なしの自由成型)でバタール型に成型し、上に粉を散らして焼いた。
 その結果できたのが、これ。↓

      
私が写真を撮る前にエイマーが端っこを切って食べてしまったので、端がちょっと欠けてる・笑 これがランチ前の状態。

 みなさまは、1回目のローフ型と、2回目のバタール型、どちらがお好みでしょうか? ちなみに我が家ではこちらのバタール型の方が人気。やっぱり型なしで直焼きすると、クラスト(外皮)がよりパリっカリっと焼き上がるところがいいのかな。今回、クープもかなりきれいに入ったし。

 それからやっぱり低温長時間発酵の方法の方が、風味がより増して美味しくなるみたい。
 エイマーは「2回目のパンはさらにもっと美味しいよ!(even lovelierだ!!)」と、またまたかなりの喜びよう。
 たまたまこれを焼いた日曜日、朝一仕事終えてランチに戻ってきた時にこのパンが焼き上がっていたので、これでサンドイッチを作ってランチにしたら、美味しい美味しいと次々にスライスして食べてしまい、結果、ランチの後にはこの大きなパンが約半分の大きさに… いったいどれだけ食べるんだ…)美味しいって食べてくれるのは嬉しいけど、でも太るよ~
 ランチを食べ終わった後のパン。↓

      
サンドイッチにしてひとしきり食べ終わった後、次はバターとhoneyをのっけて食べる!とまたもう一枚。そしてその次は「今度はリコッタチーズといちごジャムで!」とまたもう一枚。。こうして次々にスライスされていった結果がこれ・・・


 まあ、焼きたてのパンの美味しさには、やっぱりどんなお店のパンもかなわないってことで。(実は私もけっこう食べた…・笑 

追記と訂正

2007-11-16 | お知らせ

 11/14の記事「再びBrown County State Parkへ」の本文中に出てくる、キャンディ・ショップの正確な名前は、"The Candy Emporium"でした。(Candy Storeと書いていたので、訂正します・・・ すいません@@) (本文中も訂正しておきました。)

 11/13の記事「Jasminのピアノ・リサイタル」に、写真を2枚アップしました。

 


Jasminのピアノ・リサイタル

2007-11-14 | 映画・本・音楽など
(11/15追記*「ジャスミンさん、どんな人か見てみたい~」という声を聞いたので、ご本人にお願いして写真を掲載させてもらうことにしました。こちらが先日のリサイタルでの写真。もう一枚、ぜひピアノを弾いている姿も…ということで、こちらもご本人の許可を得て、IUのウェブサイトに載っている写真を転載させていただくことにしました。(本文の下の方を参照。)こちらは少し以前の写真のようですが。ちなみに、この写真、実はブログ友達のすめりさんが発見してくださったものです(!)。すめりさん、どうもありがとうございます~♪)
 
 続けて更新。
 この金曜日にはもうひとつ素敵なことがあった。
 私のピアノの先生なつきちゃんの同級生がIU Music Schoolのホールでピアノソロのミニリサイタルをやるというので、なつきちゃん、わかなさん、トマス、エイマー、そして私の5人で連れ立って聴きに行ったんだけど、そのリサイタルが予想以上に素晴らしかったから。
 ピアノを弾いたのはJasmin Arakawaさんという日本人のIUピアノ科の学生さん(Jasminというのは本名ではなく、アメリカでのニックネーム兼ピアニストとしての芸名らしい)。彼女とは去年の秋にある機会に一度だけ会って話したことがあるんだけど、ピアノだけでなくてバレエやフラメンコも習っていたことがあるというので、なんだかそれだけでけっこう親近感を感じていた私(←勝手に…)。しかも「Jasminのピアノはとても華があって素敵」というなつきちゃんからの前評判もあって、私の期待度はリサイタルの前から高まる一方・・・
 ・・・だったわけなんだけど、実際に聴いたそのリサイタルは、その私の期待をさらに上まわる、本当に素敵で見事な演奏だった。ロベルト・シューマンのソナタ、ハイドンのソナタ、スクリャービンのソナタの3曲、計1時間というプログラムで、どれも高い技術力と集中力を持って弾きこなしていたと思ったけど、中でも最後のスクリャービンが一番よかった。(というのは、私だけでなく、なつきちゃん、わかなさん、エイマー、そしてトマス全員で一致した意見。)スクリャービンの曲の持つ独特の華やかさや激しさが彼女に最もよく合っていたんだと思う。

 しかしこれだけの濃厚なプログラムを集中力を持続して最後まで弾ききる(しかも全て暗譜!)というだけでも、私なんかから見るともう神業に近い。もちろんプロのピアニストはソロでもたいてい休憩を挟んで2時間のプログラムを組むわけだから、この2倍の時間、集中力と体力を持続するわけだけど…。でも自分のごく身近にいる友人やその友人がこうして演奏するのを間近で見るのは、プロのコンサートとはまた違った感動やインパクトがある。

 しかしJasminさんは本当に華があって素敵だったなあ。(カメラを持って行っていなかったので、写真が一枚もないのが本当に残念!→11/15追記:ご本人の協力で、当日の写真を1枚だけ掲載させていただけることになりました。)華やかなピンクのホルターネックのドレスがとてもよく似合っていて、それでピアノを弾いている姿はなんだかちょっとのだめを思い出してしまった。(というのが本人にとって嬉しいことかどうかはわからないけど^^;) ピアニストとしての技術力、精神力、存在感、そのどれをとっても、「プロのピアニストとして十分通用するだけのものを持っている人」となつきちゃんが言っていたけど、ほんとにプロのピアニストになってこれから活躍してほしいな。厳しい世界だろうとは思うけれど・・・。

       
 こちら、IUのウェブサイトに掲載されているジャスミンさんの写真。ピアノを弾いている時の表情が素敵です♪

 なつきちゃんも同級生の頑張っている姿を見て、また新たな刺激を受けた様子。エイマー、トマス、私と4人で日本食レストランで一緒に夕食を食べた後、「これからもうひと頑張り、練習します」と言って、Practice Buildingに戻って行った。
 個性やタイプは違うけど、なつきちゃんのピアノも温かくてとても素敵。こうして自分の目標に向かって毎日努力を続けている姿には本当にいつも心打たれるし、いい刺激をもらっていると思う。なつきちゃん、Jasminさん、ともにそれぞれの目標や夢を叶えられる日がいつか来ますように。陰ながら応援してます

パン作り、ようやく再開

2007-11-13 | パン・スイーツ
 (Walnut Onion Bread, baked on 11/09/07)

 妊娠が発覚してから約2ヶ月半、つわりのせいでずっと休止していたパン作りをようやく再開した。
 2ヶ月半ぶりの挑戦ということで、うまく焼けるかどうかドキドキだったけど、焼き上がりの見た目も味もなかなかgoodなパンに仕上がったので、ほっ。久しぶりにパンを焼くのも楽しかったし、やっぱり自分で焼いたパンは愛しくて美味しい。

 焼いたのは、Walnut Onion Bread(くるみ・オニオン入りのパン)。久々ということもあり、市販イーストを使って、比較的短時間でできるstraight doughの方法で作るパンにした。(注:Straight Dough Method=一晩かけてパン種を長時間熟成発酵させる方法ではなく、生地の捏ねから焼き上がりまで約5-6時間、つまり一日以内でできる、ストレート生地法。)

 しかし短時間でできるからということで選んだものの、このパンは玉ねぎのみじん切りを生地に加えるため、その段階から生地がすごくべたべたして捏ねにくくなるということをすっかり忘れていた かなりベタつく生地をなんとかまとめて発酵させ、成型の段階でもまたまたベタつく生地をなんとかなだめてきれいな形に成型し、ベンチタイムをとってオーブンへ。玉ねぎ入りの生地と数回にわたって格闘したおかげで、その日は一日中両手から玉ねぎの匂いがプンプン…だったのには参ったけど、でもその苦労の甲斐あって、できたパンは大成功だったので、まあよしとしよう。エイマーにも、ちょうど滞在中のトマスにもすごく喜んでもらえたし。
 
 翌日の金曜はこのパンでサンドイッチを作り、エイマーとトマスにランチとして持って行ってもらったところ、トマスは「こんなに美味しいサンドイッチはほんとにほんとに久しぶりだったよ! It was fantastic!!」と手放しでほめてくれた。トマスはどうも人を喜ばせるコツをよく心得ているらしい… でもパンだけじゃなくて、パンに挟んだローストチキンも美味しかったから、そのおかげもあるかな。サンドイッチ、私も自分で作って食べたけど、ほんとに美味しかった ちなみにこのローストチキンは、エイマーがその前々日の夕食のために腕を振るってくれたのの残り。

        
          断面はこんな感じ ↑
 

NZのバナナケーキ

2007-11-09 | パン・スイーツ

 
 昨日の日記で載せた「NZのバナナケーキ」、「美味しそうなので作ってみたい」との声を聞きましたので、レシピを載せることにしました。
 ところで、昨日の日記の本文でも既に訂正しておきましたが、NZではどこの家庭にも1冊は必ずあるという、例のNZの料理本の古典は、正しくは"Edmond's Cookery Book - Sure to Rise"でした。昨日私が書いたときの"Edmund's"は綴りが間違っているので、ご注意を。
 Edmond's Cookbookの特徴は、レシピの手順を番号で分けた箇条書きにせず、最初から最後まで文章の形で書いてあること。せっかくなのでその雰囲気も味わっていただきたいし、英語バージョンで載せてみます。(日本語訳も後につけておきます。)

 Banana Cake - from Edmond's Cookery Book -

*NOTE: NZ 1 cup = 250 ml
125g butter, softened
3/4 cup (=180g) sugar (Note: I myself usually put only 60-80g sugar, depending on how ripen bananas are)
2 eggs
2 cups mashed ripe bananas (Note: This is approximately 3-4 bananas)
1 teaspoon baking soda
2 tablespoons hot milk
2 cups (=250g) standard plain flour (if in US, use all-purpose flour)
1 teaspoon baking powder
Chocolate or Lemon icing (recipe follows below)

Cream butter and sugar until light and fluffy. Add eggs one at a time, beating well after each addition. Add mashed banana and mix thoroughly. Stir soda into hot milk and add to creamed mixture. Sift flour and baking powder. Fold into mixture. Turn into a greased and lined 20cm round cake tin. Bake at 180℃ (=350°F) for 50 minutes or until cake springs back when lightly touched. Leave in tin for 10 minutes before turning out onto a wire rack. When cold ice with Lemon or Chocolate icing or dust with icing sugar.

*Variation*
The mixture can be baked in two round sandwich tins at 180℃ for 25 minutes. The two cakes can be filled with whipped cream and sliced banana.


Chocolate Icing
2 cups (=300g) icing sugar
1 tablespoon cocoa powder
1/4 teaspoon batter, softened
2 tablespoons water, approximately
1/4 teaspoon vanilla essence

Sift icing sugar into a bowl. Add butter. Add sufficient water to mix to a spreadable consistency. Flavour with vanilla essence.

Lemon Icing
Remove 1 tablespoon cocoa powder from the recipe above. Replace vanilla with 1 teaspoon grated lemon rind. Replace water with lemon juice. Add a few drops of yellow food colouring if wished.


バナナケーキ(エドモンズ・クックブックより)
バター(室温でやわらかくしたもの)125g
砂糖 180g (ちなみに私は60-80gしか入れません)
卵 2個
熟したバナナをつぶしたもの 500cc分 (約3ー4本分)
ベーキング・ソーダ(重曹) 小さじ1
ホット・ミルク 大さじ2
薄力粉 250g
ベーキング・パウダー 小さじ1
チョコレート・アイシングまたはレモン・アイシング(レシピは下に)

バターをクリーム状に練り、砂糖を加えて軽くふわふわになるまで混ぜる。卵を一つずつ加え、そのたびによく混ぜる。つぶしたバナナを加えてよく混ぜる。重曹をホット・ミルクに加えて溶かしたものも混ぜる。薄力粉とベーキング・パウダーを一緒にし、それをこのボウルにふるい入れる。生地を切るように混ぜながらまとめる。まとまったら、あらかじめ用意しておいた(=バターを塗って粉をはたいておいた)直径20cmの丸いケーキ型に流し入れる。180℃のオーブンで50分ほど(あるいは指で表面を軽く押すと生地が弾力を持ってはねかえるようになるまで)焼く。オーブンから出したら、10分ほど冷ましてから型からはずし、網の上にのせて冷ます。完全に冷めたら、レモン・アイシングかチョコレート・アイシングを塗る。

*バリエーション*
直径20cmの薄くて丸いケーキ型2つ(生地を2つに分けて薄く焼き、その2つのケーキ生地の間にクリームやフルーツを挟めるようにするための型というのがあるのかな?英語では(またはNZでは)それをsandwich tinと呼ぶようですが、日本語では何と呼ばれているのかな?)に分けて焼き、間にホイップした生クリームとバナナのスライスを挟む。

*Michiko's suggestion*
丸いケーキ型の代わりに、パウンドケーキ型に入れて焼いても。焼く時間は45-55分くらいかな?

チョコレート・アイシング
粉砂糖 300g
ココア・パウダー 大さじ1
バター 小さじ1/4(室温で柔らかくなったもの)
水 大さじ2
バニラ・エッセンス 小さじ1/4

ボウルに粉砂糖を入れ、バターを加えてから、水を少しずつ混ぜてマーガリンのように塗って伸ばせる状態になるまで練る。最後にバニラエッセンスを加える。

レモン・アイシング
上記のチョコレート・アイシングと作り方は同じ。ただし材料からココアを取り除き、バニラ・エッセンスの代わりにレモンの皮のすりおろし小さじ1を加える。水の代わりにレモンの絞り汁を使う。好みで黄色の着色料を加える。

以上です。改めて、アイシングに使う粉砂糖の多さに目を丸くしている私…@@;

このバナナ・ケーキのポイントは、バナナをたくさん使うこと(なのでしっとりする)、それからバターをよく練ってふわふわのクリーム状にすることかな。あ、そう言えば私はバターも半分~1/4量くらいはココナッツ・オイルに置き換えて作っています。ココナツ・オイルの方がバターよりもヘルシーなので。でもバターを全量ココナツ・オイルに置き換えてしまうと、やっぱりバターの風味がない分、寂しい感じになってしまうので、まあ1/4~半分くらいを目安に好みで置き換えるといいのではないかなと思います。ココナツ・オイルはオーガニック食品やヘルシー志向の食品を扱っている店などで売っています。

梨、届きました!

2007-11-02 | お知らせ
 
 先日の日記で、実家の父から送ってもらった二十世紀梨が届かず、日本に帰りたくなって泣いてしまった…という話を書きましたが、そしたらとてもたくさんの人たちから温かい慰めや励ましのコメントやメールをいただきました。心配してくださった皆さん、コメントやメールをくださった皆さん、ほんとにどうもありがとうございました。
 
 でもあの梨の話をブログに書いたことで、思ってもみなかった素敵な奇跡のようなことが起きました!
 このブログを通じて知り合いになったまりりんさんという方が、「私が現在住んでいるサン・ディエゴの日系スーパーには、鳥取の二十世紀梨を売ってますよ。よければ買ってお送りしますよ~」とご連絡くださったのです。(う~ん、さすが日系人や日本人の多いカリフォルニア!)
 何と言ってもまだ直接面識のある方ではないので、あつかましいのは承知の上だったのですが、「送料や梨代はこちらで負担しますので」ということで、お願いして送っていただくことにしました。ほんとにここ2ヶ月の間、夢にまで見たほど食べたかった二十世紀梨だったので…。
 
 そして、その梨。火曜日に届きました。「翌日配達便 (Overnight Mail)」というので送ってくださったので、傷みなどもほとんどなく、新鮮なままの梨が5つ、今度はちゃんと箱の中に入ったまま(笑)届きました。まりりんさん、ほんとにありがとうございました。
 
 最初の1個をさっそく切って食べてみたら、まさにあの私の求めていた懐かしい味。サクッというかシャリッというか、あの独特のcrispyな食感と、一口噛むごとに喉の奥にしゅわーっと広がるみずみずしい果汁と、甘さと酸味のバランスがほどよくとれた私の大好きな梨の味。 ほんとにほんとに美味しくて、一口、一口、大事に大事に味わいました。
 既にあと3つしか残っていないのですが、少しずつゆっくり大事に食べなきゃ…という思いと、でも早く食べた方が新鮮で美味しいかな…という思いとの間で、現在激しい葛藤中(笑)。
 
 繰り返しになりますが、まりりんさん、ほんとにほんとにありがとうございました。お礼の手紙等はすでに発送したので、もうしばらくお待ちくださいね。

***************************************

 二十世紀梨事件をめぐる後日談が実はもうひとつ。
 同じブルーミントンに住む幸さん(こないだからお世話になってばかりの幸さんです)が、「いつもよく行くスーパーで二十世紀梨ではないけどそれに近そうなものを見かけたので」と言って、先日(先週の土曜日)買ってきて差し入れしてくださったのです。(上の写真の右下に写っている、少し色の濃いものがそれ。)土曜日は朝から出かけていて、夕方帰宅したら玄関のドアノブに袋がぶらさげてあって、そのなかにこの梨が入っていたのでした。

 これはこちらではApple Pearという名前で売られているようで、"Crunchy and Sweet"という謳い文句がシールに書いてあります。ふーむ、Crunchyなら確かにこっちでよく売られてる梨よりも二十世紀梨に近いかも?・・・と思いながら切って食べてみたところ、まさに! かなり二十世紀梨に近い味と食感だったのでびっくり。
 まりりんさんに送っていただいた鳥取の二十世紀梨に比べると、こちらの梨はそれよりも堅めで、味にも少し癖があるというか、まあ要するに微妙に違うのですが、でもこれまで私が何軒かのスーパーや生協の店舗などで見かけて買ったAsian Pearと比べると、味も食感も断然二十世紀梨に近くて美味しいのです。

 こんなに近いところに私があれほど捜し求めていた二十世紀梨の代用を果たしてくれる梨があったなんて…!!! この悔しさ、驚き、如何ばかりか皆さんおわかりになるでしょうか?
 で、幸さんからこの梨の差し入れがあった翌々日、さっそく自分でもそのお店に出向いてみたのですが、なんだかシーズンの終わりのせいなのか、この梨は売り場の片隅にたった一つだけ(!)しか残ってませんでした。しかもちょっと傷みのあるもの。お店の人に訊いてみたところ、うーん、あともう一回くらい入ってくるかもしれないけど…という返事。むむむ。でもまあしょうがないので、とりあえずその1個の梨だけ、買い占め状態(?・笑)で、レジまでそれを握りしめて買ってきました。
 もしかすると、気づいたのが遅すぎた…のかもしれないけど、でもこれで来年からはこの梨がこの町でも手に入ることが分かっただけでも、大収穫。幸さん、ほんとにありがとうございました!
 あともう一回、近いうちに行ってみなきゃ。
 
***********************************

 こうして書き終わってみてつくづく思うのは、こんなに優しい友人や知人に恵まれて、私は果報者だな~ということ。
 自分がつらいとき、苦しいとき、寂しいとき、困っているとき・・・そんなときに手を差し伸べてくれる人、親身になってくれる人がいるというのは、なんて幸せなことなんだろう、と。自分が苦しいときこそ、人の優しさや親切がよけいに胸に沁みるし、そういう存在のありがたみに心から感謝できるものですね。
 そんな幸せを実感させてもらえたという意味では、今回のこのつわりや、例の「幻の (?) 二十世紀梨事件」は私にとってはとても貴重な経験になったと思っています。
 いつもお世話になっている方々へ、心をこめて。